注目銘柄ダイジェスト(前場):ロボペイ、クロスキャット、あさひなど
ガンホー<3765>:2787円(+88円)
大幅続伸。スマホ向けRPG「パズドラ」が2月20日にサービス開始10周年を迎えることに伴い、10周年を記念したNintendo Switchソフト「PUZZLE & DRAGONS Nintendo Switch Edition」を同日より発売すると発表している。対応言語は7カ国語で、世界38カ国が販売地域になっている。短期的な業績の押し上げ要因につながるとの期待が先行する状況のようだ。
あさひ<3333>:1330円(-91円)
大幅反落。同社は本日が2月期末の配当・優待権利落ち日となっており、処分売りが優勢の展開になっているようだ。年間配当金は期末一括配当の28円を計画、前日終値ベースでの配当利回りは2%水準。また、100株保有の株主には1000円の優待券が4枚贈呈される株主優待を行っており、配当・優待利回りは前日終値ベースで4.8%の水準となっていた。
郵船<9101>:10150円(+220円)
大幅続伸。米調査会社がまとめた1月のアジア発米国向け海上コンテナ輸送量は前年同月比7%増の177万937個だったと報じられている。1月単月として過去最高を更新、19カ月連続で前年実績を上回る状況になっているようだ。輸送量の順調な拡大傾向持続で、運賃市況の高水準継続も一段と長期化するとの見方になり、海運株の来期業績期待が高まる展開へ。他の海運大手も買い先行の動きとなっている。
クロスキャット<2307>:1774円(+109円)
大幅続伸。前日に株式分割の実施を発表しており、買い手掛かり材料とされているもよう。3月末株主を対象に1:2の株式分割を実施する。流動性を高めることにより、投資家層のさらなる拡大を目指すとしている。株式分割に伴う配当金、株主優待の実質的な変化は生じないようだ。足元の好業績なども背景となり、流動性向上に伴う株高期待を高める動きが先行へ。
ベステラ<1433>:1321円(+49円)
大幅反発。前日に22年1月期業績予想の上方修正を発表、営業利益は従来予想の4.5億円から5.9億円、前期比4.8倍の水準にまで引き上げ。工事の想定以上に順調な進捗が進んでいるほか、矢澤のグループ化に伴う事業シナジーも順調に顕在化しているもよう。第3四半期累計では2.4億円の水準にとどまっていたことから、修正幅は想定以上との見方が優勢になっている。
ベルトラ<7048>:481円(+10円)
大幅に3日続伸。21年12月2日に発行した新株予約権のうち3000個(交付株数30万株)が権利行使されたと発表している。発行総数(2万3110個)に対する割合は13.0%で、未行使は1万8010個。大量行使で株式価値の希薄化懸念が後退するとの見方から買いが入っている。また、14日に開示した21年12月期の営業損益がコスト見直しなどで10.98億円の赤字(前期実績13.33億円の赤字)に縮小したことも引き続き好感されているようだ。
カイオム<4583>:183円(+5円)
大幅に続伸。がん治療用抗体CBA-1535に関する治験計画届を医薬品医療機器総合機構(PMDA)に提出したと発表している。CBA-1535は患者が元来保有する免疫機構を司るT細胞の働きを活性化し、がん細胞を攻撃するがん治療用多重特異性抗体。PMDAによる初回治験計画届の30日調査が終了した後、治験実施施設での審査と治験実施施設との契約を経て被験者登録・投与を開始する。
ロボペイ<4374>:1730円(+300円)
ストップ高。1月の売上高(速報ベース)を前年同月比32.0%増の1.37億円と発表している。このうち経理DXツールの請求管理ロボは58.8%増の0.55億円、サブスクリプションビジネスの決済などを取り扱うサブスクペイは19.4%増の0.80億円だった。堅調な売上高が好感されていることに加え、ROBOT PAYMENT株は16日に上場来安値を記録しており、自律反発を期待した買いも入っているようだ。
《ST》