サカタインクス---1Qは2ケタ増収・減益、業績予想を修正

材料
2022年5月16日 12時56分

サカタインクス<4633>は13日、2022年12月期第1四半期(22年1-3月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比13.4%増の490.08億円、営業利益が同46.0%減の14.95億円、経常利益が同21.0%減の22.52億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同24.1%減の13.92億円となった。

印刷インキ・機材(日本)の売上高は前年同期比2.3%増の119.80億円、営業利益は同77.4%減の0.90億円となった。パッケージ関連では、グラビアインキは内食関連の需要にも支えられ前年同期を上回った。フレキソインキは通販や加工食品関係が堅調であったことや、底堅い家飲み需要に支えられ前年同期を上回った。印刷情報関連では、デジタル化の影響に加え、感染症の影響による広告需要の低迷が続いていることなどから、新聞インキ、オフセットインキともに前年同期を下回った。以上のことから、印刷インキ全体では前年同期を上回った。機材は、印刷製版用材料、機械販売ともに販売が低調であったことから、前年同期を下回った。

印刷インキ(アジア)の売上高は前年同期比20.1%増の106.05億円、営業利益は同39.2%減の4.17億円となった。主力であるパッケージ関連のグラビアインキは、インドネシア、インド、ベトナム、タイなどで拡販が進んだ。印刷情報関連では、インドで感染症の影響による需要減からの回復が続くなど、全体として拡販が進んだ。売上高は、販売数量が増加したことに加え、販売価格の改定が進んだことや円安による為替換算の影響を受けた。

印刷インキ(米州)の売上高は前年同期比28.4%増の162.75億円、営業利益は同45.5%減の5.38億円となった。主力のパッケージ関連では、旺盛な需要を背景として、フレキソインキ及びグラビアインキが堅調に推移した。メタルインキは環境負荷の観点からアルミ缶に対する需要が高まっており、好調に推移した。印刷情報関連であるオフセットインキは、UVインキなどが堅調に推移した。売上高は、販売数量が増加したことに加え、販売価格の改定が進んだことや円安による為替換算の影響を受けた。

印刷インキ(欧州)の売上高は前年同期比12.8%増の43.73億円、営業損失は1.09億円(前年同期は0.57億円の利益)となった。パッケージ関連を中心として拡販に取り組んだ結果、販売は堅調に推移した。売上高は、販売数量が増加したことに加え、販売価格の改定が進んだ。

機能性材料の売上高は前年同期比10.8%増の37.07億円、営業利益は同2.9%増の4.39億円となった。インクジェットインキ及びカラーフィルター用顔料分散液は、販売が堅調に推移し、前年同期を上回った。トナーは、海外向けの販売が好調に推移したことなどから、前年同期を上回った。

2022年12月期通期については、同日付で公表した「東洋インキSCホールディングス株式会社との資本提携の解消及び業務提携の継続に関するお知らせ」の内容を踏まえ、業績予想を修正した。売上高が前期比9.1%増の1,980億円、営業利益が同5.6%減の70億円、経常利益が同3.6%減(前回予想比1.2%減)の82億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同33.8%増(同15.8%増)の66億円としている。

《ST》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.