【↑】日経平均 大引け| 反発、米株急落を織り込み後場上昇基調を強める (2月4日)

市況
2022年2月4日 16時30分

日経平均株価

始値  27095.90

高値  27455.98(14:26)

安値  27075.99(10:46)

大引け 27439.99(前日比 +198.68 、 +0.73% )

売買高  13億5765万株 (東証1部概算)

売買代金  3兆3078億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は198円高と反発、後場に入り上昇基調強める

2.前日の米株式市場は急落したが織り込み済みで影響限定的

3.米アマゾンの好決算でナスダック先物が上昇し買い安心感

4.郵船や川崎汽の業績増額修正の発表で海運株が買われる

5.前10~12月期が営業赤字となったメルカリが売られる

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは前日比518ドル安と5日ぶりに反落した。メタ・プラットフォームズ<FB>の急落を受けてハイテク株を中心に売りが優勢となった。

東京市場では、日経平均株価は反発。前日の米株式市場は急落したが、東京市場は底堅く推移し後場に入り上昇基調を強めた。

前日の米株式市場は大幅安となり、特にナスダック指数は3%強安と急落した。メタ・プラットフォームズ<FB>(旧フェイスブック)が2日取引終了後に発表した決算が市場予想を下回り、2割を超す下落となったことが嫌気された。これを受けた、4日の日経平均も寄り付きは145円安でスタートしたが、下値には買いが入る底堅い展開となり、午後に入り上昇基調を強めた。メタ社の不振は3日の東京市場の下落ですでにある程度は織り込まれていた、ともみられていた。むしろ、3日の米市場での取引終了後に発表されたアマゾン<AMZN>の決算が良好だったことを、前向きに評価する動きもあった。この日のナスダック100指数の先物が上昇していることも好感された。

個別銘柄では、業績の増額修正を発表した海運株の日本郵船<9101>と川崎汽船<9107>が買い人気となり、任天堂<7974>やソニーグループ<6758>が上昇した。レーザーテック<6920>や東京エレクトロン<8035>といった半導体関連株が高く、ソフトバンクグループ<9984>やファーストリテイリング<9983>も値を上げた。三菱商事<8058>や三井物産<8031>、住友商事<8053>といった商社株も買われた。日本航空<9201>やJR東海<9022>もしっかり。

半面、キーエンス<6861>や塩野義製薬<4507>、トヨタ自動車<7203>が安く、花王<4452>やセブン&アイ・ホールディングス<3382>が軟調だった。21年10~12月期が7四半期ぶりの営業赤字となったメルカリ<4385>が急落した。ローム<6963>やオリンパス<7733>も値を下げた。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、東エレク <8035> 、コナミHD <9766> 、エムスリー <2413> 、中外薬 <4519> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約174円。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は第一三共 <4568> 、花王 <4452> 、テルモ <4543> 、塩野義 <4507> 、京セラ <6971> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約44円。

東証33業種のうち上昇は26業種。上昇率の上位5業種は(1)海運業、(2)空運業、(3)倉庫運輸関連、(4)その他製品、(5)陸運業。一方、下落率の上位5業種は(1)パルプ・紙、(2)ガラス土石製品、(3)輸送用機器、(4)繊維製品、(5)不動産業。

■個別材料株

△寿スピリッツ <2222>

10-12月の営業利益は4四半期ぶりに黒字転換。

△クロスキャト <2307>

経営ダッシュボード構築サービス「CC-MicView」を提供開始。

△フジHD <4676>

22年3月期営業利益予想を上方修正。

△冶金工 <5480>

今期経常を20%上方修正、配当も40円増額。

△ワイエイシイ <6298>

マグネシウム電池の量産体制整備に着手。

△日ケミコン <6997>

22年3月期営業益予想を上方修正。

△三信電 <8150>

今期経常を48%上方修正、配当も20円増額。

△日テレHD <9404>

22年3月期業績予想を上方修正。

△日本通信 <9424>

21年4-12月期営業黒字に浮上。

△コナミHD <9766>

21年4-12月期増収増益。

▼サイオス <3744> [東証2]

22年12月期営業益予想72%減。

▼メルカリ <4385> [東証M]

上期は17億7400万円の営業赤字。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)グレイス <6541> 、(2)ダントーHD <5337> 、(3)ワイエイシイ <6298> 、(4)冶金工 <5480> 、(5)日本通信 <9424> 、(6)日ケミコン <6997> 、(7)コナミHD <9766> 、(8)三信電 <8150> 、(9)寿スピリッツ <2222> 、(10)川崎汽 <9107>

値下がり率上位10傑は(1)UACJ <5741> 、(2)ランド <8918> 、(3)OKK <6205> 、(4)板硝子 <5202> 、(5)三井松島HD <1518> 、(6)花王 <4452> 、(7)ティアック <6803> 、(8)トランザク <7818> 、(9)デクセリ <4980> 、(10)日本ドライ <1909>

【大引け】

日経平均は前日比198.68円(0.73%)高の2万7439.99円。TOPIXは前日比10.64(0.55%)高の1930.56。出来高は概算で13億5765万株。東証1部の値上がり銘柄数は1482、値下がり銘柄数は619となった。日経ジャスダック平均は3668.42円(12.64円高)。

[2022年2月4日]

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