注目銘柄ダイジェスト(前場):フレクト、シスメックス、ブリヂスなど
ブリヂス<5108>:4790円(-468円)
大幅続落。米タイヤ大手のグッドイヤーが先週末に急落、前日比27.4%の下落となっている。決算発表において、2022年上半期には原材料費が最大で8億ドル増加するとの見通しを示したことがネガティブ視された。原油相場は先週末にかけて一段と上昇していることもあって、明日に決算発表を控える中、同社にもガイダンスリスクが強く意識される状況となっているようだ。
セレス<3696>:1502円 ウ -
ストップ安売り気配。先週末に21年12月期決算を発表、営業利益は23.1億円で前期比54.0%の大幅増益となったが、12月23日に上方修正を発表済み。一方、22年12月期は14億円で同39.3%減と一転大幅減益見通し。前期に発生した投資有価証券の売却益やアーンアウト受取の剥落に加えて、マーキュリーを中心とした先行投資などが負担となるもよう。中小型グロース株安の地合いのなかで、大幅減益見通しをマイナス視する動きが優勢。
シスメックス<6869>:9306円(-1524円)
大幅反落。先週末に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は162億円で前年同期比1.6%増益となり、4-6月期の同2.2倍、7-9月期の同43.0%増に対して、増益率は鈍化する形になっている。市場コンセンサスも10億円程度下回ったとみられる。中国での売上高が低迷、昨年の需要増加の反動に加えて、一部地域での大手販売代理店の販売不振などが影響したもよう。
INPEX<1605>:1212円(+69円)
大幅反発。先週末のNY原油先物相場は大幅続伸、WTI先物は前日比3.22ドル高の1バレル=93.10ドルまで上昇し、約7年4カ月ぶりの高値を更新して終了している。ロシアによるウクライナ侵攻への警戒感が高まり、原油需給のひっ迫懸念につながる状況となっているもよう。原油市況の上昇が最もプラスインパクトにつながるとみられる同社の買い材料とされている。
東エレク<8035>:56030円(-1120円)
大幅反落。先週末に第3四半期の決算を発表、10-12月期営業利益は1560億円で前年同期比2.5倍となり、市場予想を200億円程度上振れ。通期予想は従来の5510億円から5700億円、前期比77.7%増に再度の上方修正、コンセンサスは従来会社計画線水準であった。先行きの市場見通しに関しても、想定以上に強気の見通しを示しているようだ。ただ、決算はポジティブながら、本日は株式市場の地合い悪化に押される展開になっている。
フレクト<4414>:2668円(+357円)
一時ストップ高。22年3月期の営業損益を従来予想の1.86億円の黒字から2.55億円の黒字(前期実績1.83億円の赤字)に上方修正している。旺盛なDX支援の引き合いを背景にクラウドインテグレーションサービスが好調に推移しているため。第3四半期累計(21年4-12月)の実績は2.34億円(前年同期比増減率は非開示)だった。21年12月時点の大手企業の月次契約顧客数が34社(前年同期は22社)となるなど顧客基盤が拡大した。
サンバイオ<4592>:1385円 カ -
ストップ高買い気配。国内SB623慢性期外傷性脳損傷プログラムの「先駆け総合評価相談」の終了に伴い、承認申請の準備を開始すると発表している。先駆け審査指定制度は審査を短縮し、承認申請から承認までの期間を6カ月にすることを目標にした制度。サンバイオは医薬品医療機器総合機構(PMDA)から申請確認文書を受領しており、今後1カ月程度で承認申請を行う見込みという。
リリカラ<9827>:219円 カ -
ストップ高買い気配。22年12月期の営業利益予想を13.80億円と発表している。収益認識に関する会計基準適用前の前期実績は5.29億円。インテリア事業で定期発行見本帳を改定発行するほか、既発行見本帳を増冊発行して営業を活発化する。年間配当予想は14.50円。21年12月期は前期比497.9%増。住宅向け壁装材見本帳を増刷発行したことなどが寄与した。期末配当は従来予想の4.50円から6.00円に増額修正した。年間配当も同額。
《ST》