話題株ピックアップ【夕刊】(2):エーザイ、アルチザ、アサカ理研

注目
2022年3月4日 15時16分

■エーザイ <4523>  5,693円  -25 円 (-0.4%)  本日終値

エーザイ<4523>はしっかり。この日の寄り前、アルツハイマー病治療薬候補「レカネマブ」について、医薬品事前評価相談制度に基づき、医薬品医療機器総合機構(PMDA)に申請データの提出を始めたと発表した。レカネマブは現在、日本での早期承認を目指して第3相臨床試験が進行中で、主要評価データを22年秋に取得し、22年度中の製造販売承認申請を目指すという。なお、22年3月期業績への影響は軽微としている。

■WT小麦 <1695>  169.5円  +29.3 円 (+20.9%)  本日終値

WisdomTree 小麦上場投資信託<1695>が連日急騰、世界的に穀物相場が高騰した2011年以来の高値圏に浮上している。ウクライナ情勢が一段と深刻化するなか、紛争当事国のロシア、ウクライナともに小麦など穀物の主要輸出国であることから、供給網の混乱により輸出が停滞し需給逼迫を招くとの懸念が強まっている。WT小麦をはじめ、WisdomTree 穀物上場投資信託<1688>も同じく11年ぶり高値をつけている。

■アルチザネットワークス <6778>  1,328円  +186 円 (+16.3%)  本日終値

アルチザネットワークス<6778>が急反発。3日の取引終了後に22年7月期の連結業績予想について、会計基準に変更に伴い前期との比較はないものの、営業利益を9億円から14億円へ、純利益を8億400万円から9億4400万円へ上方修正したことが好感された。売上高は45億円の従来見通しを据え置いたものの、採算面で寄与度の高いモバイルネットワークソリューションの国内向け販売でソフトウェア製品の占める割合が上昇し、売上総利益が増加することが寄与する。なお、第2四半期累計(21年8月~22年1月)決算は、売上高26億4600万円、営業利益12億6500万円、純利益8億2800万円だった。

■アサカ理研 <5724>  1,496円  +206 円 (+16.0%)  本日終値

アサカ理研<5724>は日経平均が急落するなか逆行高と気を吐いている。電子デバイスなどから独自技術により貴金属を回収・精錬する事業を行う。ここ商品市況の高騰で世界的なインフレ警戒感が加速するなか同社の収益機会が高まるとの思惑がある。同社株は2014年11月に8営業日連続のストップ高を交え、わずか13営業日で株価を約18倍化させるという驚異的な大暴騰を演じた実績があり、波乱相場で思惑を呼びやすい面もある。信用買い残の整理が進捗していることもプラスに働いている。

■技研ホールディングス <1443>  233円  +21 円 (+9.9%)  本日終値

技研ホールディングス<1443>は急伸。ウクライナ南部にある欧州最大級のザポロジエ原子力発電所において、ロシア軍の攻撃により火災が発生したことが複数のメディアによって報じられた。これを受け、技研HDをはじめアゼアス<3161>など放射能対策関連に位置づけられる銘柄群の一角に思惑的な買いが入っているようだ。関連テーマとして電磁波シールド関連への関心も高まっており、阿波製紙<3896>にも物色が向かった。

■第一商品 <8746>  187円  +15 円 (+8.7%)  本日終値

第一商品<8746>が急伸しているほか、岡藤日産証券ホールディングス<8705>など金取引に関連した銘柄が、全般相場が下落するなか逆行高となっている。ロシア軍によるウクライナ侵攻が激しさを増すなか、投資家のリスク回避の資金が安全資産とされる金に向かっていることから買われているようだ。ウクライナ情勢の緊迫化以降、ニューヨーク商品取引所で取引の中心である4月物は1トロイオンス1900ドル台の高値圏で推移しており、3日には前日比13.6ドル高の1935.90ドルに上伸している。

■ギフティ <4449>  976円  +77 円 (+8.6%)  本日終値  東証1部 上昇率2位

ギフティ<4449>が急反発。SBI証券が3日付で、投資判断を「売り」から「買い」とし、目標株価を2400円から2700円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。前回レポートから株価が下落したことに加えて、主力の「giftee for Business」が好調なことを評価。また、ガイダンスにGoTo特需を織り込まないことでコロナ禍に起因するダウンサイドリスクが一定程度軽減されたことや、利益率を高めやすい収益構造などを考慮したとしている。

■JMS <7702>  611円  +7 円 (+1.2%)  本日終値

JMS<7702>が3日ぶりに反発。3日の取引終了後、ワクチン接種用シリンジの生産能力を増強し、増産体制を整備すると発表したことが好感された。新型コロナワクチン接種用として製品供給するシリンジにおいて、小児用も含めて接種需要が拡大していることに加えて、アフターコロナの定期接種による安定供給を見据えて増産体制を整備するもので、今後、生産能力を年間約3000万本まで増強するとしている。

■大戸屋ホールディングス <2705>  2,892円  +11 円 (+0.4%)  本日終値

大戸屋ホールディングス<2705>がしっかり。3日の取引終了後に発表した2月度の月次売上高で、既存店売上高が前年同月比13.7%増と4カ月連続で前年実績を上回ったことが好材料視された。客数が同12.5%増となり、2ケタ増が続いていることが牽引した。

■ディーエムエス <9782>  1,100円  +4 円 (+0.4%)  本日終値

ディーエムエス<9782>は5日ぶり反発。同社は3日取引終了後、22年3月期の年間配当予想を22円から23円(前期は22円)へ上方修正すると発表した。順調な業績動向を勘案したとしている。

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.