話題株ピックアップ【夕刊】(3):文教堂GHD、フライト、エネチェンジ
■ジェコス <9991> 826円 -16 円 (-1.9%) 本日終値
ジェコス<9991>は続落。前週末25日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、営業利益を55億5000万円から46億円(前期比24.2%減)へ、純利益を40億5000万円から31億5000万円(同30.8%減)へ下方修正したことが嫌気された。売上高は1110億円(同0.7%増)の従来見通しを据え置いたものの、鋼材、原油、諸物価の高騰及び競争激化に伴う採算性低下などにより、利益は計画を下回る見通しという。
■日本郵船 <9101> 10,860円 -210 円 (-1.9%) 本日終値
日本郵船<9101>、商船三井<9104>など大手海運株は商い活況ながら売りに押される展開となっている。3月期末を目前にして、あすが月内権利付き最終売買日にあたることから、駆け込み狙いの買いが入りやすいタイミングではあるが、配当権利落ち後の株価下押し圧力を警戒して、足もとでは売りを優先させる動きが優勢となっている。これまでコンテナ船市況の高騰が株価の押し上げ材料となっていたが、前週23日に開催された大手3社の共同出資会社オーシャン・ネットワーク・エクスプレス(ONE)の事業説明会で中長期的な収益目標について明確な言及がなかったことが、投資家サイドに不透明感を感じさせているという見方もある。
■文教堂GHD <9978> 50円 +6 円 (+13.6%) 本日終値
文教堂グループホールディングス<9978>が急騰。米ロサンゼルスで開催されたアカデミー賞で、濱口竜介監督の「ドライブ・マイ・カー」が国際長編映画賞を受賞したことが伝わっている。この映画の原作が村上春樹氏の短編小説であることから、これを受けて書店チェーン大手の同社に思惑的な買いが向かったようだ。
■フライト <3753> 399円 +21 円 (+5.6%) 一時ストップ高 本日終値
フライトホールディングス<3753>が商い伴い急伸、一時ストップ高の458円まで上昇した。きょう朝方、子会社のフライトシステムコンサルティングが25日付で、マイナンバーカードを活用した公的個人認証サービスのプラットフォーム事業者として主務大臣の認定を取得したと発表。これを好感した買いが入ったようだ。携帯電話の各契約や金融機関の口座開設手続き、クレジットカードや保険などの申し込み契約の際に、今回認定を取得した公的個人認証サービスを活用することができるという。
■テリロジー <3356> 412円 +19 円 (+4.8%) 本日終値
テリロジー<3356>が急動意、フシ目の400円台を上に抜けてきた。同社はセキュリティー関連製品やIPサーバーなどの輸入販売商社で、企業のシステム構築などでも実績が高い。ここサイバーセキュリティー関連株に物色人気が広がるなか、関連有力株として投資資金が断続的に流入していたが、足もと上げ足に弾みがついている。前週末25日取引終了後、100%子会社のテリロジーワークスがサイバーセキュリティー関連コンサルティングを展開する日本サイバーディフェンス(東京都千代田区)と資本・業務提携契約を締結し、日本サイバーディフェンスの第三者割当増資を引き受けることを発表した。これによる業容拡大効果に期待した買いを呼び込んだ。
■アミタホールディングス <2195> 2,171円 +95 円 (+4.6%) 本日終値
アミタホールディングス<2195>が急反発。前週末25日の取引終了後、独立系資産運用会社のMCPジャパン・ホールディングス(福岡市中央区)と合弁会社を設立したと発表しており、これが好材料視された。新会社Codo Advisoryは、両社がそれぞれ50%を出資して設立。日本初導入となる国際イニシアティブが提供するツールを用い、日本企業のESG経営の品質をグローバル基準に引き上げる支援サービスを提供するとしており、顧客企業の脱炭素経営への移行戦略(トランジションストラテジー)の立案支援とアセスメントを行うという。なお、同件が22年12月期業績に与える影響は軽微としている。
■ソフトフロン <2321> 94円 +4 円 (+4.4%) 本日終値
ソフトフロントホールディングス<2321>が続伸。この日の午前中、子会社ソフトフロントジャパンが自然会話AIプラットフォーム「commubo(コミュボ)」の大幅強化を実施しリリースすると発表しており、これが好感された。今回の機能強化では、会話AIロボットの運用状況を分析し業務改善を実現する「会話統計機能」を大幅強化する。ロボットの会話業務状況を分析することで、会話動作の改善のほか、ロボットからのエスカレーションを担当するオペレーターの体制を調整するなど、業務全体の生産性を高めることが可能になるとしている。
■BlueMeme <4069> 1,879円 +61 円 (+3.4%) 本日終値
BlueMeme<4069>が反発。前週末25日の取引終了後、日本郵船<9101>のアジャイル開発を実現したと発表。ブルーミームが販売代理店を務める米アウトシステムズのローコード開発基盤「OutSystems」を用い、アジャイル手法を組み合わせて郵船のシステム開発の内製化を実現したという。会社側では、郵船におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)を今後も継続的に支援していくとしている。
■ジュンテンドー <9835> 640円 +19 円 (+3.1%) 本日終値
ジュンテンドー<9835>が続伸。前週末25日の取引終了後、集計中の22年2月期単独業績について、売上高が444億円から461億600万円(前の期比4.3%減)へ、営業利益が9億3000万円から12億3300万円(同45.9%減)へ、純利益を4億8000万円から6億600万円(同55.8%減)へ上振れて着地したようだと発表。前期に伸長した新型コロナウイルス感染症対策商品や巣ごもり需要の反動減を見込んでいたものの、園芸や資材などの巣ごもり関連の売り上げが想定以上に堅調に推移したことが要因としている。
■ENECHANGE <4169> 778円 -150 円 (-16.2%) ストップ安 本日終値
ENECHANGE<4169>が急落。同社は26日、主要な顧客の1社であるエルピオ(千葉県市川市)が、電力小売事業である「エルピオでんき」の全エリア、全メニューのサービス提供を4月30日に停止することを決定したと発表しており、業績への影響を警戒した売りが出ている。エネチェンジによると、21年12月期にエルピオから売上高を5億8400万円計上したという。また、エルピオの同社経由のユーザー数は約3万9000件であり、全体のユーザー数のうち約10%としている。同社は今後、エルピオのユーザー全体に対して他の電力会社への契約切り替えキャンペーンなどを行うことで、売上高見込みを維持する方針としている。
●ストップ高銘柄
サイバー・バズ <7069> 1,623円 +300 円 (+22.7%) ストップ高 本日終値
ビートレンド <4020> 2,822円 +500 円 (+21.5%) ストップ高 本日終値
ナガホリ <8139> 481円 +80 円 (+20.0%) ストップ高 本日終値
リード <6982> 539円 +80 円 (+17.4%) ストップ高 本日終値
リベルタ <4935> 744円 +100 円 (+15.5%) ストップ高 本日終値
など、6銘柄
●ストップ安銘柄
クシム <2345> 485円 -100 円 (-17.1%) ストップ安 本日終値
など、2銘柄
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