株価指数先物【引け後コメント】 米半導体株のショートカバー期待からナイトセッションで動意づく可能性も

市況
2022年5月13日 17時24分

大阪6月限

日経225先物 26390 +620 (+2.40%)

TOPIX先物 1862.0 +32.0 (+1.74%)

日経225先物(6月限)は、前日比620円高の2万6390円で取引を終了。寄り付きは2万5880円と、シカゴ日経平均先物清算値(2万5800円)を上回り、買い先行で始まった。指数インパクトの大きいソフトバンクグループ <9984> [東証P]、東京エレクトロン <8035> [東証P]などが日経平均株価をけん引する格好から、ショートカバーが強まった。また、オプションSQに絡んだ需給面(金額ベースで日経平均型290億円、TOPIX型は10億円の買い越しとの推計)の影響に加えて、グローベックスの米株先物が強い動きを見せていたことも買い戻しに向かわせたようだ。日経225先物は寄り付き直後につけた2万5870円を安値に一方向のリバウンド基調によって、現物の後場開始直前には2万6470円まで上げ幅を広げた。

2万6500円接近では戻り待ちの売りも意識されるなか、終盤にかけてはこう着感の強い値動きとなったが、2万6350円~2万6420円辺りでの高値圏で推移した。ソフトバンクグループ、東京エレクトロンは日経平均に対してそれぞれ100円超のインパクトだった。米国市場の動向次第の面はあるものの、13日のナスダックが強いリバウンドを見せてくるようだと、日経225先物はナイトセッションで25日、75日移動平均線が位置する2万6700円~2万6760円辺りが意識されてくる可能性がありそうだ。

足元では2万6000円を挟んだ上下500円(2万5500円~2万6500円)のレンジ推移である。前日のナイトセッションで2万5540円とレンジ下限水準まで調整し、本日は2万6470円への上昇で概ねレンジ上限までの戻したことでトレードは一巡した感がある。ただし、5日線が位置する2万6200円辺りでの底堅さのほか、ソフトバンクグループのボトム形成意識が高まるようだと、25日、75日線の抵抗線突破から節目の2万7000円にかけてショートカバーの動きが一段と強まる可能性に期待したい。

NT倍率は先物中心限月で14.17倍に上昇し、高いところでは14.18倍まで上げている。テクニカル面では再び75日線を突破して25日線水準まで上昇した格好だ。抵抗線までの切り上がりで、いったんはポジションの巻き戻しは一巡した可能性もありそうだが、米国市場で半導体株を見直す動きが強まってくるようだと、抵抗線突破からNTロングに向かう動きが意識されてくる展開もありそうだ。

手口面では、日経225先物はABNアムロが720枚、BNPパリバが580枚、モルガンSが530枚、ソジェンが500枚程度の買い越しに対して、野村が1580枚、大和が860枚、ゴールドマンが690枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はソジェンが3775枚、BNPパリバが1810枚、ABNアムロが1540枚程度の売り越しに対して、ゴールドマンが1400枚、BofAが1250枚、野村が1050枚程度の買い越しだった。

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