本日注目すべき【好決算】銘柄 アドウェイズ、寿スピリッツ、グロブライド (2日大引け後 発表分)
2日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。
アドウェイズ <2489> [東証P] ★今期経常を21%上方修正、配当も1.8円増額
◆22年12月期の連結経常利益を従来予想の14億円→16.9億円に20.7%上方修正した。第1四半期(1-3月)にエージェンシー事業でマンガアプリを展開する広告主からの需要が増加したほか、台湾におけるブランド広告主向けブランディング広告が好調だったことが寄与。人件費などの販管費抑制も上振れにつながる。
業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の3.69円→5.49円(前期は5.17円)に大幅増額修正した。
大成温調 <1904> [東証S] ★前期経常を一転17%増益に上方修正
◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の7.3億円→17億円に2.3倍上方修正。従来の49.6%減益予想から一転して17.5%増益見通しとなった。ハワイと中国の子会社の利益が計画を上回ったことに加え、大型工事における原価低減、為替差益の計上などが上振れの要因となった。
寿スピリッツ <2222> [東証P] ★前期経常を2倍上方修正
◆22年3月期の連結経常損益を従来予想の14.5億円の黒字→29.2億円の黒字(前の期は3.2億円の赤字)に2.0倍上方修正。クリスマス・年末帰省・ホワイトデーなど季節イベントでの販促強化や限定商品投入などが奏功し、売上高が計画を上回ったことが寄与。生産性向上や販売促進費の抑制なども上振れにつながった。
あじかん <2907> [東証S] ★前期経常を一転10%増益に上方修正
◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の6.5億円→9.2億円に41.5%上方修正。従来の22.2%減益予想から一転して10.0%増益見通しとなった。業務用食品などの需要が食品スーパーやコンビニ、海外輸出を中心に拡大するなか、販売価格の改定や原価低減、経費抑制に加え、円安による為替差益の計上などが利益を押し上げた。
イード <6038> [東証G] ★今期経常を13%上方修正・最高益予想を上乗せ
◆22年6月期の連結経常利益を従来予想の5.3億円→6億円に13.2%上方修正。増益率が14.2%増→29.3%増に拡大し、従来の7期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。主力のCP(クリエイタープラットフォーム)部門で新型コロナ感染拡大の影響が想定より軽微で全事業が好調に推移しているほか、CS(クリエイターソリューション)部門における利益率の高い大型案件が寄与する。また、コスト削減の進展も上振れに貢献する。
TOA <6809> [東証P] ★今期経常は25%増益、20円増配へ
◆22年3月期の連結経常利益は前の期比5.9%減の24億円になったものの、続く23年3月期は前期比24.6%増の30億円に拡大する見通しとなった。今期は新たな成長基盤の足掛かりを築くためのフェーズと位置づけ、体質強化と成長分野となる新たな音の価値の探索と創造を推進する方針。
同時に、今期の年間配当は前期比20円増の40円に大幅増配する計画とした。
併せて、26年3月期に営業利益45億円(22年3月期は21.5億円)を目指す中期経営計画を発表。
グロブライド <7990> [東証P] ★前期経常を7%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も5円増額
◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の121億円→129億円に6.6%上方修正。増益率が69.3%増→80.5%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。新型コロナウイルスの感染再拡大による生産への影響や物流の混乱を想定していたものの、生産計画の見直しで影響を最小限にとどめたことが上振れの要因。
併せて、前期の年間配当を従来計画の65円→70円(前の期は1→2の株式分割前で70円)に増額修正した。
ヨンキュウ <9955> [東証S] ★前期経常を一転27%増益に上方修正
◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の20億円→28.9億円に44.8%上方修正。従来の12.5%減益予想から一転して26.7%増益見通しとなった。新型コロナウイルスの感染再拡大を受けて外食産業の不振が続き、売上高は計画を下回ったものの、ウナギ事業の順調な推移に加え、鮮魚の価格回復による貸倒引当金の戻入などが寄与し、利益は大きく上振れした。
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株探ニュース