菱鉛筆が急伸、50万株を上限とする自社株買いと第1四半期35%営業増益を好感
三菱鉛筆<7976>が急伸し年初来高値を更新。4月28日の取引終了後、上限を50万株(発行済み株数の0.86%)、または8億円とする自社株買いを実施すると発表したことが好感されている。取得期間は5月9日から8月29日まで。あわせて、9月20日付で100万株(同1.55%)の自社株を消却すると発表。株主への利益還元及び経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を図るためとしている。
同時に発表した第1四半期(1~3月)決算が、売上高181億600万円(前年同期比11.7%増)、営業利益32億400万円(同34.6%増)、純利益24億1300万円(同21.6%増)と大幅増益となったことも好材料視されている。筆記具及び筆記具周辺商品事業において、海外市場での売り上げが回復基調にあることに加え、円安効果も業績を押し上げた。
なお、22年12月期通期業績予想は、売上高640億円(前期比3.4%増)、営業利益83億2000万円(同10.6%増)、純利益59億円(同4.3%増)の従来見通しを据え置いている。