話題株ピックアップ【夕刊】(1):大豊建、大平金、塩野義
■大豊建設 <1822> 4,295円 +700 円 (+19.5%) ストップ高 本日終値 東証1部 上昇率2位
大豊建設<1822>がストップ高。24日の取引終了後、医療関連事業や建設コンサルティングなどを手掛ける麻生(福岡県飯塚市)との資本・業務提携を発表。麻生は、大豊建が行う第三者割当増資の引き受けを通じて同社株の50.74%を取得し、同社を連結子会社化する見通し。これに先立ち、大豊建は1株4730円で自社株TOBを実施し、現在の筆頭株主である旧村上ファンド系の投資会社シティインデックスイレブンス(東京都渋谷区)から株式を取得する。買い付け予定数は885万株で、買い付け期間は5月26日から6月22日まで。
■大平洋金属 <5541> 4,590円 +270 円 (+6.3%) 本日終値 東証1部 上昇率8位
大平洋金属<5541>が7連騰で7年7カ月ぶりの水準に上昇した。24日のロンドン金属取引所(LME)でニッケル価格は15%高となり、2日連続で値幅制限いっぱいまで上昇したと伝わった。価格は1トン=3万7200ドル台となっている。ニッケル価格は、中国大手ニッケル・ステンレスメーカーの手仕舞いに絡んだとみられる売買で今月上旬に一時10万ドル台まで急騰。その後、取引停止を経て16日から値幅制限を導入して売買を再開した。売買再開後は連日で値幅制限いっぱいまで下落したが、足もとでは反発に転じている。ニッケル価格は年初に2万ドル前後で推移していたが、ロシアからの供給懸念が膨らむなか価格は乱高下しながらも急上昇基調にある。ニッケル価格の上昇は大平金の収益向上につながるとみられており買い人気を集めている。
■塩野義製薬 <4507> 7,904円 +340 円 (+4.5%) 本日終値
塩野義製薬<4507>が後場上げ幅を拡大。午後0時30分ごろ、開発中の新型コロナウイルス感染症の経口治療薬「S-217622」の国内供給に関して、承認後速やかに政府が100万人分を購入することで厚生労働省と基本合意したと発表しており、これが好感された。同社の経口治療薬については、2月25日付で条件付き承認制度の適用を希望する製造販売承認を申請しており、現在は医薬品医療機器総合機構(PMDA)が審査をしている。なお、政府による100万人分購入後も、一定数量を確保する方向で、協議が行われる予定としている。
■明星工業 <1976> 721円 +26 円 (+3.7%) 本日終値
明星工業<1976>が反発。24日の取引終了後、300万株(発行済み株数の5.05%)の自社株を3月31日付で消却すると発表したことが好材料視された。なお、消却後の発行済み株数は5638万6718株となる予定だ。
■パンパシHD <7532> 1,936円 +37 円 (+2.0%) 本日終値
パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス<7532>が反発。岩井コスモ証券は24日、同社株の投資判断「A」を継続した。目標株価は2700円(従来3100円)とした。22年6月期上期の連結営業利益は前年同期比11.5%減の436億4400万円で着地した。コロナ禍の影響や8月の天候不順もあり第1四半期(21年7~9月)は苦戦したが、第2四半期(同10~12月)は過去最高利益を達成し、遅れを取り戻すことに成功した。これにより22年6月期通期の予想連結営業利益850億円(前期比4.6%増)の達成が視野に入ったとみている。23年6月期の同利益は940億円への増益を見込んでいる。
■神戸物産 <3038> 3,850円 +65 円 (+1.7%) 本日終値
神戸物産<3038>が4日ぶりに反発。岩井コスモ証券は24日、同社株の投資判断を「B+」から「A」に引き上げた。目標株価は4600円で据え置いた。第1四半期(21年11月~22年1月)の連結業績は営業利益が前年同期比5.9%増の74億4600万円と増益を確保。昨年から進めてきた価格是正が奏功した。原材料高などコスト増の動向には注意が必要だが、新規出店数は多く成長を期待できる状況は変わらない、と指摘。同証券では22年10月期の営業利益は会社計画288億円に対し300億円(前期比9.8%増)と増額修正を予想。23年10月期は340億円を見込んでいる。
■Jフロント <3086> 1,022円 +14 円 (+1.4%) 本日終値
J.フロント リテイリング<3086>が反発。24日の取引終了後、集計中の22年2月期の連結業績について、営業利益が55億円から92億円(前の期242億6500万円の赤字)へ、最終利益が10億円から40億円(同261億9300万円の赤字)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感された。年明け以降の新型コロナウイルス感染再拡大を受けて百貨店・PARCOの主要店舗所在地でまん延防止等重点措置が実施されたことなどが響き、売上高は3575億円から3310億円(前の期比3.7%増)へ下振れたが、固定資産の売却やディンプルの一部株式譲渡に係る株式譲渡益の増加などでその他の営業収益が上振れたという。
■MCJ <6670> 964円 +12 円 (+1.3%) 本日終値
MCJ<6670>が高い。24日の取引終了後、22年3月期期末一括配当予想の増額を発表しており、これが好感されたようだ。32円(前期31円)とし、従来予想の30円52銭から1円48銭引き上げた。修正の理由について、増配継続の姿勢をより明確にするためとしている。
■日本工営 <1954> 2,998円 +34 円 (+1.2%) 本日終値
日本工営<1954>が小反発。きょう午前、公共交通機関の電子運賃決済サービスを提供するインドネシアのジャクリンコ社との間で、MaaS分野での連携に向けた覚書を締結したと発表。ジャクリンコ社はMaaSアプリを通して蓄積された利用者の移動に関するビッグデータを保有しており、日工営はこのデータ解析などに協力する。今後、MaaSプラットフォームを基盤とした新サービスの実現や派生する新たなビジネスの創出につなげていくという。
■KOA <6999> 1,433円 +14 円 (+1.0%) 本日終値
KOA<6999>が3日続伸。24日の取引終了後、長野県上伊那郡に開発生産棟を建設すると発表。研究開発用装置の新規導入や技術者の育成と増員に向けて、新たな研究開発の拠点が必要になっているほか、カーボンニュートラルに向けた世の中の動向から、今後抵抗器の需要拡大が見込まれており、これに対応するという。なお、総投資額は約65億円を予定し、24年3月の工場竣工を目指す。
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株探ニュース