GMOペパボ---ホスティング事業、金融支援事業が売上・利益ともに順調に推移
GMOペパボ<3633>は9日、2022年12月期第1四半期(22年1月3月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比12.9%減の25.35億円、営業利益が同3.8%減の2.25億円、経常利益が同2.0%増の2.37億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同8.1%減の1.70億円となった。
ホスティング事業の売上高は前年同期比7.2%増の12.47億円、セグメント利益は同22.9%増の4.13億円となった。「ロリポップ!」においては、「ムームードメイン」との連携強化やアフィリエイト経由での新規契約獲得により、契約件数は426,074件(前年同期末比0.8%増)となった。また、昨年実施した価格改定の効果に加え、上位プランの契約比率が高まった結果、顧客単価は431円(前年同期比11.9%増)となった。「ムームードメイン」は、ドメイン更新率の上昇により顧客単価は増加したが、新規の契約数が減少し登録ドメイン数は1,166,641件(前年同期末比2.4%減)となった。
EC支援事業の売上高は前年同期比3.9%減の7.35億円、セグメント利益は同20.3%減の2.13億円となった。「カラーミーショップ」においては、フリープランの契約件数が増加し、契約件数は48,123件(前年同期末比16.8%増)となった。また、月額有料プランの販促支援アプリの提供やオプション利用が増加したことに伴い、月額有料プランの顧客単価は3,705円(前年同期比7.8%増)となった。売上については、前年に計上したIT導入補助金を活用した売上額の減少が影響した。利益面では、契約店舗の流通拡大に対応するための体制強化やインフラ強化を行い営業費用が増加した。「SUZURI」は、デザイン性に優れたアクリルキーホルダーなどの新アイテムの追加や、ライブ配信アプリ「17LIVE」とのコラボ、YouTubeチャンネルとの連携強化を実施し、会員数は113万人(前年同期末比45.8%増)となったが、新春セールにおけるサイトへの来訪者が減少し、当第1四半期における流通金額は6.0億円(前年同期比9.2%減)となった。
ハンドメイド事業の売上高は前年同期比4.7%増の4.60億円、セグメント利益は同42.7%減の0.49億円となった。「minne」においては、「シルバニアファミリー」をテーマにしたハンドメイドコンテストや入園、入学シーズンの販促企画のほか、新しいカテゴリーとなる「アンティーク・ヴィンテージ」の取り扱いを開始するなど作家や利用者を増やす取り組みが奏功し、当第1四半期における流通額は前年同期を上回る41.9億円(同5.3%増)となり、四半期流通額では過去最高となった。利益面では、作家や利用者を獲得するためのプロモーション等の販促企画を前年同期に比べ強化し営業費用が増加した。
金融支援事業の売上高は前年同期比104.2%増の0.90億円、セグメント損失は0.04億円(前年同期は0.45億円の損失)となった。「FREENANCE」においては、フリーランスと関係の強い配送・運送業の取引先との提携や連携を強化したほか、会員登録不要で利便性と即時性が高いGMOフリーナンスファクタリングの展開を開始し、請求書買取額は12.10億円(同116.8%増)となった。
2022年12月通期の連結業績予想については、売上高が前期比3.3%減の114.82億円、営業利益が同28.7%増の11.43億円、経常利益が同19.5%増の11.56億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同9.7%増の7.85億円とする期初計画を据え置いている。2022年12月期第1四半期の期首より「収益認識に関する会計基準」等の適用を予定しており、業績予想は同基準適用後の数値となる。なお、2022年12月期の適用前での比較は売上高136.74億円(同15.1%増)、営業利益11.35億円(同27.7%増)、経常利益11.48億円(同18.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益7.79億円(同8.9%増)となる。
《ST》