株価指数先物【寄り前コメント】 VIX指数は一時20.00割れ、2万7000円底固めから、抵抗線突破を想定した押し目狙いに

市況
2022年4月21日 8時23分

大阪6月限ナイトセッション

日経225先物 27220 +40 (+0.14%)

TOPIX先物 1913.0 -1.0 (-0.05%)

シカゴ日経平均先物 27180 ±0

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

20日の米国市場はNYダウが上昇する一方で、 S&P500、ナスダックが下落。インフレが今四半期にピークに達し、米金融引き締めの中でも景気は底堅さを保つとの見方から、景気敏感株を中心に買われた。決算発表が本格化するなか、予想を上回る決算を発表した銘柄が買われ、IBM<IBM>が7%を超える上昇でNYダウをけん引。一方、世界の有料契約者数が減少に転じ時間外で急落していたネットフリックス<NFLX>の下落率が35%を超えるなか、他のFANG銘柄やハイテク株の重荷となった。S&P500業種別指数はヘルスケア機器・サービス、家庭用品・パーソナル用品、不動産が上昇する半面、メディア、自動車・同部品、半導体・同製造装置が下落。

シカゴ日経平均先物(6月限)清算値は日中大阪比変わらずの2万7180円で取引を終えた。日経225先物(6月限)のナイトセッションは、日中比20円高の2万7200円で始まり、その後は緩やかなリバウンドを継続し、米国市場の取引開始時には2万7340円まで買われた。買い一巡後は利食い優勢のなかで一時2万7080円と下落に転じる場面があったものの、終盤にかけてショートカバーが入り、2万7220円と小幅に上昇して取引を終えた。

日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から、前日の終値水準から始まろう。ネットフリックスの急落は重荷となるが、前日の時点で相当織り込まれていると見られる。SOX指数は下落したものの小幅な下げにとどまっており、構成銘柄の騰落はまちまちだった。一方で、テスラ<TSLA>は取引終了後に発表した決算が材料視されて時間外で反発しており、下支えの材料になりそうだ。

日経225先物は2万7000円を上回って推移しており、テクニカル面では5日、75日移動平均線が支持線として意識されてきた。2万7290円辺りに位置する25日線が心理的な上値抵抗線として意識されるものの、下値の堅さが見られるなか、抵抗線突破を想定した押し目狙いのロングが入りやすいだろう。また、ネットフリックスは今年に入ってから調整が継続していたため、既にトレンドは悪化傾向にあった。ハイテク株への波及も限られるとの見方に向わせそうだ。

VIX指数は20.32に低下した。一時19.75と20.00を下回る場面も見られており、リスク選好に向わせやすい。なお、昨日のNT倍率は先物中心限月で14.20倍に低下した。ナスダックの下落影響からNT倍率は低下を見せてくることになりそうだが、支持線として意識される25日、75日線まで調整したほか、同線のゴールデンクロス示現によってトレンドは上向きとなる。このため、NT倍率の低下局面ではその後の切り返しを想定したNTロングへと向かう可能性がありそうだ。

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