話題株ピックアップ【夕刊】(2):INPEX、WSCOPE、TREHD

注目
2022年4月4日 15時41分

■藤森工業 <7917>  3,820円  +130 円 (+3.5%)  本日終値

藤森工業<7917>が4日ぶりに反発。前週末1日の取引終了後、リチウムイオン電池及び次世代大型電池用の自立型電極「ZEF」を開発したと発表しており、これが好材料視された。ZEFは同社が独自に開発した「集電体を含まず活物質層のみで構成されたフィルム状電極」。密着機能を有しており、顧客で集電体と貼合して使用することが可能なほか、電極製造における塗工から乾燥、カレンダリング工程で集電体が介在しないため、これまで薄膜広幅の集電体を使用する際に課題になっていた乾燥シワやカレンダリング時の破断を回避することができることが特徴。また。薄膜広幅の集電体が使用可能になることで、エネルギー密度の向上や従来不可能だった大型単一電極が実現可能になるとしている。

■イー・ギャランティ <8771>  2,099円  +63 円 (+3.1%)  本日終値

イー・ギャランティ<8771>が反発。前週末1日の取引終了後、知多信用金庫(愛知県半田市)とビジネスマッチング契約を締結したと発表しており、これが好材料視された。今回の契約締結により、知多信金が顧客企業に対して、イー・ギャラの売掛債権保証サービス「eG保証サービス」及び決済サービス「eG Collect/eG Pay」の紹介業務を行うという。なお、同件が今後の業績に与える影響は軽微としている。

■INPEX <1605>  1,459円  +40 円 (+2.8%)  本日終値

INPEX<1605>が4日ぶりに反発。2日付の日本経済新聞は、「INPEXは原子核同士を合体させてエネルギーを生み出す核融合発電に参入する」と報じた。核融合発電は太陽と同じ核融合反応を地上で再現して発電する技術で、発電時に二酸化炭素(CO2)を出さず、原子力発電と比べ事故のリスクは低いとされる。世界で商業炉はまだ存在していないが、40年代の実用化を目指すと伝えられている。

■WOWOW <4839>  1,646円  +43 円 (+2.7%)  本日終値

WOWOW<4839>が8日ぶりに反発。午後1時30分ごろに発表した3月度の加入件数で、純増が3161件となり、6カ月ぶりに増加したことが好感された。3月は新規加入件数は5万7191件、解約は5万4030件。月末の累計賞味加入件数は268万411件となった。

■森永乳業 <2264>  5,380円  +120 円 (+2.3%)  本日終値

森永乳業<2264>が続伸。この日、ワタミ<7522>と森永乳の宅配商品を弁当とセットで届けるなど、宅配分野での協業を開始すると発表しており、これが好材料視された。森永乳には、乳幼児から高齢者まで、幅広い世代に向けた商品ラインアップがあり、今回の協業により、管理栄養士が塩分、カロリー、品目数などに配慮しながら、日替わりで献立を設計している「ワタミの宅食」の弁当・総菜に加えて、不足しがちな栄養素であるカルシウムやたんぱく質、ビフィズス菌などの機能性素材が入った乳製品なども一緒に届けることができるようになるとしている。

■オープンハウスグループ <3288>  5,390円  +110 円 (+2.1%)  本日終値

オープンハウスグループ<3288>は4日ぶりに反発。この日の寄り付き前、「FTSE Blossom Japan Sector Relative Index」の構成銘柄に採用されたと発表しており、これを好材料視した買いが入った。「FTSE Blossom Japan Sector Relative Index」は、グローバルインデックスプロバイダーである英国のFTSE Russell社により構築された、環境、社会、ガバナンス(ESG)の対応に優れた日本企業のパフォーマンスを反映するインデックス。ESGのパッシブ運用のベンチマークとして年金積立金管理運用独立行政法人(GRIF)に採用されており、国内493銘柄(3月29日時点)を対象としている。

■ダブル・スコープ <6619>  869円  +14 円 (+1.6%)  本日終値

ダブル・スコープ<6619>が5日続伸。前週末1日の取引終了後、3月31日に提出した21年12月期有価証券報告書で「継続企業の前提に関する注記」の記載を解消すると発表しており、これが好感された。同社では、長期借入金及び連結子会社の転換社債型新株予約権付社債の期限の利益に係る財務制限条項などに抵触していたことにより、前期末において継続企業の前提に関する重要な疑義を生じさせるような事象または状況があった。ただ、2月14日に発表した22年12月期業績予想の営業利益50億円及び経常利益40億円の達成の可能性が高いこと、22年2月に金融機関から2億円の資金調達を行うことなどで資金繰りが改善し、当面の間の運転資金が十分に賄える状況となったことから、記載を解消することになったという。

■TREホールディングス <9247>  2,057円  +28 円 (+1.4%)  本日終値

TREホールディングス<9247>が続伸。同社は21年10月に建設分野の産業廃棄物処理を手掛けるタケエイと、金属スクラップをもとに資源リサイクルを手掛けるリバーホールディングスが経営統合して設立された。4月から「プラスチック資源循環促進法」が施行されたほか、足もとで資源価格が高騰しており資源リサイクルの重要性は一層高まっている。岩井コスモ証券は先月31日、同社株の投資判断を新規「A」でカバレッジを開始。目標株価を2350円に設定した。同社では2月に廃棄物処理や資源リサイクル事業の拡大を背景に、22年3月期の連結営業利益を57億円から74億3000万円に増額修正したが、同証券では76億円への再増額を予想。23年3月期の同利益は100億円への利益拡大を見込んでいる。

■不二越 <6474>  4,210円  +25 円 (+0.6%)  本日終値

不二越<6474>は4日ぶりに小幅反発。前週末1日の取引終了後に自社株取得枠の設定を発表したことが好感された。上限を2万6000株(発行済み株数の0.11%)、または1億3000万円としており、取得期間は4月5日から同月28日まで。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行ために取得するという。

■ヘリオス <4593>  894円  -225 円 (-20.1%)  本日終値

ヘリオス<4593>が3日ぶりに反発。前週末1日の取引終了後、東京大学医科学研究所再生医学分野とユニバーサルドナーセル(UDC)を用いた肝臓原基の製造法確立を目的とした共同研究契約を締結したと発表しており、これが好材料視された。UDCとは、免疫拒絶反応を抑えた他家iPS細胞のこと。同社は、肝疾患領域において、機能的なヒト臓器をつくり出す3次元臓器を用いた治療法開発に向けた研究を進めているほか、遺伝子編集技術を用いて、HLA(ヒト白血球抗原)型に関わりなく免疫拒絶のリスクを低減する次世代iPS細胞であるUDCを用いた新たな治療法の研究を進めており、共同研究を通じて、新たにUDCを用いた肝臓原基の製造法を確立するとともに、治験薬製造や商用化を見越した肝臓原基の大量製造法の開発を進めるとしている。

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