今週の「妙味株」一本釣り! ─ トムソン

注目
2022年2月6日 9時00分

●トムソン <6480>  【目標株価】720円(4日終値614円)

「半導体向け好調で指標面も割安感際立つ」

日本トムソン <6480> は1月27日に581円の安値で目先の底値を確認、今後は押し目を交えながらも徐々に上値を慕う展開が予想される。早晩75日移動平均線のクリアから、大勢上昇トレンドへの転換が視野に入りそうだ。

半導体製造装置向けを主力とする直動案内機器の大手メーカーだが、少量多品種型のニードルベアリングで培った技術力を背景に高い商品競争力を誇る。高精度の位置決めが追求される最先端半導体の製造装置向け需要が増勢基調にあり、今後同社の活躍機会が高まる公算が大きい。足もとでは、チップマウンター(表面実装装置)向けで同社製品の引き合いが旺盛、収益押し上げに貢献している。

22年3月期業績は昨年11月に従来見通しを増額しており、売上高は560億円から610億円(前期比38%増)に50億円上乗せしたほか、営業利益は35億円から51億円(前期は5億5900万円の赤字)に大幅上方修正した。円安効果を考慮すると一段の上振れ余地も意識される。PERは10倍近辺で、PBR0.7倍前後と株価指標面から割安感が強い。更に23年3月期も企業の設備投資需要の拡大に加え製品価格の値上げ効果が加わり、増収増益基調を堅持する公算が大きい。

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