センチメント改善も27000円接近では戻り待ちの売り圧力は強まりそう/オープニングコメント

市況
2022年5月27日 8時26分

27日の日本株市場は、ギャップスタートで始まった後は、次第にこう着感が強まりそうである。26日の米国市場はNYダウが516ドル高と5営業日続伸だった。前日の流れを引き継ぎ、連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨が想定内の内容で、連邦準備制度理事会(FRB)による積極的な利上げへの懸念が和らいだことに加え、インフレのピークアウトへの期待も相場のサポート材料となった。

また、百貨店のメーシーズやディスカウントストアのダラー・ツリーは予想を上回る決算が材料視されて大幅高となり、消費関連銘柄に買いが広がった。さらに、時間外で急落していたエヌビディアが上昇したことから、ハイテク株への物色も強まっていた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比350円高の26960円。円相場は1ドル127円10銭台で推移している。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好から買い先行で始まり、心理的な上値抵抗線である27000円に接近することになりそうだ。日経平均は25日線を突破し、26810円辺りに位置している75日線を捉えてくる可能性が高く、センチメントは改善傾向に向かわせそうだ。ただし、米国では下方修正を発表したギャップが時間外で急落していることから、反動安を警戒した動きに向かいやすく、27000円接近では戻り待ちの売り圧力は強まりそうである。

もっとも、エヌビディアの上昇によって前日に日経平均の重荷だった東エレク<8035>などハイテク株へは見直しの動きが意識されやすく、日経平均の底堅さは意識されやすい。上値の重さから短期的な売り仕掛け的な動きに向かう局面においては、押し目狙いで対応しておきたい。足元の水準ではオプション権利行使価格の26875円と27000円とのレンジを想定しつつ。26875円から26750円水準での押し目を狙う格好だろう。

その他、物色としては指数インパクトの大きい値がさ株の動向が注目されるほか、海運株など強い基調が継続している銘柄については順張りのスタンス。また、6月からインバウンド再開が期待されるなか、インバウンド関連への物色も次第に広がりを見せてくる可能性は高いだろう。また、全体の商いは低水準であることから物色対象の拡がりは期待しづらいところではあるものの、マザーズ指数は650ポイント水準で横ばい推移を見せてきている。低迷する中小型株についても、打診買いの動きが出てきそうである。

《AK》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.