PHCHDは上場来安値更新、22年3月期は一転最終赤字見通しに
PHCホールディングス<6523>は大きく売られ上場来安値更新。前週28日の取引終了後に22年3月期業績予想の修正を発表し、最終損益を100億円の赤字(前の期169億600万円の黒字)とした。従来予想の202億5000万円の黒字から一転赤字となる見通しで、これを嫌気した売りが出ているようだ。
がん検診に関する製品を手掛ける病理事業について、原材料費や輸送費などコスト増に伴う減損損失をはじめ、同事業の今後の業績見通しを踏まえた繰り延べ税金資産の取り崩しによる法人所得税費用の計上が利益を押し下げる。また、保有する米センシオニックス・ホールディングス<SENS>への転換権付き貸付金の公正価値評価に基づく評価損の計上も響く見込み。なお、売上収益は3317億7000万円から3400億円(前の期比11.1%増)へ引き上げた。