本日注目すべき【好決算】銘柄 オリンパス、スクリン、ラウンドワン (11日大引け後 発表分)

注目
2022年5月12日 7時01分

11日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

オリンパス <7733> [東証P]  ★今期最終は33%増で2期連続最高益、2円増配へ

◆22年3月期の連結最終利益は前の期比9.0倍の1157億円に拡大して着地。続く23年3月期も前期比33.1%増の1540億円に伸び、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。今期は主力の内視鏡事業で消化器内視鏡システム「EVIS X1」の販売拡大を計画するほか、治療機器事業が注力分野の消化器科、泌尿器科、呼吸器科を中心に、科学事業では中国を中心にそれぞれ売上成長を見込む。また、固定資産譲渡益約164億円を計上することも利益を押し上げる。

併せて、今期の年間配当は前期比2円増の16円に増配する方針とした。また、発行済み株式数の1.03%にあたる1340万2333株の自社株を6月8日付で消却すると発表した。

日特塗 <4619> [東証P]  ★今期経常は83%増益、2円増配へ

◆22年3月期の連結経常利益は前の期比9.2%増の26.2億円に伸びて着地。続く23年3月期も前期比82.9%増の48億円に拡大する見通しとなった。今期は自動車の生産台数回復を背景に、主力の自動車製品関連事業の収益が大きく伸びる。

併せて、今期の年間配当は前期比2円増の42円に増配する方針とした。

ラウンドワン <4680> [東証P]  ★今期営業は140億円の黒字浮上へ

◆22年3月期の連結営業損益は17.2億円の赤字(前の期は192億円の赤字)に赤字幅が縮小して着地。続く23年3月期は140億円の黒字に浮上する見通しとなった。今期は国内で世界最大級のクレーンゲームフロア「ギガクレーンゲームスタジアム」への改装などを進めるほか、米国は景気回復を背景に引き続き好調な売り上げを見込む。

OATアグリ <4979> [東証P]  ★今期経常を23%上方修正・最高益予想を上乗せ

◆22年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比74.0%増の18.5億円に拡大して着地。国内で殺ダニ剤「アカリタッチ」「サフオイル」、殺菌剤「カリグリーン」の販売が好調だったほか、海外もオランダやスペインの関連会社などの業績が大きく伸びた。

第1四半期業績の好調に伴い、通期の同利益を従来予想の20.3億円→24.8億円に22.5%上方修正。増益率が3.1%増→26.4%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。

新日本電工 <5563> [東証P]  ★今期経常を25%上方修正、配当も4円増額

◆22年12月期の連結経常利益を従来予想の80億円→100億円に25.0%上方修正。増益率が16.4%増→45.6%増に拡大する見通しとなった。世界的な需給逼迫を背景に高炭素フェロマンガンの製品市況が高水準で推移していることが要因。為替が想定より円安傾向となることも利益を押し上げる。

業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の12円→16円(前期は16円)に増額修正した。

富士ソSB <6188> [東証S]  ★上期経常を55%上方修正

◆22年12月期上期(1-6月)の経常利益(非連結)を従来予想の2.4億円→3.8億円に55.1%上方修正。増益率が39.2%増→2.2倍に拡大する見通しとなった。官公庁や地方自治体の新型コロナウイルス感染症対策に関連する期間限定の外部委託需要が追い風となるほか、好採算案件の拡大も上振れにつながる。

日立造 <7004> [東証P]  ★今期経常は36%増益、3円増配へ

◆22年3月期の連結経常利益は前の期比0.1%減の117億円になったものの、続く23年3月期は前期比35.8%増の160億円に拡大する見通しとなった。今期は国内と海外のごみ焼却発電設備建設案件の売上増加などが利益を押し上げる。

併せて、今期の年間配当は前期比3円増の15円に増配する方針とした。

ブレーキ <7238> [東証P]  ★前期経常を91%上方修正

◆22年3月期の連結経常損益を従来予想の32億円の黒字→61億円の黒字(前の期は18億円の赤字)に90.6%上方修正した。為替の円安進行に伴う為替差益の計上が利益を大きく押し上げた。

スター精 <7718> [東証P]  ★1-3月期(1Q)経常は2.1倍増益で着地、自社株買いも発表

◆22年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比2.1倍の26.1億円に急拡大して着地。世界的に旺盛な設備投資需要を背景に、主力の工作機械が海外、国内ともに大幅に増加したことが寄与。為替の円安進行も利益拡大につながった。

併せて、発行済み株式数の2.59%にあたる100万株または17億円を上限に自社株買いを実施すると発表。取得株はすべて消却する予定。

スクリン <7735> [東証P]  ★今期経常は23%増で2期連続最高益、前期配当を62円増額・今期は29円増配へ

◆22年3月期の連結経常利益は前の期比2.6倍の594億円に急拡大し、従来予想の515億円を上回って着地。続く23年3月期も前期比22.8%増の730億円に伸び、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。今期は半導体メーカーによる積極的な設備投資需要が継続するなか、半導体製造装置の販売が伸びる。

業績好調に、前期の年間配当を231円→293円(前の期は90円)に増額し、今期も前期比29円増の322円に増配する方針とした。

Jパワー <9513> [東証P]  ★前期経常が上振れ着地・今期は37%増益、5円増配へ

◆22年3月期の連結経常利益は前の期比19.6%増の728億円に伸び、従来予想の630億円を上回って着地。続く23年3月期も前期比37.3%増の1000億円に拡大する見通しとなった。今期は前期に発生した設備トラブル影響の解消や小売事業者向け電力販売価格の上昇を見込むほか、石炭価格の上昇による豪州炭鉱権益保有子会社の収益拡大を計画する。

併せて、今期の年間配当は前期比5円増の80円に増配する方針とした。

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.