横山利香「令和時代の稼ぎたい人の超実践! 株式投資術」―(20)高ボラ局面を勝ち抜くスイングトレード実践法

特集
2022年4月15日 10時00分

横山利香(ファイナンシャルプランナー、テクニカルアナリスト)

個人投資家のみなさん、こんにちは! 株が大好き、認定テクニカルアナリストの横山利香です。

ロシアとウクライナによる和平交渉が幾度か行われてはいますが、ロシアによる侵攻が始まっておよそ1カ月半がすでに経過しました。資源大国同士の戦闘が長期化したことで、原油や穀物をはじめ様々な資源価格が高騰しており、企業業績、そして世界経済に今後どのような影響を及ぼすのかが懸念されるところです。

しかし、マーケットはそうしたリスクをすでに織り込んでしまったのか、日米ともに株式市場は3月上旬に底を打ち反転しています。日経平均株価は節目の2万5000円を割り込み、3月9日には2万4681円まで下落しました。この時の市場は「どこまで下がるのだろう」と悲壮感一色という感じでした。しかし、ここが陰の極となって反転すると、日経平均株価は3月25日高値の2万8388円まで一気に駆け上がっていきます。その後、足元では調整をみせて2万7000円を割り込むなど、ボラティリティ(株価変動率)の高い相場展開が続いています。

相場が強気(弱気)一色に染まる局面では、雰囲気や地合いに流されてしまい、冷静に判断することも難しくなりますから、こうした値動きに振り回された個人投資家も多かったのではないでしょうか。

今回は、ファーストリテイリング <9983> [東証P]の動きを例に、「移動平均線」と「ストキャスティクス」の2つのテクニカル指標を活用して、スイングトレードの売買戦略をどう立て、どう実践すればよいのかを解説していきます。

次ページ:「売られ過ぎ」「買われ過ぎ」を判断するストキャスティクス

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