話題株ピックアップ【夕刊】(2):日経レバ、レーザーテク、ソフトバンクG

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2022年2月22日 15時15分

■特種東海製紙 <3708>  3,600円  -505 円 (-12.3%)  本日終値  東証1部 下落率2位

特種東海製紙<3708>は急落で昨年来安値を更新。21日の取引終了後、170万7500株の売り出しを行うと発表しており、株式需給悪化を警戒した売りが膨らんだ。三菱商事<8058>、大王製紙<3880>、レンゴー<3941>、三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行による同社株の売却意向を受けたもので、売り出し価格は3月2日から8日までの間のいずれかの日に決定する予定。あわせて、同社が保有する大王紙の193万5500株及びレンゴーの94万2000株について、政策保有株式縮減の方針に伴い、今後売却を実施する予定とした。なお、これに伴う業績への影響は未定としている。同時に、上限を150万株(発行済み株数の11.21%)、または67億円とする自社株買いも発表した。取得期間は2月24日から9月30日まで。株式売り出しに伴う、株式需給への影響を緩和する観点などから取得するという。

■日経レバ <1570>  13,090円  -480 円 (-3.5%)  本日終値

NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が大幅続落。日経平均に連動する形で組成されたETFで価格変動率は2倍に基本設定されており、全体相場のボラティリティが高まる場面では個人投資家など短期値幅取り狙いの資金による売り買いが活発化する傾向が強い。一段と緊迫化するウクライナ情勢を背景に前日の欧州株市場が全面安となっており、これを受けてきょうの東京市場でも日経平均株価は大きく下値を探る状況を余儀なくされている。なお直近、日経レバの信用取組は改善傾向にある。信用売り残が増加する一方で信用買い残は大きく減少しており、10日申し込み現在で買い残は1000万口を下回っている。

■レーザーテック <6920>  20,455円  -715 円 (-3.4%)  本日終値

レーザーテック<6920>は下げ加速、ウリ気配スタートで2万円大台攻防を意識させる局面にある。前日の米国株市場は休場だったが、欧州株市場はウクライナ情勢の緊迫化を背景に全面安となったほか、ロシア株市場は主要株指数が13%を超える急落となった。高PERのグロース株に対する売り圧力が強まるなか、半導体製造装置関連の主力株でマスクブランクス検査装置で世界シェアを独占する同社株にも、90倍前後のPERを嫌気した売りが止まらない状況となっている。仮に2万円大台割れとなった場合は昨年8月下旬以来半年ぶりとなる。

■近鉄百貨店 <8244>  2,516円  -76 円 (-2.9%)  本日終値

近鉄百貨店<8244>が4日続落。21日の取引終了後、22年2月期業績予想の下方修正を発表。営業損益を17億円の赤字(前期20億2000万円の赤字)とし、従来の6億円の黒字から一転赤字となる見通しを示したことが嫌気されたようだ。売上高も996億円から960億円(同2183億5100万円)へ引き下げた。オミクロン株拡大による来店客数の急減をはじめ、まん延防止等重点措置に伴う一部店舗での時短営業の影響があった。また、原油高による水道光熱費などのコスト増加も響いた。

■トヨタ自動車 <7203>  2,123.5円  -49.5 円 (-2.3%)  本日終値

トヨタ自動車<7203>は軟調も底堅さを発揮している。ロシアのウクライナ侵攻に対する警戒感が高まるなか、全体相場はリスク回避の売り圧力が強く日経平均は急落しているが、同社株の下げ幅は限定的。足もとの業績好調で21年4~12月期営業利益は前年同期比68%増益と大幅な伸びを達成し、PER面も割安感がありバリュー株の側面から押し目買いを誘導しているもようだ。外国為替市場ではリスクオフのドル売り・円買いが優勢で1ドル=114円台後半まで円高が進んでいる。これは為替感応度の高い同社株には逆風材料だが、同社の今期想定為替レートは1ドル=111円に設定されており、実勢はそれよりも3円以上円安の水準にある。

■ハイデイ日高 <7611>  1,695円  -26 円 (-1.5%)  本日終値

ハイデイ日高<7611>は4日続落。同社は21日取引終了後、未定としていた22年2月期の年間配当予想について、24円と開示した。前期は36円だったため、12円の減配となる見通し。新型コロナウイルス感染症の影響が継続しており、先行き不透明な状況が続いているためとした。

■西松屋チェーン <7545>  1,344円  -12 円 (-0.9%)  本日終値

西松屋チェーン<7545>は小じっかり。同社は21日取引終了後、2月度(1月21日~2月20日)既存店売上高が前年同月比1.0%増と発表した。2カ月連続で上振れた。既存店、新店、インターネット販売を合計した全社売上高は同4.5%増で、こちらも2カ月連続で上振れた。育児・服飾雑貨が好調に推移し、気温が前年と比較して低めに推移したことで、冬物衣料の売上高が前年を上回ったとした。

■ソフトバンクグループ <9984>  5,154円  -6 円 (-0.1%)  本日終値

ソフトバンクグループ<9984>は続落も下げ幅は限定的なものにとどまっている。日経平均株価が先物を絡めて急落しており、裁定解消売りを浴びている割には底堅い動きといえる。市場では「(ソフトバンクGに)個別の買い材料は見当たらないが、5000円大台ラインは攻防の要所として意識されている。自社株買いによる防戦買いの色が濃い」(ネット証券アナリスト)としている。同社は昨年11月に最大1兆円の自社株購入枠を設定しており、その後は断続的に買いを入れている。今回も自社株買いの思惑が株価の下支え材料となっているもようだ。

■ヘッドウォータース <4011>  3,700円  +700 円 (+23.3%) ストップ高   本日終値

ヘッドウォータース<4011>が7日ぶりに急反発。21日の取引終了後、経済産業省から日本マイクロソフトが提供するローコーディングツール「Microsoft Power Platform」を利用したオンライン申請システム開発業務を受託したと発表しており、これを好感する買いが入った。経済産業省では、Microsoft Power Platformを利用して、中小規模の簡易な行政手続きなど、アプリケーション開発するための環境(Gビズフォーム)を構築することで、行政手続きのデジタル化を進めている。今回の受託契約では、工業用水道事業に関する許可申請などについて、オンライン申請手続きを可能とするアプリケーションをGビズフォーム上に開発し、ユーザー向け研修や運用支援を行うという。

■明治機械 <6334>  235円  +44 円 (+23.0%)  本日終値

明治機械<6334>が急反騰。21日の取引終了後、Abalance<3856>が同社株に対して1株201円でTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表しており、これを好感する買いが入った。今回のTOBは、AバランスがTCSグループから同社株式380万5100株を取得して、同社を持ち分法適用関連会社化した上で資本業務提携関係を構築することが目的。ソーラーシェアリングシステムや東南アジア全域を対象とした機械装置の販売拡大などで協業するという。なお、買い付け予定数の上限は455万4700株(所有割合39.99%)に設定しており、TOB成立後も同社株は上場を維持する予定だ。同時に、非開示だった業績見通しを発表。22年3月期の業績予想は連結最終損益が2億円の赤字(前期は9億5600万円の赤字)に赤字幅が縮小する見通しとなった。

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