話題株ピックアップ【夕刊】(3):FIG、ACSL、エネチェンジ
■FIG <4392> 328円 +27 円 (+9.0%) 本日終値 東証プライム 上昇率6位
FIG<4392>が急反発。2日の取引終了後、22年12月期の連結業績予想について売上高は130億円(前期比6.0%増)の従来見通しを据え置いた一方、営業利益を7億5000万円から9億円(同59.0%増)へ、純利益を4億7400万円から5億7400万円(同30.2%増)へ上方修正したことが好感された。世界的な半導体不足や調達部材の長納期化の影響を踏まえて予想値を算出していたが、主要部材の納入時期について一定程度のメドがついたことから利益を上方修正した。
■ACSL <6232> 2,045円 +160 円 (+8.5%) 本日終値
ACSL<6232>が大幅続伸。複数のメディアで、政府が法律や政令などで義務づけられている目視の点検や書面の閲覧などの規制約4000項目について、改正する調整に入ったと報じられている。なかで、インフラ点検で目視を求める規制を撤廃し、河川やダム、都市公園には使えなかったドローンによるインフラ点検を認める方向で見直すとあることから、ドローン関連の一角として関心が高まっているようだ。
■ENECHANGE <4169> 625円 +44 円 (+7.6%) 本日終値
ENECHANGE<4169>が急反発。2日の取引終了後、長崎国際大学(長崎県佐世保市)に月額利用料なしで充電が可能な「エネチェンジEV充電サービス」の普通充電器1基を設置したと発表しており、これが好感された。「エネチェンジEV充電サービス」は、エネチェンジEV充電スタンド本体にあるQRコードをスマートフォンのカメラで読み取り、クレジットカード情報と利用者情報を登録することで使用できるサービス。目的地到着のために利用した電気の一部を継ぎ足して充電できる目的地充電に注目し、宿泊施設、ゴルフ場などのレジャー施設をはじめ、大学などの教育施設にもサービスを提供しているのが特徴で、長崎国際大学では大学連携協力機関として開院した診療所が敷地内にあることや、体育館は地域の避難所として指定されていることを背景に、災害時や緊急時のインフラ整備の一環として導入したという。
■フルッタフルッタ <2586> 99円 +5 円 (+5.3%) 本日終値
フルッタフルッタ<2586>が大幅高。低位株人気に乗り、個人投資家を中心とした短期資金を呼び込んだ。同社はアサイーをはじめとするアマゾン産フルーツ飲料や冷凍食品を販売している。業績面では営業赤字が続いているが、アサイーは高級スーパーなどへの販促努力が売り上げに反映されている。そうしたなか、2日取引終了後、21年度のアサイーフリーズドライパウダーの出荷量が前年比180%超を達成したことを発表、これが株価を強く刺激する材料となった。
■イーソル <4420> 580円 +25 円 (+4.5%) 本日終値
イーソル<4420>が反発。2日の取引終了後、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託事業の研究成果をもとに具体的な事業化を進めていくとの見通しを明らかにしており、今後の展開への期待が高まっているようだ。NEDOから委託を受けているのは「セキュアオープンアーキテクチャ向けコンパイラバックエンドおよび対応ランタイム環境の設計・開発」で、デンソー<6902>傘下のエヌエスアイテクス、自動車向けシステム開発のOTSL(名古屋市東区)、ソフトウェア開発の京都マイクロコンピュータ(京都市西京区)と共同で研究を行っている。委託期間終了後の2023年度以降をメドに事業化を進める。
■のむら産業 <7131> 942円 +40 円 (+4.4%) 本日終値
のむら産業<7131>が大幅高。午後1時ごろ、集計中の第2四半期累計(21年11月~22年4月)連結業績について、売上高が25億1100万円から26億6200万円(前年同期比12.8%増)へ、営業利益が1億4400万円から1億9800万円(同2.0倍)へ、純利益が8600万円から1億2000万円(同2.1倍)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感された。新型コロナウイルス感染症の拡大によりまん延防止等重点措置が行われ、巣ごもり需要などにより家庭用向け販売が堅調に推移したことに加えて、業務用向け販売も外食店の一部で回復傾向がみられたことなどが要因。また、素材・部品などの仕入価格高騰の影響を抑えるべくコストダウンに努めたことや、経費削減を推し進めたことなども寄与した。
■昭文社ホールディングス <9475> 426円 +15 円 (+3.7%) 本日終値
昭文社ホールディングス<9475>が高い。同社はきょう、子会社のマップルとヘッドスプリング(東京都品川区)が共同で「EV充電スタンド」の提供を開始すると発表しており、これが材料視されたようだ。これは21年6月に昭文社HDとヘッドスプリングが資本・業務提携を行ったことに基づくもので、自治体や観光施設向けに提供を開始するという。また、マップルが保有する観光情報とマップルとヘッドスプリングが共同で開発した旅行プランニングエンジンを活用し、EV利用者のための観光情報の提供や旅行プランの作成支援サービスの提供なども予定している。
■ライトオン <7445> 761円 +21 円 (+2.8%) 本日終値
ライトオン<7445>が年初来高値を更新。2日の取引終了後に発表した5月度の月次売上高情報で、既存店売上高が前年同月比27.4%増と2カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。3年ぶりの行動制限がない大型連休となったことで、月度初旬の客数が増加したことが寄与した。なお、全社売上高は同23.7%増だった。商品別では、ボトムスではNBジーンズの定番商品とクール素材商品がともに好調だったほか、トップスではPBの清涼素材の「SALASALA」シリーズがTシャツを中心に好調だった。
■識学 <7049> 697円 +18 円 (+2.7%) 本日終値
識学<7049>は3日ぶりに反発。2日の取引終了後、子会社の識学2号ファンドが、ナノマテリアルコートの研究開発・製造・販売を行うハドラスホールディングス(東京都江東区)の第三者割当増資を引き受けたと発表しており、これが好材料視された。ハドラス社は、抗ウイルス・抗菌や防カビ、防汚、防錆、防傷などの機能をさまざまな対象物に付加する新素材「ナノマテリアルコート」の研究開発を行っており、主力の「HardoLass」は既に国内外での販売・導入実績を持っている企業。今回の出資により持ち株比率は約1%となり、投資及び組織力向上のための支援を行うことで、ハドラス社の仕組化された組織運営、効率的な営業・管理体制が実現し、競争優位性を更に強固なものにできるとしている。
■QBNHD <6571> 1,385円 +35 円 (+2.6%) 本日終値
キュービーネットホールディングス<6571>は3日ぶりに反発。2日の取引終了後に発表した5月度の月次売上高(速報)で、既存店売上高が前年同月比9.1%増と増収基調が続いたことが好感された。なお、全店売上高は同11.0%増だった。
●ストップ高銘柄
キャンバス <4575> 300円 +80 円 (+36.4%) ストップ高 本日終値
サイバーステップ <3810> 873円 +150 円 (+20.8%) ストップ高 本日終値
イナリサーチ <2176> 884円 +150 円 (+20.4%) ストップ高 本日終値
ブランジスタ <6176> 499円 +80 円 (+19.1%) ストップ高 本日終値
など、6銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース