話題株ピックアップ【夕刊】(1):VIX短先物、東洋建、オープンH

注目
2022年5月19日 15時14分

■VIX短先物 <1552>  2,628円  +337 円 (+14.7%)  本日終値

国際のETF VIX短期先物指数<1552>が大幅高。同ETFは「恐怖指数」と称される米VIX指数とリンクしており、米国市場の波乱時には上昇する特性を持つ。18日の米VIX指数は前日に比べ4.86(18.62%)ポイント高の30.96に急上昇した。米小売大手、ターゲット<TGT>の決算が市場予想を下回ったことが嫌気され、同日のNYダウは1164ドル安と急落し、今年最大の下げ幅を記録した。インフレが企業業績を圧迫するとの見方が強まるなか、ナスダック指数も急落。この米株安を受け、VIX短先物は値を上げている。

■東洋建設 <1890>  921円  +80 円 (+9.5%)  本日終値  東証プライム 上昇率2位

東洋建設<1890>が大幅続伸。任天堂<7974>創業家の資産運用会社「ヤマウチ・ナンバーテン・ファミリー・オフィス(YFO)」は18日、東洋建に対する株式公開買い付け(TOB)を1株1000円で実施することを正式に提案した。東洋建の取締役会が賛同し、株主に対して応募推奨を行うことを決議することをTOBの前提条件としている。条件が充足されれば、6月下旬をメドにTOBを開始する。

■イオンファンタジー <4343>  2,313円  +116 円 (+5.3%)  本日終値  東証プライム 上昇率9位

イオンファンタジー<4343>が逆行高で5連騰、約3カ月半ぶりに年初来高値を更新した。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が18日付で同社の投資判断「オーバーウエート(強気)」を据え置き、目標株価を前回の2460円から3060円へ引き上げており、これを好感する買いが入った。23年2月期の3期ぶり営業黒字化計画などが評価され、今後の同社株価はボトムアウト傾向を強めるとみている。注目点として、中国とアセアンにおけるレジャー需要及び海外収益の回復ペース、国内の新規事業(オンラインクレーン、カプセルトイ専門店、プライズ専門店など)の収益動向を挙げた。海外レジャー需要回復の遅れを踏まえ、同証券による23年2月期以降の業績予想を下方修正したが、来期から2ケタ増益の見方は変わっていない。

■オープンハウスグループ <3288>  5,060円  +125 円 (+2.5%)  本日終値

オープンハウスグループ<3288>が続伸。18日の取引終了後、上限を304万株または150億240万円とする自社株を19日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で取得すると発表しており、これが好感されたようだ。同社は13日に上限750万株(発行済み株式総数の5.94%)または300億円を上限とする自社株取得を発表し、取得方法の一つにToSTNeT-3による買い付けを挙げていた。

■オプテックスグループ <6914>  1,942円  +37 円 (+1.9%)  本日終値

オプテックスグループ<6914>が反発。岩井コスモ証券は18日、同社株の投資判断「A」を継続するとともに、目標株価を1900円から2250円に引き上げた。同社はセンサーの総合メーカーで自動ドア用からFA用まで幅広く展開している。第1四半期(1~3月)の連結営業利益は前年同期比59.8%増の21億2000万円と好調だった。新たにグループ入りしたミツテックの寄与に加え販管費率の低減などが寄与した。22年12月期の同利益は前期比29.6%増の60億円が予想されているが、同証券では65億円への増額修正を予想。23年12月期は78億円への増益を見込んでいる。

■青山商事 <8219>  805円  +15 円 (+1.9%)  本日終値

青山商事<8219>は全般下げ相場のなか強さ発揮。前週末13日の取引終了後に発表した23年3月期業績予想では営業2.7倍増益とし、黒字転換を果たした前期に続きコロナ禍からの回復傾向を鮮明とした。配当予想も前期比6円増の14円を見込んだ。今期の良好な見通しを受けて翌営業日16日の同社株は大幅高となり、その後も上値指向を継続。きょうは全体相場にツレ安する格好で朝方安く始まったものの、次第に買いが入りプラスに転じた。

■日本工営 <1954>  2,957円  +25 円 (+0.9%)  本日終値

日本工営<1954>が後場に入ってプラス圏に浮上。同社はきょう、栃木県那須塩原市・塩原温泉郷を周遊する自動運転バスの実証実験を開始すると発表。これは、道路標識の製造・販売などを手掛けるアークノハラ(東京都新宿区)と連携して県内複数の地域で自動運転バスの実証実験を行うもので、25年度に自動運転システムを導入した路線バスの本格運行を目指す「栃木県ABCプロジェクト」の一環。日程は5月21日から6月5日までを予定している。

■NEXT 原油ブル <2038>  1,605円  -79 円 (-4.7%)  本日終値

NEXT NOTES ドバイ原油先物 ダブル・ブル ETN<2038>、WTI原油価格連動型上場投信<1671>いずれも大きく値を下げる展開で、特にドバイ原油価格に連動する原油先Wブルは前引け時点で5.6%安と下げが顕著となっている。前日のWTI原油先物価格は2ドル81セント安の1バレル=109ドル59セントと大幅続落。米経済の減速懸念が警戒されるなか原油需要の後退に対する思惑が優勢となっている。また、アジア原油スポットドバイも安く、前日終値は1バレル=108ドルちょうどでWTI原油よりも低い水準にある。

■日経レバ <1570>  13,115円  -505 円 (-3.7%)  本日終値

NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が一時5%超の下落で1万3000円大台を割り込んだ。同銘柄は日経平均に連動するETFで価格変動率が2倍に設定されており、きょうは全体急落相場に連動して大きく下値を試す展開となった。売買代金は全市場を通じてトップ。前日の米国株が波乱の展開となったことで、東京市場もその余波を受けリスク回避ムード一色に染まっており、日経レバの商いも膨らんでいる。一方、日経平均と逆方向に連動するNEXT FUNDS 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信<1357>も投資家の物色対象として売買代金上位に顔を出している。こちらは日経平均の値動きに対しマイナス2倍に動く仕組みで基本設定されている。きょうは75日移動平均線とのマイナスカイ離を一気に解消した。

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