東京株式(前引け)=小幅続伸、買い一巡後は急速に伸び悩む
10日前引けの日経平均株価は前営業日比18円24銭高の2万7598円11銭と小幅続伸。前場の東証1部の売買高概算は7億3402万株、売買代金概算は1兆8508億円。値上がり銘柄数は1105、対して値下がり銘柄数は939、変わらずは135銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場は、朝方は前日の欧米株市場が総じて高かったことを受けリスクを取る動きが鮮明だったものの、買い一巡後は目先筋の売りが上値を押さえ日経平均は上げ幅を急速に縮めた。TOPIXは一時マイナス圏に沈む場面もあった。あすから3連休に入ることや、日本時間今晩に1月の米消費者物価指数(CPI)の発表を控えていることで大型株を中心に買いポジションを低める動きが反映された。ただ、中小型株は好決算を背景に買われるものも多い。値上がり銘柄数は全体の5割強で値下がり銘柄数を上回っている。
個別では東京エレクトロン<8035>が買い優勢、ソニーグループ<6758>もしっかり。ルネサスエレクトロニクス<6723>が買いを集め、SUMCO<3436>も上昇した。資生堂<4911>も高い。ヴィンクス<3784>、日本道路<1884>などが急騰した。半面、レーザーテック<6920>が安く、ソフトバンクグループ<9984>も売りに押された。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが冴えず、シマノ<7309>も利食われた。ケイアイスター不動産<3465>が急落、ヤマトホールディングス<9064>も大幅安となった。