話題株ピックアップ【夕刊】(2):ファナック、UNITED、JCRファ

注目
2022年3月25日 15時16分

■ファナック <6954>  22,095円  +195 円 (+0.9%)  本日終値

ファナック<6954>が反発。24日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を250万株(発行済み株数の1.30%)、または500億円としており、取得期間は22年4月1日から23年3月31日まで。経営環境の変化に対応し、資本政策の柔軟性・機動性を確保するために実施するとしている。

■ユナイテッド <2497>  1,847円  +15 円 (+0.8%)  本日終値

ユナイテッド<2497>が反発。24日の取引終了後、171万5500株(発行済み株数の7.63%)の自社株を3月31日付で消却すると発表したことが好感された。なお、消却後の発行済み株数は2075万6345株となる予定。

■JCRファーマ <4552>  2,162円  +17 円 (+0.8%)  本日終値

JCRファーマ<4552>は反発。24日の取引終了後、研究開発施設の拡充のために神戸市西区の土地を取得したと発表。これを受けて、今後の研究開発への貢献を期待した買いが入ったようだ。同社では17種のライソゾーム病を候補疾患とした研究開発を同時並行的に進めることを計画しており、現有施設では必要生産量を賄いきれないことから、原薬製造施設及び製剤製造施設の拡充を目的に取得したという。取得価格は約27億円。なお、22年3月期業績予想への影響は軽微としている。

■三越伊勢丹 <3099>  979円  +7 円 (+0.7%)  本日終値

三越伊勢丹ホールディングス<3099>が反発。きょう付の日本経済新聞朝刊で「新型コロナウイルスの新規感染者数が減少する中、個人消費に薄日が差してきた」と報じており、なかで「三越伊勢丹ホールディングスは3月上旬の売上高が前年同期比2割増えた」としていることが好材料視されたようだ。記事によると、同社首都圏の店舗の3月前半の既存店売上高は前年同期比で18.3%増になったとしている。新型コロナウイルスの感染拡大を受けた販売不振からの脱出が見え始めたとの見方が強まっているようだ。

■ベルテクス <5290>  2,969円  +21 円 (+0.7%)  本日終値

ベルテクスコーポレーション<5290>が3日続伸。24日の取引終了後、22年3月期の配当予想について、期末一括65円から80円に増額修正したことが好感された。普通配当65円に加えて特別配当15円を実施する。なお、前期実績(90円)に対しては10円の減配になる。

■東京エレクトロン <8035>  63,490円  +400 円 (+0.6%)  本日終値

東京エレクトロン<8035>やSCREENホールディングス<7735>といった半導体製造装置関連株が高い。前日の米国市場では、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が5%強の大幅高となった。エヌビディア<NVDA>が10%近い上昇となったほか、インテル<INTC>やアドバンスト・マイクロ・デバイシズ<AMD>が急伸した。足もとで急激な円安が進行していることも追い風となり、東京市場でも半導体関連株に買いが流入している。

■ノリタケ <5331>  4,475円  +25 円 (+0.6%)  本日終値

ノリタケカンパニーリミテド<5331>は3日続伸。24日の取引終了後に25年3月期に営業利益130億円(22年3月期予想90億円)を目指す中期経営計画を発表したことが好材料視された。経営基盤を強化するとともに、現状の基盤領域(内燃機関、窯業など)から成長領域(環境・エレクトロニクス・ウェルビーイング)へ事業領域の転換を図るという。

■みずほリース <8425>  2,981円  -79 円 (-2.6%)  本日終値

みずほリース<8425>が続落。24日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、営業利益を300億円から190億円(前期比26.8%減)へ、純利益を230億円から180億円(同17.3%減)へ下方修正し、増益予想から一転して営業減益予想としたことが嫌気された。売上高は5500億円(同10.5%増)の従来見通しを据え置いたものの、アジアを中心とした航空業界の回復の遅れによる影響や、それに伴う破綻先債権の売却損の計上などが要因。また、長期化するコロナ禍で半導体不足などの大きな影響を受けた一部債権に関して、想定を上回る引き当てを計上することも響くとしている。

■アイザワ証券グループ <8708>  810円  -21 円 (-2.5%)  本日終値

アイザワ証券グループ<8708>は続落。24日の取引終了後、未定としていた22年3月期期末配当予想を15円にすると発表したことが嫌気された。中間とあわせた年間配当は28円となり、前期実績に対しては4円の減配となる予定だ。

■リベルタ <4935>  644円  +100 円 (+18.4%) ストップ高   本日終値

リベルタ<4935>がストップ高。24日の取引終了後、浄水器や医療機器などの製造・販売を手掛けるファミリー・サービス・エイコー(長野県長野市)株式の86.8%を4月1日付で取得し子会社化すると発表しており、これが好感された。今回の子会社化により、健康雑貨や医療機器、歯ブラシ、除菌装置、浄水器などがリベルタグループの新たな取り扱いジャンルに加わり、国内外の販路へ拡販していくことが可能となるという。また、ファミリー・サービス・エイコーの有する販路を活用してリベルタの取り扱い商品の販路拡大を図ることも可能になり、成長戦略の実現に貢献すると見込む。なお、22年12月期業績予想への影響は現在算定中としている。

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