「バイオテクノロジー関連」が9位、阪大による世界初の臨床研究に関心<注目テーマ>
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みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「バイオテクノロジー関連」が9位となっている。
大阪大学の研究グループは4日、iPS細胞(人工多能性幹細胞)を用いた世界初となる臨床研究が完了したことを明らかにした。iPS細胞から作った角膜細胞のシートを角膜疾患患者4人に移植して1年の経過観察を行ったもので、3人の視力に回復がみられたという。今回の研究結果をもとに治療法の開発を進めていく構えで、角膜疾患によって失明状態にある患者の視力回復に大きく貢献するという。
この発表を受けて株式市場では、ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング<7774>やセルシード<7776>が思惑買いを集め急動意したことから、にわかにバイオテクノロジー関連のテーマに対する関心が高まっている。全体相場が方向感を探るなか、個別材料が出た銘柄を中心に中小型株を選好する流れが続いていることも後押しとなり、個人投資家の期待が高い創薬ベンチャーに物色が広がっている。
きょうは、米食品医薬品局(FDA)から開発製品の販売承認を取得したことを直近明らかにしたスリー・ディー・マトリックス<7777>に改めて買いが向かっているほか、開発中の新薬の臨床試験で良好な結果が得られたことを発表したサンバイオ<4592>、自社開発の技術について特許査定を受けたことを発表したカイオム・バイオサイエンス<4583>への注目度が高い。このほか関連銘柄として、アンジェス<4563>やヘリオス<4593>、ステムリム<4599>、シンバイオ製薬<4582>に加え、ナノキャリア<4571>、リプロセル<4978>などをマークしておきたい。