三栄コーポレーション---22年3月期は増収、家具家庭用品事業が業績に寄与

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2022年5月16日 16時47分

三栄コーポレーション<8119>は13日、2022年3月期連結決算を発表した。売上高が前期比2.8%増の339.76億円、営業損失が9.12億円(前期は7.09億円の損失)、経常損失が6.57億円(同4.46億円の損失)、親会社株主に帰属する当期純損失が9.45億円(同7.17億円の損失)となった。

家具家庭用品事業の売上高は前年同期比18.6%増の210.02億円となった。OEM事業では、海外経済の早期回復と国内の底堅い巣ごもり需要を背景に、前期比で伸長した。ブランド事業においても、巣ごもり需要を背景として、「MINT(ミント)」などの家具・インテリアのネットショップの売り上げが堅調に推移し前期比増加となったほか、ドイツのテーブルウェアブランド「Villeroy&Boch(ビレロイアンドボッホ)」等を取扱うエッセンコーポレーションの売り上げも前期を上回った。セグメント利益は、原材料価格や物流コスト上昇の影響を徐々に受け、同1.12億円減の7.50億円となった。

服飾雑貨事業の売上高は同11.3%減の77.38億円となった。OEM事業では、トラベル商材の需要回復が遅れていることを主因に、前期比減少となった。ブランド事業においては、コロナ禍による消費者の外出自粛傾向が長期に亘り継続したことを主因に、実店舗を販路の主軸とするベルギーのプレミアム・カジュアルバッグブランド「Kipling(キプリング)」を販売するL&Sコーポレーションおよびドイツのコンフォートシューズブランド「BIRKENSTOCK(ビルケンシュトック)」等を販売するベネクシーの売り上げが前期比減少となった。セグメント利益は、ブランド事業において、店舗集約等の経費削減施策が奏功し、同4.10億円改善し、7.24億円の損失となった。

家電事業の売上高は同22.6%減の36.73億円となった。OEM事業の売り上げは、世界的なコンテナ不足や中国を中心とした製造現場での物流停止期間が長期にわたるなど、出荷量が減少し前期比減少となった。ブランド事業においては、理美容家電・調理家電などを取扱うゼリックコーポレーションの売り上げが、海外向けは伸長したが、国内向けが落ち込み、前期比同水準に留まった。セグメント利益は、売上高減少に加えて原材料価格の高騰により、同4.45億円減少し、2.57億円の損失となった。

2023年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比6.0%増の360.00億円、営業損失が7.00億円、経常損失が6.00億円、親会社株主に帰属する当期純損失が7.00億円を見込んでいる。

《EY》

提供:フィスコ

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