ワイエイシイが強さ発揮、高業績変化と次世代技術分野への積極展開を評価
ワイエイシイホールディングス<6298>が全般軟調地合いのなか強さを発揮、一時45円高に買われ1800円台を回復した。半導体製造装置周辺の銘柄には向かい風の強い地合いが続いているが、同社は好業績を背景に上値指向が強い。今月16日にマドを開け買われる人気となり18日には1908円まで買われ年初来高値更新となったが、これは2007年8月以来、約15年ぶりの高値水準で実質的には青空圏に近い。
22年3月期営業利益は前の期比2.2倍の15億6600万円と急拡大したが、続く23年3月期も前期比92%増の30億円と大幅な伸びを見込んでおり、時価予想PERも10倍を切る水準だ。メカトロニクス分野が収益の柱となっている。また、次世代パワー半導体分野で活躍余地を広げているほか、次世代電池分野への参入にも意欲的で、2月4日にはマグネシウム電池の量産体制整備に着手したことを明らかにするなど、業容拡大に向けた積極的な挑戦が続いている。