【↑】日経平均 大引け| 小幅反発、気迷いムードで上値が重い展開 (2月8日)

市況
2022年2月8日 18時58分

日経平均株価

始値  27318.30

高値  27461.33(10:02)

安値  27280.25(14:58)

大引け 27284.52(前日比 +35.65 、 +0.13% )

売買高  12億8815万株 (東証1部概算)

売買代金  2兆9978億円 (東証1部概算)

-----------------------------------------------------------------

■本日のポイント

1.日経平均は小幅反発、気迷いムードで上値重い

2.米長期金利上昇などを横目に積極的な買いは入らず

3.好決算発表銘柄には買いが集まり、全体相場支える

4.日経平均はプラス圏維持もほぼ安値引けの展開

5.全体売買代金は9営業日ぶりに3兆円台を割り込む

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは前週末比1ドル高と3日ぶりに反発した。経済活動の正常化への期待からボーイング<BA>やアメックス<AXP>などが堅調だった。

東京市場では模様眺めムードの強いなかも、買いが優勢となり、日経平均株価は反発。ただ、上値の重い展開で小幅の上昇にとどまった。

8日の東京市場は、気迷いムードの強い展開となった。前日の米国株市場では主要株指数がまちまちの動きで、NYダウはわずかにプラス圏で引けたもののナスダック総合株価指数は下落するなどはっきりしない地合い。その流れを引き継ぐ格好となった。米国のインフレ懸念を背景とした米長期金利上昇などが引き続き警戒されるなか、積極的に上値を買う動きはみられない。個別では本格化する企業の決算発表を受け、好決算を開示した銘柄に買いが入り、日経平均も一時200円強の上昇をみせる場面があった。しかし、その後は総じて戻り売りに押し返される展開となり、大引けはプラス圏を維持したものの、この日の安値圏で引けている。東証1部の売買代金はわずかに3兆円に届かなかった。3兆円台を割り込んだのは1月26日以来9営業日ぶりとなる。

個別では、群を抜く商いこなしたレーザーテック<6920>が小幅ながらプラス圏を維持、東京エレクトロン<8035>もしっかりだった。日本郵船<9101>、川崎汽船<9107>など大手海運株も買われ、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも堅調。オリエンタルランド<4661>が大きく水準を切り上げたほか、武田薬品工業<4502>も上昇した。ドリームインキュベータ<4310>が急騰、名古屋鉄道<9048>も値を飛ばした。稲畑産業<8098>、ソリトンシステムズ<3040>なども大幅高に買われた。

半面、ソフトバンクグループ<9984>、ソニーグループ<6758>が冴えず、任天堂<7974>も値を下げた。オリンパス<7733>が売られたほか、イビデン<4062>の下げも目立つ。バンダイナムコホールディングス<7832>も大幅下落した。エンビプロ・ホールディングス<5698>、ネクステージ<3186>が急落、ワイエイシイホールディングス<6298>も大幅安。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はKDDI <9433> 、ファナック <6954> 、東エレク <8035> 、キッコマン <2801> 、リクルート <6098> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約45円。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はオリンパス <7733> 、バンナムHD <7832> 、SBG <9984> 、テルモ <4543> 、NTTデータ <9613> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約67円。

東証33業種のうち上昇は23業種。上昇率の上位5業種は(1)海運業、(2)水産・農林業、(3)陸運業、(4)空運業、(5)鉄鋼。一方、下落率の上位5業種は(1)パルプ・紙、(2)精密機器、(3)その他製品、(4)その他金融業、(5)繊維製品。

■個別材料株

△マルハニチロ <1333>

養殖ユニットの収支改善などで22年3月期業績予想を上方修正。

△アルテHD <2406> [JQ]

1株685円でMBO実施。

△コカBJH <2579>

5月1日出荷分から大型PETボトル製品を値上げへ。

△ソリトン <3040>

前12月期営業利益急拡大で今期も続伸見通し。

△ドリームI <4310>

第3四半期経常損益が黒字転換。

△JMDC <4483>

中核事業好調で第3四半期営業利益41%増。

△日立造 <7004>

海外ごみ焼却発電施設の大口工事進捗で22年3月期業績予想を上方修正。

△タカラトミー <7867>

22年3月期の業績及び配当予想の上方修正と自社株買いを好感。

△紙パル商 <8032>

22年3月期営業利益を上方修正。

△KYCOM <9685> [JQ]

22年3月期最終利益予想を上方修正。

▼ネクステージ <3186>

公募による自己株処分で需給悪化を警戒。

▼DIC <4631>

C&E顔料事業の業績低迷で21年12月期業績は計画下振れ。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ドリームI <4310> 、(2)名鉄 <9048> 、(3)グランディ <8999> 、(4)稲畑産 <8098> 、(5)きちりHD <3082> 、(6)ユナイテド海 <9110> 、(7)ソリトン <3040> 、(8)オープンドア <3926> 、(9)MSコンサル <6555> 、(10)第一興商 <7458>

値下がり率上位10傑は(1)グレイス <6541> 、(2)エンビプロ <5698> 、(3)ネクステージ <3186> 、(4)エデュラボ <4427> 、(5)ワイエイシイ <6298> 、(6)DIC <4631> 、(7)ランド <8918> 、(8)グリー <3632> 、(9)インテージH <4326> 、(10)デサント <8114>

【大引け】

日経平均は前日比35.65円(0.13%)高の2万7284.52円。TOPIXは前日比8.07(0.42%)高の1934.06。出来高は概算で12億8815万株。東証1部の値上がり銘柄数は1256、値下がり銘柄数は833となった。日経ジャスダック平均は3643.64円(3.08円安)。

[2022年2月8日]

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.