本日注目すべき【好決算】銘柄 関電化、タカラバイオ、Mipox (10日大引け後 発表分)
10日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。
関電化 <4047> ★今期経常を24%上方修正・3期ぶり最高益、配当も6円増額
◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の85億円→105億円に23.5%上方修正。増益率が52.3%増→88.1%増に拡大し、3期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。今期業績の上方修正は昨年11月に続き、3回目。半導体・液晶用特殊ガス類と電池材料の値上げが進み、売上高が計画を上回ることが寄与。コスト削減効果も上振れに貢献する。
業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の16円→22円(前期は14円)に大幅増額修正した。
若築建 <1888> ★今期経常を22%上方修正・22期ぶり最高益、配当も15円増額
◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の47億円→57.5億円に22.3%上方修正。増益率が56.1%増→91.0%増に拡大し、22期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。今期業績の上方修正は昨年11月に続き、2回目。一部国内工事の変更請負金額が想定より増加したことに加え、不採算工事の減少なども利益を押し上げる。
併せて、期末一括配当を従来計画の65円→80円(前期は55円)に増額修正した。
ブルーミーム <4069> ★今期経常を45%上方修正・最高益予想を上乗せ
◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の2億2300万円→3億2400万円に45.3%上方修正。増益率が28.2%増→86.2%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。国内企業のDXへの取り組みが活発化するなか、プロフェッショナルサービスで要員単価と顧客ごとの受注額が大幅に向上することが上振れの要因となる。
フジプレアム <4237> [JQ] ★今期経常を63%上方修正
◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の4.3億円→7億円に63.3%上方修正。増益率が24.6%増→2.0倍に拡大する見通しとなった。精密貼合部門で車載用ディスプレイ向けの採用が進み、売上高が計画を上回ることが寄与。自動車メーカー減産による影響は想定の最小限にとどまる。また、環境住空間及びエンジニアリング部門の順調な進捗に加え、経費削減なども上振れに貢献する。
タカラバイオ <4974> ★今期経常を30%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も6円増額
◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の202億円→262億円に29.7%上方修正。増益率が42.7%増→85.0%増に拡大し、従来の12期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。今期業績の上方修正は昨年11月に続き、3回目。新型コロナウイルスPCR検査関連試薬や一般研究用試薬の販売が想定より伸びることが寄与。売上構成の良化や生産稼働率の向上なども上振れに貢献する。
業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の24円→30円(前期は16円)に増額修正した。
Mipox <5381> [JQ] ★今期経常を25%上方修正、未定だった配当は3期ぶり15円で復配
◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の12億円→15億円に25.0%上方修正。増益率が4.0倍→5.0倍に拡大する見通しとなった。今期業績の上方修正は昨年11月に続き、3回目。受託コーティング・スリットサービスで次世代ディスプレー用部材の生産が本格稼働するなど、受託事業を中心に売上高が計画を上回ることが利益を押し上げる。
業績好調に伴い、従来未定としていた期末一括配当を15円実施し、3期ぶりに復配する方針とした。
東邦亜鉛 <5707> ★今期経常を12%上方修正、配当も25円増額
◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の74億円→83億円に12.2%上方修正。増益率が36.6%増→53.2%増に拡大する見通しとなった。亜鉛を中心に金属相場が高い水準を維持し、製錬事業などの収益が想定より伸びる。
業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の50円→75円(前期は50円)に大幅増額修正した。
岡本工 <6125> [東証2] ★今期経常を37%上方修正、配当も20円増額
◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の27億円→37億円に37.0%上方修正。増益率が44.5%増→98.0%増に拡大する見通しとなった。工作機械事業の販売が想定より伸び、売上高が計画を上回ることが利益を押し上げる。
業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の120円→140円(前期は80円)に増額修正した。
酒井重 <6358> ★今期経常を56%上方修正、配当も30円増額
◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の8億円→12.5億円に56.3%上方修正。増益率が21.4%増→89.7%増に拡大する見通しとなった。世界的に建設機械の需要回復が好調に進展するなか、売上高が計画を上回ることが利益を押し上げる。
業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の120円→150円(前期は80円)に増額修正した。
木村化 <6378> ★今期経常を42%上方修正・3期ぶり最高益、配当も5円増額
◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の19.7億円→27.9億円に41.6%上方修正。増益率が0.2%増→41.9%増に拡大し、3期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。国内の社会経済活動が緩やかに上向き、設備投資の回復ペースが想定を上回ることが寄与する。製造原価の低減や出張制限による旅費交通費の抑制、経費削減も上振れにつながる。
業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の15円→20円(前期は15円)に大幅増額修正した。
鈴茂器工 <6405> [JQ] ★今期経常を84%上方修正・5期ぶり最高益、配当も20円増額
◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の9.3億円→17.1億円に83.9%上方修正。増益率が1.1%増→85.9%増に拡大し、5期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。経済活動の再開に伴う人手不足の深刻化を背景に、北米や欧州を中心に寿司ロボットの引き合いが強く、売上高が計画を17.7%も上回ることが利益を押し上げる。
業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の20円→40円(前期は20円)に大幅増額修正した。
リバーエレク <6666> [JQ] ★今期経常を17%上方修正、配当も3円増額
◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の10.3億円→12.1億円に16.9%上方修正。増益率が94.9%増→2.3倍に拡大する見通しとなった。今期業績の上方修正は昨年10月に続き、2回目。水晶製品の旺盛な需要を背景に、スマートフォンや無線モジュール向けの受注が増加し、主力の音叉型水晶振動子や収益性の高い高周波・小型のMHz帯水晶振動子の販売が好調に推移していることが要因。
業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の10円→13円(前期は5円)に大幅増額修正した。
松尾電 <6969> [東証2] ★今期経常を2.6倍増益に46%上方修正
◆22年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の4.2億円→6.1億円に45.2%上方修正。増益率が80.3%増→2.6倍に拡大する見通しとなった。タンタルコンデンサーやリチウムイオン電池向け高電流ヒューズの販売が好調に推移していることに加え、原価低減の進展も利益を押し上げる。
サンリオ <8136> ★今期経常を3.8倍上方修正
◆22年3月期の連結経常損益を従来予想の5億円の黒字→19億円の黒字(前期は17.3億円の赤字)に3.8倍上方修正した。海外と国内の需要が回復し、売上高が計画を上回ることが寄与。販管費が想定を下回ることも上振れに貢献する。
株探ニュース