株価指数先物【寄り前コメント】 米株下落はリバランスに伴う需給が中心、押し目狙いのロングスタンスを想定

市況
2022年4月1日 8時23分

大阪6月限ナイトセッション

日経225先物 27570 -220 (-0.79%)

TOPIX先物 1929.5 -17.0 (-0.87%)

シカゴ日経平均先物 27535 -255

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

31日の米国市場はNYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が下落。注目された2月の米個人消費支出(PCE)は、PCEデフレーターが前年比+6.4%、PCEコアデフレーターが同+5.4%だった。概ね予想された伸びだったが、インフレへの警戒から売り優勢の展開に。また、中国の上海市が4月1日から一部地域で都市封鎖(ロックダウン)を実施するほか、ウクライナ情勢に対する警戒感も引き続きセンチメントを冷ます要因となった。そのほか、月末と四半期末が重なったことにより、リバランスに伴う売りが幅広い銘柄に出た。S&P500業種別指数はすべてのセクターが下落しており、耐久消費財・アパレル、銀行、小売、メディアの弱さが目立った。

シカゴ日経平均先物(6月限)清算値は、日中大阪比255円安の2万7535円で取引を終えた。日経225先物(6月限)のナイトセッションは日中比50円高の2万7840円で始まり、その後は2万7920円まで買われる場面が見られた。ただし、買い一巡後は売り優勢の動きから、米国市場の取引開始時には下落に転じた。終盤にかけても弱い動きを継続し、一時2万7530円まで売られ、2万7570円で取引を終えた。

日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り先行で始まろう。米国市場では幅広い銘柄が売られており、月末と四半期末によるリバランスの影響が大きかったと見られる。PCEデフレーターなどの上昇も予想の範囲内だったこともあり、売り一巡後は落ち着いた動きを見せてくることが見込まれる。

もっとも、東京市場でも年金基金による株式比率の調整に伴う需給が入ると見られるが、一方で日経平均採用となるオリックス <8591> のリバランスが行われる。除外される新生銀行 <8303> と規模が大きく違うため、オリックスを組み入れるために他の構成銘柄へも幅広く売りが入ると見られており、上値の重荷になりそうだ。そのため、短期的には戻り待ちのショートが優勢になりやすい。

VIX指数は20.56に上昇した。4営業日ぶりに20.00を上回ってきたが、NYダウが550ドルを超える下落のなかでは、このVIXの上昇がリスクオフに向かわせる要因として重視されることはなさそうだ。また、ロシアとウクライナによる停戦協議は1日にオンラインで再開される予定と報じられている。大きな進展は期待できないだろうが、売り込みづらくさせるだろう。

また、未消化分はあるとしても、日米ともに期末の需給要因が通過したことから、日経225先物は2万7500円~2万8000円辺りでのレンジを想定し、レンジ下限近辺では押し目狙いのロングスタンスを想定。

そのほか、昨日のNT倍率は先物中心限月で14.27倍に上昇した。75日移動平均線を支持線としたトレンドを形成していることから、こう着感の強い相場展開においてはNTロングによるスプレッド狙いの動きが意識されてくる可能性がある。本日は米半導体株の弱い値動きの影響からNT倍率は低下を見せてくると見られるものの、75日線が位置する14.22倍辺りではNTロングのポジションを組成するタイミングになりそうだ。

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