話題株ピックアップ【夕刊】(3):ピアズ、Gセキュリ、ブイキューブ

注目
2022年4月13日 15時20分

■パーク24 <4666>  1,746円  -79 円 (-4.3%)  本日終値

パーク24<4666>が大幅続落。12日取引終了後、海外公募の実施を発表しており、1株当たり利益の希薄化が警戒された。1600万株の新株を発行する。調達資金は、約246億円でグループサービス利便性向上、業務効率改善のためのアプリ開発、デジタル投資などに充てる。発行済み株式数は約10%増加する見込み。発行価格は1644円で決まっており、株価は同価格にサヤ寄せする格好で下落している。

■三菱UFJ <8306>  746.7円  -10.6 円 (-1.4%)  本日終値

三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクが、全体相場急反発の流れに乗れずマイナス圏で冴えない動きとなっている。前日発表された3月の米消費者物価指数(CPI)はコア指数の伸びが事前コンセンサスを下回り、これを背景にインフレに対する過度な警戒感が後退した。米債券市場では10年債が買い戻され、10年債利回りは2.7%台前半まで低下した。これを受けてJPモルガン<JPM>など大手金融株は運用利ザヤの拡大に対する思惑が弱まり、株価も軟調な展開を強いられた。東京市場でも、米国事業を展開するメガバンクに逆風材料となっている。

■ピアズ <7066>  1,376円  +300 円 (+27.9%) ストップ高   本日終値

ピアズ<7066>が急反発。同社は店舗運営コンサルティングやセールスプロモーションなどを展開するが、今月4日から11日にかけて連日ストップ高に買われるなど急騰を演じ、前日は東証が信用規制をかけたことを嫌気して急反落したものの、きょうは改めて投機性の強い資金が流入している。前日取引終了後、クシム<2345>が子会社でゲームソフトやハードウェア開発を手掛けるイーフロンティアの株式99.93%を1億7400万円でピアズに譲渡することが発表され、これを手掛かり材料とする買いを呼び込んだ。

■トライステージ <2178>  423円  +80 円 (+23.3%) ストップ高   本日終値

トライステージ<2178>がストップ高。12日の取引終了後、MBOの一環としてBCJ-60(東京都千代田区)が同社に対してTOBを実施すると発表。TOB価格が565円とされていることから、これにサヤ寄せする格好となったようだ。BCJ-60は、米投資会社ベインキャピタルが投資助言を行う投資ファンドによって発行済み株式総数のすべてを間接的に所有されている企業の完全子会社。今回のTOBが成立し、各種手続きを経てトライSTGの株主がBCJ-60のみとなった後、現在の株主である同社取締役の丸田昭雄氏と双日<2768>がBCJ-60親会社に再出資するという。買い付け予定数は1946万5339株(下限1097万1300株、上限設定なし)で、買い付け期間は13日から6月10日まで。なおTOB成立後に同社株は上場廃止となる予定で、これを受けて東京証券取引所は12日付で監理銘柄(確認中)に指定している。

■Gセキュリ <4417>  5,150円  +700 円 (+15.7%) ストップ高   本日終値

グローバルセキュリティエキスパート<4417>がストップ高。12日の取引終了後にラック<3857>、野村総研グループのNRIセキュアテクノロジーズと共同で、国内企業が直面するサイバーセキュリティーリスクへの対策を支援する会員制の任意団体を設立したと発表しており、これを材料視した買いが入ったようだ。今回立ち上げた任意団体「サイバーセキュリティイニシアティブジャパン(CSI/J)」は3社が持つ知見を生かし、社会や産業全体のセキュリティーレベルの底上げを図ることを目的としたもの。セキュリティー対策・人材に関する枠組みの提供を行うとしており、内閣サイバーセキュリティセンターなどの関係省庁とも連携を図っていくという。

■ジャパンエン <6016>  1,134円  +150 円 (+15.2%) ストップ高   本日終値

ジャパンエンジンコーポレーション<6016>がストップ高。同社は12日、中小型ケミカル船やハンディサイズバルクキャリア向け主機として開発したUEC42LSH型機関について、国内外あわせ50台を超える受注を確保できる見通しだと発表。これによる業績への寄与などが期待されているようだ。これは、最近のハンディサイズバルクキャリアの市場活況などが背景。会社側では、事前の徹底したマーケットリサーチが奏功した開発コンセプトや高い運航経済性、独自技術である低圧EGR(排気ガス再循環による排気ガス中の窒素酸化物低減装置)及びSCR(脱硝触媒を用いた排気ガス中の窒素酸化物低減装置)といった優れた環境対策装置などが、多くの船主や造船所から評価された結果だとしている。

■ライトアップ <6580>  2,957円  +327 円 (+12.4%)  本日終値

ライトアップ<6580>が急伸。この日の寄り前、4月に提供を開始した「Jサーチ(補助金・助成金検索システム)」に、新たに「広告機能」をリリースしたと発表しており、これが好感された。Jサーチは、大手銀行や保険会社、地域のハブとなる中小企業などさまざまな事業者で導入が進む補助金・助成金の検索に特化した「検索エンジンサービス」。今回リリースされた広告機能は、補助金に関連する「導入企業自社サービス」をより効果的に告知するための販促機能で、導入企業にとっては、自社サイトにJサーチを設置することで広範な顧客支援を実現することができるほか、新たに実装した広告機能を活用することで、補助金・助成金と自社サービスを関連づけて問い合わせを集めることができるようになるという。

■フーバーブレイン <3927>  771円  +76 円 (+10.9%)  本日終値

フーバーブレイン<3927>は急反発。午前10時ごろ、連結営業利益5億円の実現に向けた事業戦略の一つとして、ITサービスを手掛ける子会社GHインテグレーションの事業戦略を発表しており、今後の業容拡大を期待した買いが入った。GHインテグレーションは、ネットワーク・インフラ構築、5G、IoT、AI領域に精通するIT人材を有するSI事業者で、IT人材の採用ルートとして独自ネットワークを有している。今後国内におけるIT人材の獲得競争は一段と激しいものになるとみられるなか、24年3月期末に所属IT人材100人(22年3月期末63人)を目指し、ITサービス事業の売り上げ向上に取り組むとしている。また、12日の取引終了後に発表した月次売上高速報で3月度の売上高が前年同月比2.0倍の2億2800万円となり、13カ月連続で前年実績を上回った。

■ブイキューブ <3681>  1,043円  +93 円 (+9.8%)  本日終値  東証プライム 上昇率8位

ブイキューブ<3681>が大幅高でフシ目の4ケタ大台を回復。直近、外資系のメリルリンチ経由で空売り残高が急増していたが、その買い戻しに火がついた状態となっている。コロナ禍を契機にWeb会議システムやテレワークなどのコミュニケーションサービスの需要獲得が進み業績は急拡大したが、22年12月期はWeb会議関連需要は一巡するものの、大幅増収増益基調に変化はなく、営業利益段階で前期比48%増の20億円を見込んでいる。注目されるのは、あらゆる業界のイベントをメタバース化する「メタバースイベントサービス」を立ち上げていること。NFTメタバースの米スタートアップ企業にも出資しており、同分野での取り組みに本腰を入れる構えだ。

■DMP <3652>  1,524円  +124 円 (+8.9%)  本日終値

ディジタルメディアプロフェッショナル<3652>は後場急伸。午後1時ごろアミューズメント市場向け画像処理半導体「RS1」の追加受注を獲得したと発表しており、これが好感された。RS1は、遊技機業界で初めてリアルタイム3Dエンジンと高性能・高圧縮動画エンジンをワンチップに統合。これにより、次世代エンターテインメントに求められる臨場感あふれる美しい映像表現を可能にするとともに、遊技機の筐体コストの削減にも貢献している。今回の追加受注の金額は2億9400万円で、今年2月10日に発表した13億800万円の大型受注と合わせた16億200万円については、22年4月以降の顧客納入を予定しているという。なお、同件は23年3月期業績に計上される予定で、22年3月期業績への影響はないとしている。

●ストップ高銘柄

フルスピード <2159>  529円  +80 円 (+17.8%) ストップ高   本日終値

など、7銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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