DICが急落、C&E顔料事業の業績低迷で21年12月期業績は計画下振れ
DIC<4631>が急落している。7日の取引終了後、集計中の21年12月期連結業績について、売上高が8600億円から8500億円(前の期比21.2%増)へ、営業利益が480億円から430億円(同8.4%増)へ、純利益が220億円から40億円(同69.8%減)へ下振れて着地し、最終利益が増益予想から一転して減益で着地したようだと発表しており、これが嫌気されている。
21年7月から連結対象となったC&E顔料事業が、世界的なコンテナ不足による海運需給の逼迫と、統合後の物流体制の構築に時間を要したことなどによる出荷遅延を理由に売り上げが想定を下回った。また、同事業の業績低迷に伴い、繰延税金資産を取り崩し法人税等調整額に計上することも最終利益を押し下げた。