話題株ピックアップ【夕刊】(3):HPCシス、インパクト、アステリア

注目
2022年3月30日 15時21分

■HPCシステムズ <6597>  2,202円  +249 円 (+12.8%)  本日終値

HPCシステムズ<6597>が大幅続伸。10%高と値を飛ばし2000円大台を回復、2252円まで上値を伸ばした。科学技術用の高性能計算システム開発を手掛けるニッチトップ企業で、ビッグデータ解析や人工知能(AI)分野での知見が強みとなっている。スーパーコンピューター「富岳」を計算資源とするSaaSサイエンスクラウドにも商業展開を図るなどマーケットの注目度が高いが、次世代コンピューティングでは量子コンピューター分野に踏み込んでおり、今後の展開に期待が大きい。直近では量子コンピューターのアプリケーション開発への取り組みで先駆するQunaSys(東京都文京区)と資本・業務提携契約を締結、同分野でもカギを握る存在となっている。

■インパクト <6067>  3,720円  +320 円 (+9.4%)  本日終値

インパクトホールディングス<6067>は3日続伸。29日の取引終了後、未定としていた22年12月期の配当予想について、中間・期末に各10円の計20円を実施すると発表したことが好感された。なお、19年12月期以来3期ぶりの復配となる予定だ。

■アステリア <3853>  996円  +78 円 (+8.5%)  本日終値

アステリア<3853>が大幅続伸、ここ上げ足を強めていたが、きょうは投資資金の流入が加速し5日移動平均線をマドを開けて上放れる展開となった。同社はブロックチェーンなど先進技術分野に早くから経営資源を投入して独自ノウハウを育成しており、ここ暗号資産などWeb3分野にマーケットの関心が向かうなか、関連有力株として頭角を現している。NFT技術を有するJPYC(東京都千代田区)とは昨年4月に資本・業務提携契約を締結している。業績も好調で22年3月期営業利益は前期比4.1倍の34億円を見込んでいる。

■テックファム <3625>  511円  +37 円 (+7.8%)  本日終値

テックファームホールディングス<3625>が大幅高で3日ぶりに反発。午前10時45分ごろ、三井物産<8031>及び東京や大阪を拠点に在宅医療を手掛けるゆみの(東京都豊島区)と共同で、医療MaaSの概念実証(PoC)を実施したと発表しており、これが好材料視された。同社では、超高齢社会の地域医療へのデジタル活用を推進し、医療リソース不足解消や利用者の利便性向上に向けて、医療の人材・モノ・移動手段をシェアリングする地域医療プラットフォームの実現を目指しているが、今回の概念実証では医療現場における課題の洗い出しを行い、訪問時の業務ステータスや位置情報などを把握するためにタブレット端末アプリを開発。収集したデータから診療数の最大化に必要な車両や人材、医療資材などの最適解を導くための業務課題を明らかにしたという。また、検証結果より、モビリティーの運用における改善余地が高く、シェアリングによる訪問効率の改善可能性があることが確認できたとしており、今後も地域医療プラットフォームの実現にむけた取り組みを継続するとしている。

■シャノン <3976>  1,590円  +112 円 (+7.6%)  本日終値

シャノン<3976>が大幅続伸。この日正午ごろ、子会社ジクウが提供するメタバース型バーチャルイベントサービス「ZIKU」が、京都中小企業振興センター(KPC)が主催する「メタバース フォトコンテスト」に採用されたと発表しており、これが好感された。「ZIKU」は、3DCGでバーチャル展示会を実現できるサービス。同サービスを活用した「メタバース フォトコンテスト」では、アバターで実際の展覧会さながらの臨場感が味わえるほか、開催期間の3月31日から5月31日までの2カ月の開催期間中、いつでも来場が可能であることなどが特徴としている。

■バルテス <4442>  1,702円  +107 円 (+6.7%)  本日終値

バルテス<4442>が大幅続伸。29日の取引終了後、金融系IT開発・運用を手掛けるミント(東京都中央区)の全株式を4月1日付で取得し、子会社化すると発表しており、これが好材料視された。金融系の豊富な知見を有するミントを子会社化することで、バルテスが重点領域と位置付けているエンタープライズ領域、特に金融系システムの品質向上支援や品質コンサルティングサービスの増強が期待できるという。なお、現時点で23年3月期業績に与える影響は軽微としている。

■ズーム <6694>  1,256円  +66 円 (+5.6%)  本日終値

ズーム<6694>が大幅続伸。29日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表しており、これが好材料視された。上限を5万株(発行済み株数の1.2%)、または7500万円としており、取得期間は4月1日から5月25日まで。株主還元と資本効率の向上を図るとともに、将来の機動的な資本政策を遂行することが目的としている。

■アサヒ衛陶 <5341>  600円  +27 円 (+4.7%)  本日終値

アサヒ衛陶<5341>が大幅続伸。29日の取引終了後、古物商及び輸出入を手掛ける友キ貿易(大阪府堺市)の株式の59.2%を4月に取得し、子会社化すると発表しており、これが好感された。友キ貿易の実績と保有する古物商許可、海外における商取引のネットワークなどの営業面での資産が今後の事業展開上で活用できると判断したという。また、友キ貿易の子会社化に伴い、「住まい」「住まう」に関わる日用品、雑貨類、陶器類といったライフスタイル事業として取り扱う製品の販売業を行うほか、リサイクル関連事業の展開も計画しているという。更に、今期中にリフォーム建装事業も開始し、衛陶製品の製造・施工・販売まで一貫した業務を提供できるような体制を計画しているという。

■マーケットE <3135>  927円  +39 円 (+4.4%)  本日終値

マーケットエンタープライズ<3135>が大幅高で4日続伸。29日の取引終了後、21年10月から実証実験を行っている同社のリユースプラットフォーム「おいくら」と川崎市の連携を4月から本格開始すると発表しており、これが好感された。「おいくら」は、不要品の一括見積もりから買い取り依頼、売却までを自宅から一歩も出ずにスムーズに完結することができるシステム。川崎市との実証実験では、ソファやタンス、棚など大型製品依頼の割合が大きく、廃棄物処理に伴う川崎市の搬出・廃棄コスト削減へ寄与する結果となったことから、4月から粗大ごみリユース事業として、「おいくら」が本格導入されることになったという。

■インタライフ <1418>  173円  +7 円 (+4.2%)  本日終値

インターライフホールディングス<1418>が大幅高。29日の取引終了後、集計中の22年2月期連結業績について、営業利益が1000万円から4500万円(前の期比75.4%減)へ、純利益が7000万円から7100万円(同29.7%減)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。売上高は119億円から117億9400万円(同20.4%減)へ下振れたものの、主力の工事事業で継続的に進めていた原価低減の取り組みが奏功したほか、大口案件の利益率が改善したことも寄与した。同時に、携帯電話の二次販売代理店事業を行うエヌ・アイ・エル・テレコムと不動産事業を展開するラルゴ・コーポレーションの2子会社の全株式を譲渡すると発表した。譲渡価額は両社ともに非開示。なお、業績への影響は現在精査中としている。

●ストップ高銘柄

CCT <4371>  6,460円  +1,000 円 (+18.3%) ストップ高   本日終値

カイゼン <4170>  550円  +80 円 (+17.0%) ストップ高   本日終値

ピアラ <7044>  737円  +100 円 (+15.7%) ストップ高   本日終値

Amazia <4424>  759円  +100 円 (+15.2%) ストップ高   本日終値

GRCS <9250>  5,700円  +705 円 (+14.1%) ストップ高   本日終値

など、5銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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