【杉村富生の短期相場観測】 ─サクラサク!株式投資のチャンス到来!

市況
2022年3月20日 9時15分

「サクラサク!株式投資のチャンス到来!」

●株価は「最悪シナリオ」を織り込む!

桜前線の北上とともに、春の株式投資シーズンが訪れつつある。外部環境は好転が著しい。1~3月の株式市場は苦戦を余儀なくされたが、4月以降は明るい展開となりそうだ。すでに、株価は底打ち、反騰態勢を固めている。弱気(ショート)筋はかさにかかって売り叩いただけに、いつものように「破滅だッ」と叫ぶことになろう。

年初以来のマーケットはウクライナ情勢、FRB(米連邦準備制度理事会)の金融政策、国際商品市況の急騰、インフレ高進などの「最悪シナリオ」をハヤし、売り込んだ。いわく、NATO(北大西洋条約機構)軍とロシア軍との全面戦争に発展する、オイルショックが起きる、スタグフレーション(不況下の物価上昇)が避けられない、など。

しかし、現状は違う。原油先物価格は瞬間、北海ブレントが1バレル=139ドル、WTIが130ドル台に急伸したものの、現在は落ち着いている。ピーク比では値下がりだ。この背景にはアメリカのシェールオイルの増産加速(日量100万バレル)、ベネズエラからの原油輸入再開の思惑、アラブ首長国連邦の増産呼びかけなどがある。

FRBの1回目の利上げは0.25%(25ベーシスポイント)にとどまった。タカ派転換とはいえ、その姿勢は緩やかだ。QT(量的金融引き締め)は5~6月に開始されるだろうが、当初は国債償還の再投資停止という低速発進となろう。もちろん、CPI(消費者物価指数)次第の面はある。ただ、4月のCPIは低下する、と考えている。

●情報セキュリティ、IT支援企業を狙う!

さらに、コロナショックは中国、韓国を除いて収束に向かってきた。中国は封じ込めるだろう。日本はまん延防止等重点措置を解除する。アメリカでは全米50州において、学校でのマスク着用義務が廃止された。NY市場ではアメリカン航空グループ<AAL>、デルタ・エア・ラインズ<DAL>などエアライン株の上昇が目立っている。

これらはリオープニング関連セクターだ。日本市場でもANAホールディングス <9202> 、オリエンタルランド <4661> などがしっかりだ。JR東日本 <9020> の商いは弾んでいる。小物では短期、単発のアルバイト専門サイト「ショットワークス」を運営するツナググループ・ホールディングス <6551> に妙味があろう。

情報セキュリティ関連はサイバー攻撃が相次いでいるだけに、ロングランに狙える。デジタルアーツ <2326> 、野村総合研究所 <4307> 、グローバルセキュリティエキスパート <4417> [東証M]、セキュリティ機器の開発・製造を手掛ける「アレクソン」を買収し、中堅企業向けの防衛システムを提供しているNo.1 <3562> [JQ]に注目できる。

IT支援ではDX(デジタルトランスフォーメーション)に強いブリッジインターナショナル <7039> [東証M]、AI(人工知能)エンジン「KIBIT」を活用したビジネスデータ分析支援システム「Knowledge Probe」が脚光を浴びるFRONTEO <2158> [東証M]が狙い目だろう。

2022年3月18日 記

⇒⇒最高10万円が当たる! 「個人投資家大調査」を実施中

⇒⇒『株探』では、ロシアのウクライナ侵攻で大揺れとなっている株式市場の中で、個人投資家は、どのような投資スタイルで、どんな銘柄に注目しているのか?これからの狙い方は?――などについて調査を行います。

⇒⇒アンケートにご回答いただいた方から、抽選で「QUOカード」を1名の方に10万円分、2名の方に5万円分、30名の方に5000円分を差し上げます。

⇒⇒アンケートのご回答はこちらからお願いします。

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.