横山利香「令和時代の稼ぎたい人の超実践! 株式投資術」―(17) 下落時の底打ち判断と売買戦略

特集
2022年2月10日 13時00分

横山利香(ファイナンシャルプランナー、テクニカルアナリスト)

個人投資家のみなさん、こんにちは! 株が大好き、認定テクニカルアナリストの横山利香です。

元旦に配信した新春特別企画「ボラティリティ高まる2022年、"新テーマ銘柄"が人気化する兆しを捉えよう!」では、「2022年はボラティリティが高まりそうですね」と書きましたが、新春早々なかなかスリルのある展開となっていますね……。特に個人投資家が大好きな新興市場は、東証マザーズ指数が一時は719ポイントまで売り込まれて、かなり厳しい展開を強いられています。2020年11月高値からの下落率はおよそ4割に達しました。そして、日経平均株価は2021年から2万7000円~3万円の大きなレンジでの推移を続けてきたのですが、こちらも一時はレンジ下限を割り込み2万6000円割れ寸前まで急落しました。

株価が下落し始めたばかりの頃は「押し目がきたから買おう!」などとポジティブに考える投資家が多いため、株価はなかなか下がりません。しかし、株価の上値が重くなり上昇しづらくなると、次第に買いが入ってこなくなり、株価はずるずると下落し始めます。すると、「どこまで下がるのだろう」と不安はますます膨らみ、株を買おうと考える人はどんどん少なくなっていきます。

株価が明日上がるのか、それとも下がるのか、さらに株価下落が上昇相場の調整の一環なのか、それとも暴落の始まりなのかはその時点では誰にもわかりませんから、株価の動きに不安を感じてしまうのは仕方がないことです。コロナショック以降、株式市場はほとんどの期間で上昇を続けてきましたから、今回のような株価下落に見舞われた時、どのような売買戦略を立て、どのように立ち回ればよいか悩んでいる方も多いことでしょう。

そこで今回は、ソフトバンクグループ <9984> の株価の動きを参考にしながら、移動平均カイリ率を利用して売買戦略をどう立てたらよいのかを解説していきます。

次ページ:リバウンド狙いの座標軸となる「カイリ率」&「移動平均線」

 

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.