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株価指数先物【引け後コメント】 抵抗線突破まではトレンド転換によるショートカバーは強まりにくい

市況
2022年1月28日 17時41分

大阪3月限

日経225先物 26710 +490 (+1.86%)

TOPIX先物 1875.0 +32.5 (+1.76%)

日経225先物(3月限)は、前日比490円高の2万6710円で取引を終了。寄り付きは2万6550円とシカゴ日経平均先物清算値(2万6550円)にサヤ寄せする格好から、自律反発の買いが先行した。その後2万6270円まで上げ幅を縮めたものの、ナイトセッションの安値(2万6260円)を割り込まなかったことで買い戻しを誘う格好に。さらに、昨年8月安値(2万6660円)水準での攻防を続けるなか、前引けにかけてこれを突破すると、ランチタイムで2万6770円まで上昇する場面もあった。グローベックスの米株先物がプラス圏で推移しているほか、アップル<AAPL>が時間外で5%を超える上昇を見せたことから、週末の米国市場の反発が見込まれるなかでは短期的なショートは仕掛けづらく、後場は2万6630円~2万6730円辺りで保ち合いを形成。

一時2万6770円まで上げ幅を広げたものの、その後は8月安値の2万6660円を挟んで推移しており、戻り売りも出やすいところだろう。また、チャート上で上値抵抗線として意識されている5日移動平均線を明確に上放れてくるまでは、トレンド転換によるショートカバーは強まりにくい。反対に5日線に近づく局面では、戻り売りを狙ったショートが入りやすいと見られる。なお、5日線は2万6726円辺りまで切り下がってきており、米国市場の状況次第では、いったんは底入れからのリバウンドが意識される可能性がありそうだ。

週末の米国市場では足元の下落によって、年金による月末のリバランス買いが入る可能性があるため、需給面での下支えも意識されやすい。もっとも、国内では新型コロナウイルスの新規感染者が各地で過去最多を更新する状況のなか、東京都の病床使用率が緊急事態宣言要請の判断の目安とされる50%に近づいている。想定されている面はあるとはいえ、アルゴリズムによる短期的なトレードの動きには注意する必要はあるだろう。

手口面では、日経225先物はABNアムロが4430枚、東海東京が450枚、UBSが410枚程度の売り越しに対して、野村が2370枚、JPモルガンが960枚、ドイツGは780枚程度の買い越しだった。ABNアムロは裁定買い(現物買い・先物売り)のトレードと見られ、野村はレバETFの手当て買いであろう。TOPIX先物はBNPパリバが2300枚、ソジェンが1850枚、ABNアムロが1040枚程度の売り越しに対して、モルガンSが1800枚、バークレイズが1520枚、ドイツが1240枚程度の買い越しだった。

株探ニュース

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