話題株ピックアップ【夕刊】(2):HIS、弁護士COM、オイシックス

注目
2022年4月1日 15時14分

■エイチ・アイ・エス <9603>  2,155円  +18 円 (+0.8%)  本日終値

エイチ・アイ・エス<9603>は小反発。同社は3月31日取引終了後、電力小売事業を行う100%子会社のHTBエナジー(福岡市中央区)について、株式譲渡に基本合意したと発表した。株式譲渡契約は4月28日を予定しており、譲渡先や譲渡価格は正式契約を締結した後に開示するとした。HTBエナジーは電力調達価格の高騰が常態化したことなどにより、事業環 境は厳しく、21年9月期には債務超過に陥っていた。

■弁護士ドットコム <6027>  3,975円  +30 円 (+0.8%)  本日終値

弁護士ドットコム<6027>が4日続伸。3月31日の取引終了後、日本テレビ放送網(東京都港区)と、企業向けオーダーメイド型研修動画を企画・制作し、4月から提供を開始すると発表しており、これが好材料視された。今回の両社の取り組みは、弁護士COMが強みをもつ法律関連のコンテンツ企画力と日本テレビの映像制作力の相互の強みを生かして、コンプライアンスに関する顧客社独自の研修動画を提供するというもの。弁護士COMでは、20年から企業のコンプライアンス研修をオンラインで実施できる「BUSINESS LAWYERS COMPLIANCE ドラマで身につくコンプライアンス」を公開し、現在18本の動画コンテンツを提供しているが、個社・業界ごとの独自の課題やニーズに即したオリジナル研修動画へのニーズが強いことから、今回の取り組みとなった。

■オイシックス・ラ・大地 <3182>  3,020円  +5 円 (+0.2%)  本日終値

オイシックス・ラ・大地<3182>が3日ぶりに反発。3月31日の取引終了後、マタニティ・ベビー・キッズ用品の専門店「アカチャンホンポ」を展開する赤ちゃん本舗(大阪市中央区)と協業し、新サービス「Oisix withアカチャンホンポ」を開始したと発表。同サービスは、アカチャンホンポの利用者に向けてオイシックスのサービスを提供するもので、妊娠期から幼児食期まで、子供の月齢ごとにあわせた各期に適した食品を提案するもの。また、今後は両社の知見を生かした商品やサービスの共同開発も実施予定で、5年後の年間売上約100億円を目指すとしている。

■ツルハホールディングス <3391>  7,510円  -250 円 (-3.2%)  本日終値

ツルハホールディングス<3391>は5日続落。3月31日の取引終了後に発表した3月度の月次営業速報で、既存店売上高が前年同月比0.1%増と2カ月連続で前年実績を上回ったが、2月伸び率の同3.0%増から鈍化したことが嫌気されたようだ。客数が同3.3%減と前年割れが続いたものの、客単価は同3.5%増となったことが寄与した。なお、全店売上高は同8.8%増だった。

■南海電気鉄道 <9044>  2,309円  -54 円 (-2.3%)  本日終値

南海電気鉄道<9044>は3日ぶり反落。同社は3月31日取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、売上高を2064億円から2010億円へ、営業利益を104億円から112億円へ、純利益を44億円から33億円へ修正すると発表した。「収益認識に関する会計基準」適用のため、前年との比較は記載されていない。売上高は建設業における完成工事高の減少に加え、運輸業で運輸収入が想定を下回ることなどにより、前回予想を下回る見込み。営業利益は売上原価の減少に加え、経費削減により前回予想を上回る一方、純利益は繰延税金資産を一部取り崩すことなどにより、前回予想を下回る見込みとした。あわせて、3カ年の新中期経営計画「共創140計画」を策定したことも発表した。最終年度である24年度の数値目標として、連結営業利益280億円を掲げた。

■INPEX <1605>  1,419円  -21 円 (-1.5%)  本日終値

INPEX<1605>は軟調。31日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の5月限が前日比7.54ドル安の1バレル=100.28ドルに下落した。米バイデン政権が戦略石油備蓄を1日当たり平均100万バレル放出すると発表。逼迫する原油需給の緩和要因になるとの見方が浮上した。これを受け、INPEXに売りが膨らんだ。

■オリジン <6513>  1,467円  +250 円 (+20.5%) 一時ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率2位

オリジン<6513>が一時ストップ高。3月31日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、売上高を315億円から320億円(前期比23.4%増)へ、営業利益を8億円から18億円(前期9億400万円の赤字)へ、純利益を6億円から19億円(同11億5600万円の赤字)へ上方修正したことが好感された。懸案事項だった部材の調達が想定より確保できたことに加えて、メカトロニクス事業の光学レンズ貼合装置が期末日までに売り上がったことが牽引。また、売上構成の変動により収益性が改善したことや、グループ全体で原価低減及び固定費削減に取り組んだこと、更に為替レートが想定より円安で推移していることなども利益押し上げに寄与する。

■True Data <4416>  760円  +100 円 (+15.2%) ストップ高   本日終値

True Data<4416>がストップ高。3月31日の取引終了後、プラネット<2391>と業務提携したと発表しており、これが好感された。今回締結した業務提携は、両社が培ってきた互いの機能やノウハウを組み合わせることで、流通業界の幅広い企業に対してデータ標準化・フォーマット変換・データ連携などの作業をワンストップで代行できる強いソリューションを提供することが目的。提携第1弾として、「POSデータクレンジングサービス」を提供し、各企業にとって手間がかかるデータ取得や連携に関わる作業、POSデータ及びマスタデータの整備作業を対象に、クオリティー高くリーズナブルな価格でアウトソースできる環境を整備するとしている。

■第一商品 <8746>  208円  +22 円 (+11.8%)  本日終値

第一商品<8746>が急伸。東京証券取引所が3月31日の取引終了後、同社株の特設注意市場銘柄の指定を4月1日付で解除するとともに、監理銘柄(審査中)の指定を解除すると発表しており、これが好材料視された。同社は20年4月30日、不適切な会計処理に関する第三者委員会の調査報告書を開示し、5月1日には過年度の決算短信などの訂正を発表しており、これを受けて東証が7月11日付で特設注意市場銘柄に指定していた。今回、同社が提出した内部管理体制確認書の内容などについて東証が確認したところ、同社の内部管理体制などに問題があると認められないとして指定が解除された。

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