株価指数先物【寄り前コメント】 売り一巡後は2万7000円を挟んで底堅さを見極める展開が想定される

市況
2022年2月4日 8時06分

大阪3月限ナイトセッション

日経225先物 26940 -260 (-0.95%)

TOPIX先物 1901.0 -18.5 (-0.96%)

シカゴ日経平均先物 26945 -255

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

3日の米国市場はNYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が下落。前日夕に決算を発表したメタ・プラットフォームズ<FB>が26%を超える急落となるなか、エヌビディア<NVDA>などハイテク株に売りが広がった。また、マイクロソフト<MSFT>、アップル<AAPL>といった大型テック株なども売られたほか、決算が本格化するなか業績見通しが市場予想を下回る銘柄の下落も目立った。S&P500業種別指数は電気通信サービス、ヘルスケア機器・サービス、食品・飲料・タバコが上昇する一方で、メディア、小売、半導体・同製造装置が下落。

シカゴ日経平均先物(3月限)清算値は、日中大阪比255円安の2万6945円で取引を終えた。日経225先物(3月限)のナイトセッションは日中比20円安の2万7180円で始まり、一時2万7280円とプラスに転じる場面があったものの買いは続かず、その後は2万7100円~2万7280円と日中終値を挟んでこう着が続いた。ただし、終盤にかけてレンジを切り下げて2万7000円を割り込み、2万6940円とナイトセッションの安値で取引を終えた。

日経225先物は、シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り先行で始まることになろう。ナイトセッションで支持線として意識されていた5日移動平均線をキープできなかったことがセンチメントを冷ますことになりそうだ。ただし、メタ・プラットフォームズの急落は前日の時点で織り込まれていることもあり、売り一巡後は下げ渋りを見せてくることが期待される。

また、前日の日経225先物の日中値幅は概ね2万7150円~2万7300円程度と狭いレンジでの推移であり、ポジションを大きく傾けていた動きは見られていない。米国市場の下落を織り込みつつも底堅さが見られていたこともあり、過度に警戒する動きは限られよう。取引終了後に決算を発表したアマゾン・ドット・コム<AMZN>が時間外で18%超の上昇を見せていることも安心感につながりそうだ。もっとも、米雇用統計の発表を控えてリバウンド機運は高まりづらく、売り一巡後は2万7000円を挟んで底堅さを見極める相場展開が想定される。

なお、VIX指数は24.35に上昇した。やや神経質にさせる可能性はあるが、1月24日に38.94まで急伸、その後の調整で前日には20.46まで低下し、75日線水準まで調整していた。いったんはリバウンドも意識されやすい水準での上昇であるため、想定内といったところだ。そのほか、昨夕発表した国内の決算では、任天堂<7974>、資生堂<4911>、ニコン<7731>などがコンセンサスを上回る内容だった。これらが堅調な推移を見せるようだと、押し目狙いのロングの動きも意識されてくるだろう。

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