横山利香「令和時代の稼ぎたい人の超実践! 株式投資術」―(17) 下落時の底打ち判断と売買戦略
個人投資家のみなさん、こんにちは! 株が大好き、認定テクニカルアナリストの横山利香です。
元旦に配信した新春特別企画「ボラティリティ高まる2022年、"新テーマ銘柄"が人気化する兆しを捉えよう!」では、「2022年はボラティリティが高まりそうですね」と書きましたが、新春早々なかなかスリルのある展開となっていますね……。特に個人投資家が大好きな新興市場は、東証マザーズ指数が一時は719ポイントまで売り込まれて、かなり厳しい展開を強いられています。2020年11月高値からの下落率はおよそ4割に達しました。そして、日経平均株価は2021年から2万7000円~3万円の大きなレンジでの推移を続けてきたのですが、こちらも一時はレンジ下限を割り込み2万6000円割れ寸前まで急落しました。
株価が下落し始めたばかりの頃は「押し目がきたから買おう!」などとポジティブに考える投資家が多いため、株価はなかなか下がりません。しかし、株価の上値が重くなり上昇しづらくなると、次第に買いが入ってこなくなり、株価はずるずると下落し始めます。すると、「どこまで下がるのだろう」と不安はますます膨らみ、株を買おうと考える人はどんどん少なくなっていきます。
株価が明日上がるのか、それとも下がるのか、さらに株価下落が上昇相場の調整の一環なのか、それとも暴落の始まりなのかはその時点では誰にもわかりませんから、株価の動きに不安を感じてしまうのは仕方がないことです。コロナショック以降、株式市場はほとんどの期間で上昇を続けてきましたから、今回のような株価下落に見舞われた時、どのような売買戦略を立て、どのように立ち回ればよいか悩んでいる方も多いことでしょう。
そこで今回は、ソフトバンクグループ <9984> の株価の動きを参考にしながら、移動平均カイリ率を利用して売買戦略をどう立てたらよいのかを解説していきます。
株探ニュース