明日注目すべき【好決算】銘柄 マルマエ、住石HD、ゲンダイ (15日大引け後 発表分)
15日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。
マルマエ <6264> [東証P] ★今期経常を28%上方修正、自社株買いも発表
◆22年8月期の経常利益(非連結)を従来予想の17.8億円→22.8億円に28.4%上方修正。増益率が48.3%増→90.5%増に拡大し、従来の4期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。主力の半導体分野で部材不足による生産低下の影響が限定的となり、高水準な受注残高を背景に好調な出荷検収が継続するほか、FPD装置や太陽電池関連装置の受注も伸びる。
併せて、発行済み株式数の1.56%にあたる20万株または4億円を上限に自社株買いを実施すると発表。
住石HD <1514> [東証S] ★前期経常を53%上方修正、配当も2円増額
◆22年3月期の連結経常損益を従来予想の15億円の黒字→23億円の黒字(前の期は0.3億円の赤字)に53.3%上方修正した。主力の石炭事業部門における石炭価格の上昇に加え、豪州ワンボ炭鉱からの受取配当金が増加したことが要因。石炭事業と新素材事業及び採石事業の業績が堅調に推移したことも上振れにつながった。
併せて、期末一括配当を従来計画の3円→5円(前の期は3円)に大幅増額修正した。
イナリサーチ <2176> [東証S] ★前期経常を48%上方修正・14期ぶり最高益更新へ
◆22年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の2.2億円→3.3億円に47.8%上方修正。増益率が28.8%増→90.4%増に拡大し、14期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。受託試験事業でアジアと日本における新薬開発の増加を受け、受注は過去最高の44億円超となり、稼働率が向上したことが寄与。円安による為替差益の拡大も利益を押し上げた。
ゲンダイ <2411> [東証S] ★今期経常は28%増益、8円増配へ
◆22年3月期の連結経常損益は3億1300万円の黒字(前の期は2億6800万円の赤字)に浮上して着地。続く23年3月期の同利益は前期比27.8%増の4億円に伸びる見通しとなった。今期は新型コロナウイルス感染急拡大に伴う人流抑制策の緩和を背景に広告需要が回復に向かうなか、主力のパチンコホール、フィットネス関連広告以外の新たなセクターでの新規顧客開拓を推進するとともに、インターネット広告や動画サービスなどデジタル広告領域を強化する方針。また、固定費を中心とするコスト管理を徹底する。
併せて、今期の年間配当は前期比8円増の15円に大幅増配する計画とした。
綜研化学 <4972> [東証S] ★前期経常を33%上方修正
◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の21億円→28億円に33.3%上方修正。減益率が41.3%減→21.7%減に縮小する見通しとなった。液晶ディスプレイ関連分野をはじめとするケミカルズ部門の販売が堅調に推移したうえ、装置システム部門の受注・工事完成高が想定を上回ったことが寄与。円安による為替差益の発生なども利益を押し上げた。
神戸天然物化 <6568> [東証G] ★前期経常を55%上方修正
◆22年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の7.1億円→11億円に55.2%上方修正。増益率が4.9%増→62.8%増に拡大する見通しとなった。医薬関連・エレクトロニクス関連材料の量産ステージ製品を中心に想定を上回る需要が発生し、売上高が計画を11.1%も上回ったことが利益を押し上げた。
ハウスローゼ <7506> [東証S] ★前期経常を74%上方修正
◆22年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の1.6億円→2.7億円に74.4%上方修正。増益率が6.7%増→86.0%増に拡大する見通しとなった。スキンケア販売の強化やEC事業の伸長で売上原価率が低下したことに加え、テナント料率の低減や経費削減の進展も寄与し、採算が大きく改善した。雇用調整助成金の計上なども利益を押し上げた。
タカノ <7885> [東証S] ★前期経常を92%上方修正、配当も2円増額
◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の6億円→11.5億円に91.7%上方修正。増益率が4.1倍→7.8倍に拡大する見通しとなった。住生活関連機器事業で個室空間製品やオフィス用椅子の販売が想定より伸びたことが寄与。合理化の推進を継続的に実施したことなども上振れにつながった。
併せて、期末一括配当を従来計画の14円→16円(前の期は8円)に増額修正した。創業80周年記念配当を実施する。
株探ニュース