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株価指数先物【寄り前コメント】 2万7000円での底固め、レンジ推移が続く可能性からスプレッド狙いのトレードに向かいやすい

市況
2022年4月22日 8時23分

大阪6月限ナイトセッション

日経225先物 27130 -390 (-1.41%)

TOPIX先物 1905.0 -22.5 (-1.16%)

シカゴ日経平均先物 27155 -365

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

21日の米国市場はNYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が下落。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は国際通貨基金(IMF)主催の討議に参加し、5月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.5%の利上げを検討すると発言した。テスラ<TSLA>など決算評価から買い先行で始まったものの、パウエル議長の発言を受けて金融引き締めへの警戒が広がるなか、米長期金利の上昇が嫌気される格好で半導体株を中心に下落に転じた。S&P業種別指数は自動車・同部品、電気通信サービス、食品・飲料・タバコが上昇する一方で、半導体・同製造装置、エネルギー、メディアが下落。

シカゴ日経平均先物(6月限)清算値は、日中大阪比365円安の2万7155円で取引を終えた。日経225先物(6月限)のナイトセッションは日中比変わらずの2万7520円で始まり、その後はリバウンドが強まるなか、米国市場の取引開始後には一時2万7760円まで買われた。ただし、米国市場の軟化とともに下げに転じると、その後も終盤にかけて下落幅を広げ、2万7130円とナイトセッションの安値で取引を終えた。

日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せして、前日の上昇部分を帳消しにしそうだ。NYダウは一時300ドルを超える上昇を見せたものの、金利上昇が警戒され下落に転じた。ただし、直近2日間で750ドル程度上昇しており、この日の高値水準までで1000ドルを超えていたため、利益確定の売りも意識されやすい水準だったと見られる。また、FOMCを控えたブラックアウト期間入りを前に、パウエルFRB議長が利上げ観測を補強する可能性は既に伝えられていたこともあり、来週予定されている大型テック株の決算発表を前にしたポジション調整と見ておきたい。

そのため、シカゴ先物にサヤ寄せする格好から売りが先行するものの、2万7000円水準では底堅さは意識されるほか、75日移動平均線が位置する2万6970円辺りも、心理的な支持線として機能する可能性はありそうだ。VIX指数は22.68に上昇したが、前日に一時20.00を下回ったこともあり、いったんは反発が予想されたタイミングである。25日線は上回ったものの、抵抗線として意識されている75日線を下回っていることから、リスクオフムードはそれほど高まらないと考えられる。

そのほか、昨日のNT倍率は先物中心限月で一時14.30倍に上昇した。本日はギャップスタートの影響から指数インパクトの大きい値がさ株が売り先行で始まることでNT倍率は低下すると見られるものの、14.20倍に位置する25日線が支持線として機能している。そのため、低下の場面ではNTロングによるスプレッド狙いのポジションを組成するスタンスになろう。FOMC通過までは強弱感が対立しやすくレンジ推移が続く可能性があることから、スプレッド狙いのトレードに向かいやすい。

株探ニュース

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