話題株ピックアップ【夕刊】(1):マネックスG、レーザーテク、三井ハイテク

注目
2022年3月23日 15時13分

■マネックスグループ <8698>  728円  +100 円 (+15.9%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ

マネックスグループ<8698>がストップ高。22日の取引終了後、連結子会社のCoincheck Group(オランダ)について、特別買収目的会社(SPAC)との合併を通じて年内をメドに米ナスダック市場への上場を目指すことを発表。このオランダ子会社は、同じくマネックスG傘下の暗号資産子会社コインチェックをぶら下げる中間持ち株会社となる予定。これによりコインチェックの世界展開を加速させ、更なる企業価値の向上を図る狙い。

■プレイド <4165>  1,273円  +122 円 (+10.6%)  本日終値

プレイド<4165>は大幅反発。同社はきょう正午に、パートナー企業によるKARTEなど同社製品を用いたCX(顧客体験)向上を支援するパートナープログラムとして、「KARTE Partner Accelerate Program」の提供を開始すると発表した。「KARTE」は15年に提供を開始したCXプラットフォーム。新プログラムの提供を通じて、プレイドがこれまで培ってきたノウハウやナレッジ、プロダクトの技術や活用方法など体系的な学習コンテンツをパートナー企業に展開する。これにより、パートナー企業における取引先企業のCX向上を目的とした事業支援を加速し、共創していけることを目指しているとした。

■レーザーテック <6920>  20,695円  +1,910 円 (+10.2%)  本日終値  東証1部 上昇率7位

レーザーテック<6920>に投資資金が集中、10%を超える上昇で2万円大台を大きく回復した。前日の米国株市場では長期金利が急上昇したにもかかわらずハイテク株が買われたが、半導体関連株は高安まちまちの状況だった。ところが、東京市場では同社株をはじめ半導体製造装置の主力株が軒並み大幅高に買われる展開となった。レーザーテックはこれまでPERの高さが嫌気されて上値の重い展開を強いられがちだったが、きょうは寄り後も次第高の展開で上値追いが加速した。きょうは大陽線で25日移動平均線を上回り、5日・25日移動平均線のゴールデンクロスも目前に迫っており、大底圏離脱の動きを明示している。

■三井ハイテック <6966>  10,950円  +950 円 (+9.5%)  本日終値  東証1部 上昇率10位

三井ハイテック<6966>が急騰。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は22日、同社株のレーティングの「バイ」を継続するとともに目標株価を1万1000円から1万3000円に引き上げた。「超精密加工で半導体と自動車分野での更なる高みを目指す」と指摘。車載、ICT関連向けなどの半導体市場拡大を背景にリードフレームは安定成長し、電動車、省エネ家電などの拡大を背景にモーターコアは拡大成長するとみている。23年1月期の連結営業利益は会社予想204億円に対し206億円(前期比37.7%増)を予想し、24年1月期の同利益は234億円を見込んでいる。

■ソフトバンクグループ <9984>  5,421円  +365 円 (+7.2%)  本日終値

ソフトバンクグループ<9984>が大幅高で5連騰、一気に5500円台まで駆け上がる場面があった。売買代金は全上場企業のなかで第2位。3月に入ってからの急落局面で個人投資家は信用取引を活用して買い下がる動きを続けていたが、これが日の目を見る形となっている。ここ空売り筋のショートカバーによる効果もあって戻り足を強めていたが、きょうはマドを開けて一時9%超の上昇をみせた。前日の米国株市場(ADR)で、出資先のアリババ集団<BABA>が自社株購入枠の拡大を材料に11%高と急騰、これがソフトバンクGの含み資産拡大にもつながる材料として株価押し上げに寄与している。

■日経レバ <1570>  14,650円  +835 円 (+6.0%)  本日終値

NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が大幅続伸。日経平均株価に連動するように組成されたETFで価格変動率が2倍に基本設定されており、ボラティリティの高さに特徴がある。全体相場が世界的な株価上昇局面で上げ足を強めるなか、日経レバの上値追いも加速。きょうは中長期波動の分水嶺である75日移動平均線を日経平均とともに上回り、大勢トレンド転換を示唆している。信用買い残は3月上旬の下落局面で減少傾向にあり、整理進捗に伴い需給面も軽くなっている。

■インソース <6200>  2,232円  +117 円 (+5.5%)  本日終値

インソース<6200>が大幅反発。この日の午前中、サッポロホールディングス<2501>が実施する「DX・IT人財育成プログラム」でパートナーに選定されたと発表しており、これが好材料視された。サッポロHDの「DX・IT人財育成プログラム」は、デジタルトランスフォーメーション(DX)・IT推進リーダー層の約150人を対象にした教育研修を、述べ78日間実施し、DX・IT案件を自律して推進する人財の養成を目指すもの。これにより、サッポロHDのDX推進を支援するとしている。

■ファーストリテイリング <9983>  63,810円  +3,160 円 (+5.2%)  本日終値

ファーストリテイリング<9983>が3000円を超える上昇をみせ25日移動平均線を上に抜けてきた。ここ日経平均は先物主導で急速な上昇局面にあり、日経平均寄与度の高い値がさ株は裁定買いの流入で株価に浮揚力が働いている。そのなか、同社株は日経平均を105円押し上げ、日経225採用銘柄のなかで寄与度トップとなっている。同社株は値がさ株ということもあって個人投資家のロットを利かせた短期売買の対象となりにくい面があり、信用買い残が少ない。また、日証金では貸借倍率が0.27倍と売り長状態で、時価総額6兆6000億円強の大型株ながら株式需給面では軽く、指数売買の影響を受けやすい。

■メルカリ <4385>  3,280円  +160 円 (+5.1%)  本日終値

メルカリ<4385>、ビジョナル<4194>、フリー<4478>、JTOWER<4485>、弁護士ドットコム<6027>などマザーズ市場に上場する時価総額上位銘柄への買いが顕著となっている。世界的に株式市場が戻り相場に突入するなか、東京市場では日経平均が連日の大幅高で2万7000円台後半まで一気に水準を切り上げている。相対的に出遅れていたマザーズ市場も足もと上昇基調を強めている。そのなか、同市場で時価総額トップのメルカリを筆頭にマザーズ指数への影響度が大きい主力銘柄の物色人気が目立っている。

■サイボウズ <4776>  1,336円  +61 円 (+4.8%)  本日終値

サイボウズ<4776>は大幅反発。22日の取引終了後に発表した2月度月次の連結業績で、営業利益が前年同月比18.6%減の2億8600万円と前年実績を下回ったものの、織り込み済みとの見方が強いようだ。なお、売上高は同20.5%増の17億1300万円だった。

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