本日注目すべき【好決算】銘柄 マクニカ富士、ワールド、コムチュア (9日大引け後 発表分)

注目
2022年5月10日 7時01分

9日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

マクニカ富士 <3132> [東証P]  ★今期経常は8%増で3期連続最高益、20円増配へ

◆22年3月期の連結経常利益は前の期比2.2倍の354億円に急拡大して着地。続く23年3月期も前期比8.2%増の384億円に伸び、3期連続で過去最高益を更新する見込みとなった。今期は主力の半導体が産業機器やデータセンター、自動車など幅広い分野で強い需要が続く見通し。ネットワーク事業では働き方のトレンド変化を背景にセキュリティ関連ソフトが伸びる。

併せて、今期の年間配当は前期比20円増の120円に増配する方針とした。配当利回りは4.3%に上昇。

ETS・HD <1789> [東証S]  ★上期経常を84%上方修正

◆22年9月期上期(21年10月-22年3月)の連結経常利益を従来予想の7900万円→1億4500万円に83.5%上方修正。減益率が53.0%減→13.7%減に縮小する見通しとなった。採算を重視した受注活動を継続したことに加え、販管費の抑制が寄与し、採算が大きく改善した。

プレサンス <3254> [東証S]  ★上期経常を33%上方修正

◆22年9月期上期(21年10月-22年3月)の連結経常利益を従来予想の83.7億円→111億円に32.5%上方修正した。ファミリーマンション、ワンルームマンションともに販売戸数が想定より増加したことが寄与。好調な売上高を背景に追加の販売費などの支出が抑えられたことも上振れの要因となった。

ワールド <3612> [東証P]  ★今期税引き前は6.8倍増益、21円増配へ

◆22年3月期の連結税引き前損益は14.1億円の黒字(前の期は225億円の赤字)に浮上して着地。続く23年3月期の同利益は前期比6.8倍の96億円に急拡大する見通しとなった。今期は前期までに実施したブランド事業の構造改革効果がフル寄与するほか、ナルミヤ・インターナショナル <9275> [東証S]の連結効果も収益を押し上げる。

併せて、今期の年間配当は前期比21円増の48円に大幅増配する方針とした。

コムチュア <3844> [東証P]  ★今期経常は17%増で11期連続最高益、7円増配へ

◆22年3月期の連結経常利益は前の期比25.3%増の40億円で着地。続く23年3月期も前期比16.5%増の46.6億円に伸び、11期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。今期はDXを成長エンジンとして、コンサルティングなど上流工程の強化による高付加価値化を進めるほか、生産性向上や不採算案件の抑制のための品質管理などを強化する方針。

併せて、前期の期末配当を11.25円(年間配当は37円)実施するとし、今期は前期比7円増の44円に増配する方針とした。

バルテス <4442> [東証G]  ★前期経常を24%上方修正・最高益予想を上乗せ

◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の4.6億円→5.8億円(前の期は3.4億円)に23.9%上方修正。増益率が34.9%増→67.1%増に拡大し、従来の4期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。主力のソフトウェアテストサービスで利益率の高い金融・公共・流通向けの受注が引き続き拡大したことが寄与。案件管理体制を大きく見直したことが奏功し、原価低減と販管費削減が進んだことも上振れに貢献した。

キッツ <6498> [東証P]  ★1-3月期(1Q)経常は67%増益で着地

◆22年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比67.2%増の28.3億円に拡大して着地。主力のバルブ事業で半導体製造設備向けが好調を維持したほか、国内外の景気回復による需要増加も寄与し、21.5%の大幅増収を達成した。原材料価格の高騰は価格改定効果でカバーした。

上期計画の41.4億円に対する進捗率は68.3%に達しており、業績上振れが期待される。

りたりこ <7366> [東証P]  ★今期経常は27%増で10期連続最高益更新へ

◆22年3月期の連結経常利益は前の期比56.9%増の22.4億円に拡大して着地。続く23年3月期も前期比27.2%増の28.5億円に伸び、10期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。今期は主力の障害者就労支援15拠点、発達障害児教育16拠点の出店を計画するほか、福祉ソフト社の値上げやプラスワンソリューションズの買収効果なども寄与する。

ダイトロン <7609> [東証P]  ★今期経常を一転8%増益に上方修正・最高益更新へ

◆22年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比2.1倍の17.3億円に急拡大して着地。5GやAI、IoT分野に関連する旺盛な設備投資需要を背景に、電子部品や製造装置の販売が伸びたことが寄与。

第1四半期業績の好調に伴い、通期の同利益を従来予想の41億円→46.5億円に13.4%上方修正。従来の5.2%減益予想から一転して7.5%増益を見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。

加賀電子 <8154> [東証P]  ★前期経常を19%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も10円増額

◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の180億円→214億円に18.9%上方修正。増益率が60.1%増→90.4%増に拡大し、従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。車載や医療機器、産業機械を中心に電子部品の好調な販売が継続し、売上高が計画を上回ったことが寄与。独立系商社として調達網の強みを活かし、多方面から販売物量を確保したことに加え、円安進行も追い風となった。

業績好調に伴い、前期の年間配当を従来計画の110円→120円(前の期は80円)に増額修正した。

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