松尾電は一時S高、タンタルコンデンサや回路保護素子好調で22年3月期業績予想を上方修正
松尾電機<6969>は急伸し、一時ストップ高の738円に買われている。10日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、売上高を45億円から47億円(前期比23.6%増)へ、営業利益4億5000万円から6億5000万円(同2.5倍)へ、最終利益を3億8000万円の赤字から2億1000万円の赤字(前期1億3400万円の黒字)へ上方修正したことが好感されている。
補聴器などの海外市場向けや鉄道制御機器向けタンタルコンデンサが大幅に伸長しているほか、リチウムイオン電池向け高電流ヒューズの需要の増加を背景に回路保護素子も好調に推移しており、第3四半期までの業績が順調に推移していることが要因。また、第4四半期も概ね堅調に推移し、原価低減の施策も寄与する見通しであることが要因としている。
なお、第3四半期累計(4~12月)決算は、売上高35億8700万円(前年同期比33.0%増)、営業利益4億9400万円(同3.8倍)、最終損益3億5300万円の赤字(前年同期9300万円の黒字)だった。