話題株ピックアップ【夕刊】(2):野村不HD、大ガス、アサヒ

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2022年4月27日 15時17分

■野村不HD <3231>  3,115円  +147 円 (+5.0%)  本日終値

野村不動産ホールディングス<3231>が全般地合い悪に逆行し4日ぶり反発、約1カ月ぶりに年初来高値更新となった。「プラウド」ブランドで分譲マンションを開発、コロナ禍にあっても販売は好調で業績は高成長局面をみせている。26日取引終了後に発表した22年3月期の売上高は前の期比11%増の6450億4900万円と2ケタの伸びを達成、営業利益は同20%増の912億1000万円と更に伸びが顕著で過去最高利益を更新した。23年3月期については営業利益段階でほぼ横ばいの905億円を見込むが、同日に30年度(31年3月期)を最終年度とする中長期経営企画を発表、最終年度に事業利益を1800億円以上を目指す設定で、これが大きく好感された。

■大阪ガス <9532>  2,231円  +101 円 (+4.7%)  本日終値

大阪ガス<9532>が大幅高で年初来高値を更新。26日の取引終了後、23年3月期業績予想を発表。売上高を前期比16.8%増の1兆8530億円、経常利益を同4.1%増の1150億円としており、これが好感されたようだ。原料費調整制度に基づくガス販売単価の上昇をはじめ、海外エネルギー事業の増益影響などが業績を押し上げると想定している。年間配当予想は、前期比2円50銭増の60円(中間・期末それぞれ30円)を見込む。なお純利益については、米国子会社において法人税等調整額を計上し大幅増益となった前期の反動で、同36.1%減の820億円となる見通し。

■アサヒ <2502>  4,814円  +198 円 (+4.3%)  本日終値

アサヒグループホールディングス<2502>が大幅高。同社は26日に、主力商品の「スーパードライ」をはじめビールや缶チューハイ、国産ウイスキーなどの生産者価格の改定を発表した。10月1日出荷分から値上げを実施する。これによる利益採算の改善をポジティブ視する買いを呼び込んでいる。株式市場では企業の製品値上げの動きは株価面でプラス評価する傾向が強く、同社株もこの流れに乗っている。

■三越伊勢丹 <3099>  984円  +31 円 (+3.3%)  本日終値

三越伊勢丹ホールディングス<3099>は大幅続伸。26日の取引終了後、集計中の22年3月期連結業績について、営業利益が30億円から55億円へ、純利益が70億円から120億円へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感された。会計基準の変更に伴い前の期との比較はないものの、まん延防止等重点措置延長の影響などで売上高は4250億円から4180億円へ下振れたという。ただ、収支構造改革による更なる販管費の削減や持ち分法投資利益の増加などにより、利益は上振れたとしている。同時に、持ち分法適用関連会社であるエムアイフードスタイルの株式を再取得し子会社化すると発表した。これに伴い、23年3月期第1四半期に段階取得に係る差益約39億円を特別利益として計上する。

■三菱自動車工業 <7211>  318円  +10 円 (+3.3%)  本日終値

三菱自動車工業<7211>が全般安のなか堅調な動き。26日の取引終了後、集計中の22年3月期連結業績について、売上高が2兆円から2兆380億円(前の期比40.0%増)へ、営業利益が700億円から870億円(前の期953億2100万円の赤字)へ、最終利益が500億円から740億円(同3123億1700万円の赤字)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感された。利益率の高い新型車の販売好調で売価・車種構成が好転したほか、販売費の抑制などが寄与した。また、為替状況も改善した。

■コメリ <8218>  2,657円  +77 円 (+3.0%)  本日終値

コメリ<8218>は続伸。26日取引終了後に発表された22年3月期の連結営業利益は278億2500万円と市場予想(270億円前後)を上回った。23年3月期の同利益は前期比2.4%増の285億円の見通しだが、配当は前期比4円増の50円への増配を発表。同時に、56万株(発行済み株式数の1.12%)、15億円を上限とする自社株買いも発表したことが好感された。取得期間は4月27日から6月23日まで。

■ゴールドウイン <8111>  6,370円  +160 円 (+2.6%)  本日終値

ゴールドウイン<8111>は続伸。26日の取引終了後、集計中の22年3月期連結業績について、営業利益が140億円から160億円(前の期比7.8%増)へ、純利益が103億円から140億円(同30.4%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感された。新型コロナウイルス感染症の再拡大に伴い売上高は1000億円から980億円(同8.3%増)へ下振れた。ただ、韓国における持ち分法適用関連会社であるYOUNGONE OUTDOORの業績が堅調に推移したことなどが利益を押し上げた。

■日本ゼオン <4205>  1,318円  +31 円 (+2.4%)  本日終値

日本ゼオン<4205>が高い。同社がきょう午後12時半ごろに発表した22年3月期決算は営業利益が前の期比33%増の444億3200万円と急拡大した。合成ゴムが活況を呈しているほか電池材料なども需要増勢で収益を押し上げている。続く23年3月期も営業利益が前期比2%増の455億円と伸び率こそ鈍化するものの、増益基調を維持する見通しでこれが好感された。PER8倍台で割安感があり、株式需給面も良好で上値の軽さが意識されている。

■ウエストHD <1407>  4,905円  +115 円 (+2.4%)  本日終値

ウエストホールディングス<1407>が反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は26日、同社株のレーティングの「バイ」と目標株価7700円を継続した。22年8月期第3四半期(21年9月~22年5月)は電力小売り事業の赤字が残るため、累計連結営業利益は30億円(前年同期比40%減)にとどまると予想しており、計画比での低進捗率がネガティブ視されるリスクがある。しかし、第4四半期以降は再生可能エネルギー部門の収益寄与及び23年8月期大幅増益を織り込み株価の上昇を予想している。同証券では、22年8月期の同利益は会社予想とほぼ同水準の116億円(前期比14.3%増)だが、23年8月期は156億円(今期推定比34.5%増)を見込んでいる。

■JR東海 <9022>  16,620円  +370 円 (+2.3%)  本日終値

JR東海<9022>が続伸。26日の取引終了後に23年3月期業績予想を発表し、売上高を前期比42.4%増の1兆3320億円、営業利益を前期実績(17億800万円)から大幅増となる2900億円とした。業績が急回復する見通しを示しており、これを好感した買いが入ったようだ。会社側では業績予想について、最近の輸送動向などを踏まえつつ、新型コロナウイルス感染症の対策が進むなかで社会経済活動が活性化されていくことを考慮し、利用が回復していくと想定して算出したとしている。年間配当予想は、前期から据え置きの130円(中間・期末それぞれ65円)を見込んでいる。

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