話題株ピックアップ【昼刊】:LIXIL、レーザーテク、花王

注目
2022年4月21日 11時38分

■LIXIL <5938>  2,279円  +128 円 (+6.0%)  11:30現在  東証プライム 上昇率6位

LIXIL<5938>が動兆しきりの展開。3連騰で5%を超える上昇をみせ、底値離脱の動きを明示している。水回りなど住宅設備の最大手で製品の付加価値化などが寄与して22年3月期は業績急拡大が予想されている。営業利益は780億円予想と前の期比倍増以上の伸びが見込まれる。原料価格の上昇は懸念されるものの、同社は20日に、戸建て住宅用屋根材の価格を7月1日から引き上げることを発表しており、株価の刺激材料となっている。建材価格の上昇を価格転嫁で吸収することで、収益面へのデメリットが回避されるとの見方が買いを引き寄せている。

■レーザーテック <6920>  19,150円  +1,060 円 (+5.9%)  11:30現在  東証プライム 上昇率8位

レーザーテック<6920>はプライム市場で群を抜く売買代金をこなしており、株価も前日比1000円超の上昇をみせ1万9000円台を回復している。前日の米国株市場ではハイテク株への売りが目立ち、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も3日ぶり反落した。ただ、半導体製造装置世界トップのアプライド・マテリアルズ<AMAT>は3日続伸と強さをみせている。世界的な半導体設備投資需要の拡大を背景に、半導体製造装置は高水準の需要を捉えており、直近四半期ベースでみたアプライドマテリアルズの売り上げの伸びも顕著となっている。マスクブランクス検査装置で世界シェアを独占するレーザーテックの業績も22年6月期は鈍化が予想されるものの、中期的な成長期待に変化はないとの見方で、1万9000円を下回った水準での押し目買いニーズは強いようだ。

■花王 <4452>  5,232円  +174 円 (+3.4%)  11:30現在

花王<4452>が3連騰、ここにきて機関投資家とみられる継続的な買いが入り、上値指向を強めている。円安進行によるハイテクセクターへの買いに一服感が出るなか、好業績のディフェンシブストックに資金をシフトする動きがみられ、同社もその流れに乗っている。前日取引終了後には資産運用会社のブラックロック・ジャパンは、同社株の保有比率を高めたことを発表、共同保有の形で従来の6.25%から7.27%に引き上げており、直接的にはこれが株価を刺激した。業績も足もと回復基調で22年12月期業績は営業利益段階で1600億円と前期比2ケタ伸長を見込んでおり、買い安心感があることも株価上昇を後押している。

■フィナHD <4419>  648円  +17 円 (+2.7%)  11:30現在

Finatextホールディングス<4419>は反発。20日の取引終了後、集計中の22年3月期連結業績について、営業損益が7億8000万円の赤字から5億5000万円の赤字(前の期6億3300万円の赤字)へ、最終損益が10億円の赤字から6億8000万円の赤字(同10億1200万円の赤字)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感されている。売上高は計画通りの26億5400万円(同27億5100万円)で着地する見通し。ただ、損益面に関しては上場関連費用が想定を下回ったほか、広告宣伝費の未消化や採用数の確保に至らなかったことに伴い人件費などの費用も計画を下回ったことが寄与した。なお、21年3月期は16カ月の変則決算だった。

■日本電産 <6594>  8,933円  +207 円 (+2.4%)  11:30現在

日本電産<6594>は強調展開となっている。国内企業の決算発表がこれから本格化するが、3月決算銘柄では同社はその先陣を切って本日発表が予定されており、マーケットの注目度は非常に高い。同社は産業用モーターのほか、電気自動車(EV)向け駆動モーターに注力しており、EV関連のシンボルストックの一角としても存在感を示している。米国では日電産に先立って、EV大手テスラ<TSLA>の決算が発表されており、1~3月期の売上高は前年同期比8割強の伸びを示し、一株利益も含め市場コンセンサスも上回る好内容だった。これを受けテスラの株価は時間外取引で上昇しており、日電産の株価にも追い風材料となっている。

■アコム <8572>  349円  +8 円 (+2.4%)  11:30現在

アコム<8572>は3日続伸。20日の取引終了後に22年3月期業績予想の修正を発表。純利益を610億円から557億円(前の期比29.4%減)へ減額したものの、市場予想(470億円程度)をなお上回る水準にあることから、同社株を積極的に売る動きにはつながっていないようだ。利息返還損失引当金の不足額を繰り入れしたことが利益の押し下げ要因。包括信用購入あっせん収益が計画を上回ったことなどから、営業収益については2607億円から2621億円(同1.6%減)へ小幅に引き上げた。なお、期末配当予想の増額も発表し、従来予想比1円増の4円に見直した。これにより、年間配当は7円(前の期6円)となる見込みだ。

■クボタ <6326>  2,324円  +51 円 (+2.2%)  11:30現在

クボタ<6326>は3日続伸。20日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表したことが好材料視されている。上限を1150万株(発行済み株数の1.0%)、または200億円としており、取得期間は4月21日から12月15日まで。株主還元策の一環として、1株あたりの価値を向上させるためという。

■王子ホールディングス <3861>  625円  +10 円 (+1.6%)  11:30現在

王子ホールディングス<3861>がマドを開けて買われ約2カ月ぶりに年初来高値を更新したほか、日本製紙<3863>、大王製紙<3880>など製紙株が軒並み強い動きをみせている。業種別値上がり率でも「パルプ」は33業種中首位を争う状況にある。原料価格の値上がりに折からの円安も加わり、製紙業界はコスト上昇圧力に晒されているが、これを製品価格の値上げで吸収する動きが顕著となっており、株価はこれを評価して王子HDを筆頭に各社とも上値指向にある。昨年来段ボール原紙の値上げが浸透、直近では菓子箱や化粧品の箱などに使われる白板紙の値上げも製紙メーカーにとって追い風材料となっている。

■ソフトバンクグループ <9984>  5,613円  -14 円 (-0.3%)  11:30現在

ソフトバンクグループ<9984>は売り買いが錯綜する展開。今月に入ってから5000円台半ばから後半で強弱観を対立させ、もみ合いが続いているが目先は方向感が見えにくい状況にある。前日の米国株市場ではハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数が反落しており、米ハイテク株に積極投資する同社にとっては向かい風となっている。また、同社が出資する中国配車大手のディディが業績悪を嫌気され米国株市場(ADR)で売られる展開となっており、18日に急落した後、前日に改めて売り直されていることで含み益の減少が嫌気されるが、一方で株式需給面から自社株買いに対する期待が下値を支えている。

■大黒屋ホールディングス <6993>  64円  +14 円 (+28.0%)  11:30現在

大黒屋ホールディングス<6993>が商い伴い急伸、株価2ケタと超低位で物色人気化の様相を呈している。20日の取引終了後、連結子会社の大黒屋が旅行大手JTB(東京都品川区)と業務提携したと発表しており、今後の業容拡大を期待した買いが入っているようだ。今回の提携では、中古ブランド品を旅行体験に変える「たんす資産かたづけ旅」サービスの概念実証の取り組みを行う。大黒屋が顧客の中古ブランド品を引き取り、JTBがその商品の査定額相当分のJTBトラベルポイントを顧客に付与・提供するというもので、20日からJTBトラベルメンバーの一部会員向けに試験的にサービス提供を始めている。

■マイネット <3928>  612円  +100 円 (+19.5%) ストップ高   11:30現在  東証プライム 上昇率トップ

マイネット<3928>がストップ高。制限値幅上限となる前日比100円高の612円に張りついている。20日の取引終了後、Web3領域における初のサービスとしてNFT販売を開始すると発表しており、これを材料視した買いが急速に流入している。販売第1弾として、自社IPである「ファルキューレの紋章」に登場するキャラクターの限定イラストを販売するという。同社は4月にWeb3戦略室を立ち上げており、Web3領域での積極的なビジネス展開を図っていく方針を示している。

■サイバーステップ <3810>  514円  +80 円 (+18.4%) ストップ高買い気配   11:30現在

サイバーステップ<3810>はストップ高カイ気配。同社はオンラインゲーム大手で格闘ゲームやクレーンゲームなどで強みを発揮している。前日にオンラインクレーンゲーム「ネットキャッチャー ネッチ」を運営するネッチの全株式を取得し子会社化することを発表、取得額については非開示だが、この買収を契機に業容拡大への期待が高まるとみた買いを呼び込んでいる。株価は前日に商いを急増させストップ高に買われる人気となっていた。きょうも買収発表を受け、上値を見込んだ投機資金の攻勢が継続している。

■オプティマスグループ <9268>  1,000円  +120 円 (+13.6%)  11:30現在

20日に業績修正を発表。「前期経常を12%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も15円増額」が好感された。

オプティマスグループ <9268> [東証S] が4月20日大引け後(15:00)に業績・配当修正を発表。22年3月期の連結経常利益を従来予想の27.5億円→30.7億円(前の期は12.6億円)に11.6%上方修正し、増益率が2.2倍→2.4倍に拡大し、従来の5期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。

⇒⇒オプティマスグループの詳しい業績推移表を見る

■レナサイエンス <4889>  456円  +46 円 (+11.2%)  11:30現在

20日に発表した「AMEDの公募事業に採択」が買い材料。

日本医療研究開発機構(AMED)による令和4年度「医工連携イノベーション推進事業(開発・事業化事業)」に採択。

●ストップ高銘柄

AppBank <6177>  186円  +50 円 (+36.8%) ストップ高   11:30現在

メディアリンクス <6659>  318円  +80 円 (+33.6%) ストップ高   11:30現在

MCPs <4360>  869円  +150 円 (+20.9%) ストップ高買い気配   11:30現在

アクアライン <6173>  535円  +80 円 (+17.6%) ストップ高   11:30現在

など、6銘柄

●ストップ安銘柄

オウケイウェイヴ <3808>  148円  -50 円 (-25.3%) ストップ安売り気配   11:30現在

以上、1銘柄

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