この記事はプレミアム会員限定です

伊藤智洋が読むマーケット・シナリオ【週間展望】 6月5日版

市況
2022年6月5日 9時47分

日経平均は週明け後に上値重いなら下降開始へ

1. NYダウは週明け後の方向が本年の最安値の値位置を示す

図1は、 NYダウと今後の予想線です。4つのシナリオになる過程について、以下で書いていきます。

図1 NYダウ日足と予想線

【タイトル】

5月8日の記事では、「NYダウが年間を通じて価格が下げる場合、5月~7月、8月~10月の期間のどちらか、または両方で下げ幅の大きな動きが表れて、一気にその年の安値付近まで下げる傾向がある」という過去の経験則を紹介しました。

過去のパターンに従うなら、NYダウは週明け後の方向によって本年の最安値をつける時期や値位置が見えてくると考えられます。

NYダウは、5月20日の安値3万0635ドルから6月1日の高値3万3272ドルまで、2637ドル幅の上昇を経過しています。

赤の実線は、7月に一段安となって、5月20日の安値3万0635ドル以下まで下げる展開です。この展開になるには、遅くとも6月末頃までに5月20日の安値3万0635ドルまで下げて、それ以下の下値余地が十分にあることを示す動きを確認した後、一段安になる展開が必要です。

6月末まであと19営業日で上値の重さを明確にして、上昇した分の2637ドル幅の下げを経過し、そして3万0635ドルが強い支持になっていないことを示すパターンを作る必要があります。

日柄を考慮すると、6月1日の高値3万3272ドルが戻り高値となって、週明け後に下降を開始するという見方が有力です。

ピンクと緑色の実線は、週明け後に上昇して上値を抑えられる展開です。こちらになる場合、目先の一段高を作る日柄、再度上値の重さを確認する作業の分の日柄が必要になります。また、前週にもみ合いとなった3万3000ドル前後で下値を支えられる可能性があるので、その分の日柄を考えておく必要が出てきます。

こちらは株探プレミアム限定記事です。プレミアムプランをご契約して読むことができます。
株探プレミアムに申し込む (初回無料体験付き) プレミアム会員の方はこちらからログイン
プレミアム会員になると...
株価情報をリアルタイムで提供
企業業績の表示期数を拡大
限定コラムが読み放題

関連記事・情報

  1. 来週の相場で注目すべき3つのポイント:米5月CPI、景気ウォッチャー調査、ANYCO.. (06/04)
  2. 【杉村富生の短期相場観測】 ─独自に、マーケットの「梅雨明け」宣言! (06/05)
  3. 【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─東京市場に育つ大きな3つの柱! (06/05)
  4. 【村瀬智一が斬る!深層マーケット】半導体株物色の広がりと経済正常化で浮上.. (06/04)
  5. 日本買い復活の6月相場、業績変貌の中小型株「最強6銘柄」を追え <株探トップ.. (06/04)
  6. 利益成長“青天井”銘柄リスト【総集編】第1弾 33社選出 <成長株特集> (06/05)
  7. 今週の決算発表予定 積水ハウス、ラクーンHD、三井ハイテクなど (6月6日~10日)
  8. 【高配当利回り株】ベスト50 <割安株特集> (6月3日現在)
  9. 今週の【話題株ダイジェスト】 CANBAS、東京通信、ガーラ (5月30日~6月3日)
  10. 【今週読まれた記事】今期も活躍! 注目必至の“成長継続”銘柄 (06/04)

人気ニュース (直近8時間)

  1. 1
    明日の株式相場に向けて=中国不穏ムードで売り仕掛け作動か 市況
  2. 2
    【明日の好悪材料】を開示情報でチェック! (10月3日発表分) New! 注目
  3. 3
    霞ヶ関C、今期経常は82%増で4期連続最高益、60円増配へ 決算
  4. 4
    <みんかぶ・個人投資家の予想から>=「買い予想数上昇」3位に三菱HCキャ 材料
  5. 5
    話題株ピックアップ【夕刊】(2):ネクステージ、INPEX、ヤマハ発 注目
人気ニュースベスト30を見る

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.