注目銘柄ダイジェスト(前場):シェアリングT、クラウドW、日ペHDなど

市況
2022年2月15日 12時02分

日ペHD<4612>:982円(+131円)

大幅反発。前日に21年12月期決算を発表、営業利益は876億円で前期比横ばいの水準となり、第3四半期決算時点での予想800億円を上振れる着地に。22年12月期は1150億円で同31.3%増を計画、コンセンサスを100億円程度上回る水準となっている。原材料費上昇の影響などが警戒されていた中、想定以上に底堅い決算と捉えられている。株価も安値圏にあり、見直しの動きが向かう展開になっているようだ。

クボタ<6326>:2090.5円(-267.5円)

大幅続落。前日に21年12月期決算を発表、営業利益は2462億円で前期比40.5%の増益となったが、従来計画2600億円を下振れる着地に。10-12月期は前年同期比23.6%減と減益に転じている。22年12月期は2500億円で前期比1.5%増の見通し、コンセンサスを300億円程度下回る水準になっている。原材料費や物流費の上昇などが収益の重しとなるもよう。急速な収益モメンタムの低下にネガティブなインパクトが先行。

リクルートHD<6098>:5054円(-710円)

大幅続落。前日に第3四半期の決算を発表、10-12月期営業利益は1107億円で前年同期比61.3%増益、市場予想はやや上回る水準での着地とみられる。人材の需給ひっ迫を受けて、HRテクノロジー事業がけん引役となる形に。ただ、通期予想の3500億-3800億円、前期比2.2-2.3倍を据え置いているなど、特段のサプライズは乏しい状況。グロース株中心に不安定な相場展開が続いている中で、目先の出尽くし感が優勢となっているもよう。

キリンHD<2503>:1979.5円(+81.5円) 1962 +64

大幅反発。前日に21年12月期の決算を発表、事業利益は1654億円で前期比2.0%増益、従来計画1700億円をやや下回る着地に。22年12月期は1660億円で同0.3%増の見通しとしている。原材料費上昇の影響などで横ばいの計画となっている。一方、ミャンマー事業からの撤退を発表していることはリスク要因の解消としてポジティブに評価のもよう。また、上限500億円の自社株買いを発表していることも買い材料視。

SMC<6273>:65850円(+2660円)

大幅反発。前日に第3四半期の決算を発表、10-12月期営業利益は572億円で前年同期比40.0%増益となり、通期予想を2180億円から2280億円、前期比48.7%増に上方修正している。半導体業界向けの好調が続いているほか、国内工作機械向けなども回復しているようだ。コンセンサスを上回る水準までの上方修正に加えて、上限500億円となる自己株式の取得発表もポジティブ視される形になっている。

アルマード<4932>:645円 カ -

ストップ高買い気配。22年3月期の期末配当を従来予想の無配から40.00円(前期末実績は無配)に増額修正している。年間配当も同額。業績動向と内部留保の充実度を考慮した。また、同期の売上高を従来予想の48.83億円から53.00億円(前期実績45.47億円)に上方修正している。営業利益予想は8.20億円で据え置いた。このほか、上限60万株(3.00億円)の自社株買いを実施する。発行済株式総数に対する割合は5.9%。

クラウドW<3900>:1001円(+149円)

大幅に反発。22年9月期の営業利益を従来予想の7.00億円から7.50億円(前期の連結換算実績は6.00億円)に上方修正している。生産性改善と単価の向上を進めたことが奏効し、エンジニア・デザイナー領域と事務・アシスタント領域が成長しているため。第1四半期(21年10-12月)は前年同期比181.5%増の3.03億円で着地した。WEB広告投資や人材採用による営業体制強化でマッチング事業が伸長した。

シェアリングT<3989>:140円(+38円)

大幅に4日ぶり反発。22年9月期第1四半期(21年10-12月)の営業利益を前年同期比203.4%増の0.70億円と発表している。住宅トラブルなどを取り扱う「暮らしのお困りごと」事業に戦略的に経営資源を投入したことが奏効した。広告宣伝費率の適正化や前期の減損による減価償却費が減少したことも利益を押し上げた。通期予想は0.30億円で据え置いたが、第1四半期累計時点で既に上回っている。

《ST》

提供:フィスコ

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