話題株ピックアップ【夕刊】(2):ワコム、東映アニメ、BASE
■ワコム <6727> 888円 +63 円 (+7.6%) 本日終値
ワコム<6727>は急伸。1月31日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、売上高を1020億円から1030億円(前期比5.1%減)へ、営業利益を120億円から125億円(同6.8%減)へ、純利益を88億円から97億円(同5.1%減)へ上方修正したことが好感された。下期の売上高が想定を上回る見通しとなったことに加えて、想定為替レートを1ドル=111円(前回108円)に見直したことに伴い為替差益を計上することが要因。なお、同時に発表した第3四半期累計(21年4~12月)決算は、売上高811億7900万円(前年同期比4.7%減)、営業利益123億4000万円(同3.4%減)、純利益96億3300万円(同2.4%増)だった。
■東映アニメーション <4816> 9,230円 +630 円 (+7.3%) 本日終値
東映アニメーション<4816>が大幅続伸。1月31日の取引終了後、9歳の少年によるNFTアートコレクション「Zombie Zoo(ゾンビ・ズー)」を原案にした新しいアニメプロジェクトを立ち上げたと発表しており、これが好感された。「Zombie Zoo」は、9歳の日本人の少年Zombie Zoo Keeper(ゾンビ・ズー・キーパー)によるNFTアートプロジェクト。累計209点にも及ぶピクセルアートは全てiPadで描かれており、NFTマーケットプレイスのOpenSeaで販売されている。なお、NFTアートのアニメ化プロジェクトは日本初のことで、今後の詳細情報はプロジェクト公式サイトで公開するとしている。
■トランス・コスモス <9715> 3,115円 +208 円 (+7.2%) 本日終値
31日に決算を発表。「4-12月期(3Q累計)経常が39%増益で着地・10-12月期も66%増益」が好感された。
トランス・コスモス <9715> が1月31日大引け後(15:00)に決算を発表。22年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比39.3%増の189億円に拡大した。
■日本調剤 <3341> 1,425円 +95 円 (+7.1%) 本日終値
日本調剤<3341>は大幅に3日続伸。同社は1月31日取引終了後、22年3月期第3四半期累計(4~12月)連結営業利益は58億2700万円(前年同期比1.0%増)、純利益は10億9600万円(同67.8%減)と発表した。通期計画の営業利益70億円(前期比13.6%減)、純利益40億円(同13.0%増)は据え置かれた。21年11月に発生した子会社の外部委託先物流センターにおける火災に関し、災害による特別損失が39億1000万円と確定したことや、期末までに受取保険金の計上を見込むとされたため、目先の不透明感の払拭を好感した買いが優勢となった。
■日本特殊陶業 <5334> 2,080円 +137 円 (+7.1%) 本日終値
日本特殊陶業<5334>がカイ気配スタートとなり大幅高で3連騰、1月20日以来となる2000円台乗せを果たした。同社は1月31日取引終了後に22年3月期業績予想の修正を発表、最終利益を従来予想の488億円から600億円(前期比56%増)に大幅増額した。中古車市場の活況を受けて自動車向けエンジン交換プラグが好調で収益を押し上げているほか、グループ会社の株式売却益なども寄与する。年間配当も従来計画に6円上乗せの102円(前期実績は60円)とする。更に発行済み株式数の3.19%に相当する650万株、金額で100億円を上限とする自社株買いを実施することも発表しており、これを材料視する買いを呼び込む格好となった。
■LITALICO <7366> 3,030円 +198 円 (+7.0%) 本日終値
LITALICO<7366>が大幅続伸。1月31日に発表した第3四半期累計(4~12月)連結決算が、売上高145億6700万円、営業利益17億円となった。前年同期は連結決算ではないため比較はないが、会社側によると23.0%増収、38.2%営業増益と大幅増益となったことに加えて、未定としていた期末一括配当予想を5円とし、株式分割を考慮すると前期比で実質5円の増配となることが好感された。上期に行った約4億円の先行投資が奏功し、プラットフォーム事業の契約施設数が順調に増加したほか、LITALICOワークス、LITALICOジュニアの新規開設拠点も順調に推移した。なお、22年3月期通期業績予想は、売上高200億円、営業利益25億円の従来見通しを据え置いている。
■扶桑化学工業 <4368> 4,765円 +305 円 (+6.8%) 本日終値
扶桑化学工業<4368>は急伸し一時、前日比540円高の5000円に買われた。1月31日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、売上高を486億円から530億円(前期比25.6%増)へ、営業利益を115億円から138億円(同43.3%増)へ、純利益を79億円から98億円(同43.9%増)へ上方修正したことが好感された。米国・中国・日本の経済回復によりリンゴ酸の輸出が順調に増加し、ライフサイエンス事業で海外子会社の収益が堅調に推移しているほか、売り上げの増加や増産によるコストダウン効果が寄与する。また、旺盛な半導体需要を背景に、電子材料・機能性化学品事業の主力製品である超高純度コロイダルシリカの販売が好調に推移していることもプラスに働く。同時に発表した第3四半期累計(21年4~12月)決算は、売上高396億5600万円(同27.2%増)、営業利益102億5900万円(同42.7%増)、純利益73億3000万円(同52.2%増)だった。
■日本エム・ディ・エム <7600> 1,590円 +97 円 (+6.5%) 本日終値
31日に決算を発表。「4-12月期(3Q累計)経常が27%増益で着地・10-12月期も25%増益」が好感された。
日本エム・ディ・エム <7600> が1月31日大引け後(15:00)に決算を発表。22年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比27.1%増の19.5億円に伸びたが、通期計画の26.5億円に対する進捗率は73.7%となり、5年平均の74.8%とほぼ同水準だった。
■明電舎 <6508> 2,573円 +155 円 (+6.4%) 本日終値
明電舎<6508>は大幅に3日続伸。同社は1月31日取引終了後、22年3月期第3四半期累計(4~12月)連結営業損益は11億2100万円の赤字(前年同期は34億7600万円の赤字)と発表した。通期計画100億円(前期比19.3%増)が据え置かれたほか、未定だった年間配当予想が50円(前期は48円)と開示され、増配見通しが示されたことで、買い安心感が広がっているようだ。なお、同社の事業は電力会社や官公庁向けの各種電気設備、地方自治体向けの上下水処理設備などにおいて、年度末に売り上げが集中する傾向があるとしている。
■BASE <4477> 481円 +26 円 (+5.7%) 本日終値
BASE<4477>が大幅高。同社は1月31日に、ネットショップ作成サービス「BASE(ベイス)」のショップ開設数が28日に170万ショップを突破したと発表しており、これが株価を刺激しているようだ。「BASE」は2012年11月にサービス提供を開始し、順調にネットショップ開設数が拡大。同社は今後も、CRM(顧客関係管理)やバックオフィス機能の充実、ブランドの表現力を向上させるショップデザイン機能の拡充などプロダクトの強化やサポート施策を通じてネットショップの運営効率を向上し、ショップオーナーが生み出す価値を最大化できるよう取り組むとしている。
株探ニュース