ジェイテック Research Memo(6):最優先目標は2023年3月期に向けた確実な成長準備

特集
2022年3月25日 15時16分

■ジェイテック<2479>の業績見通し

1. 2022年3月期業績の見通し

2021年10月29日付で2022年3月期の通期業績予想を修正している。それぞれ売上高は従来の3,435百万円から2,977百万円、営業損益は10百万円の営業利益から169百万円の営業損失、経常利益は28百万円から46百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は6百万円から19百万円としている。

当初は新卒テクノロジストを教育し早期派遣(2021年9月末までに全員稼働開始)をしていく前提だったが、コロナ禍に伴う緊急事態宣言の影響等が色濃く、想定以上に営業活動が制限されたことで、2021年12月末まで後ろ倒しとなったことが売上高及び営業利益見通しの引き下げの主な背景である。一方で、新型コロナウイルス感染症に係る雇用調整助成金等の支給によって営業外収益が発生したため、経常利益及び親会社株主に帰属する当期純利益は従来予想を上回る見通しだ。

なお、販管費に関しては、稼働開始が遅れているテクノロジストに対し新たな資格取得の支援など、稼働開始や需要拡大に備えた技術力及び人間力のさらなる養成を進めているようだ。そのため、販管費で多少調整をかけるような動きはないと弊社では見ているが、第3四半期実績で見られたように全社的な効率化への取り組みについては、かなり強い意識を持って取り組んでいるもようであり、利益面では若干上振れする可能性もありそうだ。いずれにせよ当初から2022年3月期までは今後の成長に向けた設備投資フェーズという位置づけであるため、弊社では、2022年3月期の着地の多少の前後よりも、むしろ2023年3月期からの成長に向けた準備が適切になされるか否かといった点に注目したい。

2. 株主還元策

2017年3月期は創立20周年、上場10周年を記念し1株当たり配当額は年2円で、2018年3月期が年1円、2019年3月期が年2円、2020年3月期が年1円、2021年3月期は年1円という配当実績の推移となっている。2022年3月期の株主配当に関しては、安定配当を基本とする方針に変更はなく、1株当たり1円を予定している。

(執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一)

《ST》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.