タカラトミーは8連騰、22年3月期の業績及び配当予想の上方修正と自社株買いを好感
タカラトミー<7867>は8連騰で昨年来高値を更新。7日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、売上高を1550億円から1600億円(前期比13.3%増)へ、営業利益を80億円から110億円(同55.4%増)へ、純利益を65億円から75億円(同39.5%増)へ上方修正し、あわせて10円を予定していた期末配当予想を20円へ引き上げたことが好感されている。
年末年始商戦において、玩具出荷が順調に推移するとともに、アミューズメントマシン「ポケモンメザスタ」やガチャ事業も拡大が継続したことが要因としている。また、売上高の増加による粗利増や、販管費の効率的な運用を図ったことも利益増につながった。なお、年間配当予想は30円となり、前期実績に対しては12円50銭の増配となる予定だ。
同時に発表した第3四半期累計(21年4~12月)決算は、売上高1312億1200万円(前年同期比18.7%増)、営業利益134億1200万円(同70.4%増)、純利益98億9800万円(同80.7%増)だった。
また、上限を100万株(発行済み株数の1.08%)、または13億円とする自社株買いを実施することも発表しており、これも好材料視されている。取得期間は2月8日から4月30日まで。株主還元の更なる充実や資本効率の向上、経営環境に応じた機動的な資本政策を遂行し、企業価値を高めることが目的としている。