話題株ピックアップ【夕刊】(3):JCRファ、日経レバ、ブシロード
■JCRファーマ <4552> 2,115円 -109 円 (-4.9%) 本日終値
JCRファーマ<4552>は寄り付き直後をきょうの高値に、地合い悪のなかで値を消す展開。同社は1日取引終了後、ファブリー病の適応症で販売中である、遺伝子組み換えファブリー病治療剤アガルシダーゼベータBS点滴静注5mg「JCR」及びアガルシダーゼベータBS点滴静注3mg「JCR」について、大日本住友製薬<4506>と日本における販売提携を締結したと発表した。契約に基づき、大日本住友は4月1日から医療関係者に対する同剤の情報提供活動を単独で行う。また、JCRファから製品供給を受け、22年度第2四半期中に大日本住友が独占的に販売や流通も行う予定。大日本住友は契約締結の対価として、JCRファに対して契約一時金を支払うほか、販売額の目標達成に応じた販売マイルストンを支払う可能性があるとした。
■日経レバ <1570> 13,055円 -415 円 (-3.1%) 本日終値
NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が大幅安。日経平均株価に連動するように組成されたETFで価格変動率が2倍に設定されており、全体相場のボラティリティが高まると短期値幅取り狙いの売り買いが活発化する。全体相場は、ここ戻り歩調にあったが、ウクライナ情勢の悪化を受けて前日の欧米株市場が大きく値を崩しており、東京市場でも主力銘柄中心に下値を探る展開を強いられている。日経平均は先物主導で前場後半から下げ足を強め、日経レバもこれに追随して水準を切り下げている。
■ブシロード <7803> 1,210円 -35 円 (-2.8%) 本日終値
ブシロード<7803>が4日ぶりに反落。1日の取引終了後、ライブ動画ストリーミングプラットフォーム「SHOWROOM」などの開発・運営を行うSHOWROOM(東京都渋谷区)が行う第三者割当増資を引き受け、資本・業務提携したと発表したが、全般市場の下落もあって、これを好材料視する動きは限定的のようだ。今回の資本・業務提携は、両社が有する経営資源やノウハウを有効活用し、共同で新たなデジタル領域のビジネスやIPの創出を目指すことが目的。協業の第1弾として、ブシロード子会社のブシロードファイトが運営する女子プロレス団体「スターダム」の動画アーカイブを活用したNFT(非代替性トークン)化を検討・推進するとしている。
■三菱UFJ <8306> 681.5円 -19.3 円 (-2.8%) 本日終値
三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが売られる展開となっている。前日の欧州株市場や米国株市場では金融株への売りが顕著となった。ロシアの大手銀行を国際決済ネットワークのSWIFTから排除する措置に伴い、経済や金融への影響も懸念される状況となった。欧州の金融機関はロシア向け不良債権が増大することが警戒されている。また、経済先行きに対する不透明感から米長期金利も急低下しており、米国の金融機関は運用利ザヤ縮小も逆風材料となった。前日はゴールドマン・サックス<GS>やJPモルガン<JPM>、バンカメ<BAC>など軒並み4%近い急落をみせており、東京市場でもこの流れを引き継ぎ、金融セクターには逆風が強い。
■コメリ <8218> 2,780円 -55 円 (-1.9%) 本日終値
コメリ<8218>が反落。1日の取引終了後に発表した2月度の月次売上動向で既存店売上高が前年同月比2.3%減となり、4カ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気された。プロのニーズや住まいの環境改善ニーズの高まりが継続し、資材・建材、園芸・農業用品が底堅く推移。また、記録的な大雪の影響もあり、暖房用品、防寒用品、除雪用品の販売が上向いたが、ガーデニング用品・農業資材、外資材などの販売が苦戦した。なお、全店売上高は同0.9%減だった。
■TSIホールディングス <3608> 338円 -3 円 (-0.9%) 本日終値
TSIホールディングス<3608>はしっかり。1日の取引終了後、保有する上場有価証券3銘柄を売却したことにより、22年2月期通期業績に投資有価証券売却益8億8900万円を特別利益として計上する見込みと発表。保有有価証券の見直しと有効活用を図るためという。
■サイジニア <6031> 902円 +112 円 (+14.2%) 本日終値
サイジニア<6031>が地合い悪のなか我が道を行く展開で5連騰。ビッグデータを活用したマーケティング支援ビジネスを主力展開し足もとの業績は絶好調に推移している。22年6月期営業利益は従来予想の2億7000万円から3億5000万円(前期は4400万円の赤字)に上方修正しており、業績は赤字体質から脱却し成長路線に入った。同社のグループ会社でEC商品検索やOMOソリューション開発販売を手掛けるZETAの収益貢献に期待がかかっている。
■アサカ理研 <5724> 1,330円 +150 円 (+12.7%) 本日終値
アサカ理研<5724>が3日ぶりに急反騰したほか、松田産業<7456>も5連騰と異彩を放っている。インフレ高進リスクを背景に金市況が1年3カ月ぶりの高値圏に浮上しており、貴金属リサイクルを手掛ける両社に投資資金が流入している。アサカ理研は2月下旬に急騰後も売り物をこなし目先買い直される展開で、想定的に出遅れていた松田産業も5日・25日移動平均線のゴールデンクロス形成後に上げ足を強め、きょうは中長期波動の分水嶺である75日移動平均線を一時上回る展開をみせている。
■スーパーバッグ <3945> 1,175円 +107 円 (+10.0%) 本日終値
スーパーバッグ<3945>は大幅高で5日ぶりに反発。1日の取引終了後、1月24日~2月4日の期間で実施していた希望退職者募集に19人が応募したと発表しており、これによるコスト削減効果や構造改革の進展などを期待した買いが入ったようだ。募集人員は40人程度だったが、希望退職者募集以外のさまざまな構造改革の取り組みを総合的に勘案すると、概ね当初計画の水準を確保できる見通しという。今回の募集に伴い発生する特別加算金などの費用は約4500万円で、22年3月期決算で特別損失として計上する予定。なお、22年3月期の連結業績への影響は、織り込み済みとしている。
●ストップ高銘柄
太洋物産 <9941> 1,596円 +300 円 (+23.2%) ストップ高 本日終値
GRCS <9250> 3,955円 +700 円 (+21.5%) ストップ高 本日終値
東邦金属 <5781> 980円 +150 円 (+18.1%) ストップ高 本日終値
SDSホールディングス <1711> 726円 +100 円 (+16.0%) ストップ高 本日終値
ビープラッツ <4381> 1,142円 +150 円 (+15.1%) ストップ高 本日終値
など、6銘柄
●ストップ安銘柄
BeeX <4270> 4,120円 -1,000 円 (-19.5%) ストップ安 本日終値
以上、1銘柄
株探ニュース